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再会パートⅡ
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ヒロキとテンは繁華街の一角にある路地裏を抜けてさらに迷路のような路地に入って行く。本当に迷いそうだ。安酒場に入ったと思ったら裏口を抜けて粗末な屋台村を縫うように通り抜けて進んで行く。路上で酔いつぶれている人や路地裏でローブを羽織ってうずくまっている子供や老人を横目に歩みを進める。時にはガラの悪そうな男達が道を塞ぐようにたむろしている。そんな連中もテンとは顔見知りらしく、道を譲ったりするだけで特に何もしてこなかった。ごみごみしたドヤ街を通り抜けると広めの袋小路に出た。袋小路の奥に二階建ての石造りの家がある。目的地に着いたようだ。二人はそのまま建物に入り二階に上がった。
ヒロキはテンの案内に従い奥の部屋に入ると、部屋の中には応接用のソファーにテーブルが視界に入った。その奥に立派な机があり白いスーツを着た一人の細身の中年の男性が行儀悪く足を投げ出して寝ていた。それを見てテンが額に手を当てて呆れながら中を仰いだ。
「アニキ!起きてください!お客さんです。」
「・・・ん?客?誰だ?」
「ああっ!!もしかして佐藤さん?」
ヒロキは思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。そこには喫茶店のバイト時代の常連だった佐藤がいた。
「もしかしなくても佐藤だが・・・。お前ヒロキか!?何年振りだ?元気だったか?・・・はなんかちょっと違うな。・・・まあ、いいか。」
「お久しぶりです。話はテンから聞きました。こっちで一緒に商売しているとは夢にも思いませんでしたが・・・。」
「おう!ちょっとドジしちゃってな・・・。まあ、今はぼったくり・・・いや、営利を少し追求したキャバクラをやってるよ。」
「アニキ、取り繕っても遅いです。俺が客引きした時点でヒロキにはバレました。」
「ああ?なんだよ?もうバレてんの?・・・まあいいか。とゆうわけだ、金貸しもやっているが貧乏人しか借りに来なくてな。回収もうまくいかねえ。町自体の経済がうまく回っていないから先細るばっかりだ。港町なのに隣国との貿易が止まっているのが原因らしいがな。おかげで借金している連中に仕事を斡旋することもできやしねぇ!まあ、こっちで会ったばかりのヒロキに言っても仕方ねえけどよ?」
ヒロキは佐藤の話を聞いてマグナミアの復興と発展を手伝ってもらえないか聞いてみることにした。マグナミアの現状について食糧事情は良好になったが発展させるには人手が多い方が良い。
「佐藤さん、仕事が斡旋できるのですがマグナミアに来ませんか?」
「はあ?放棄されたマグナミアにか?事情を聞いてからだな。話してみな。」
ヒロキはマグナミアが最近復興を始めたことと、発展させる予定であることを話した。あとはこの世界の管理者に世界全体の発展に力を貸してほしいと頼まれたことも明かした。それを聞いて佐藤は考えこんでしまった。テンは隣で唖然としていた。
ヒロキはテンの案内に従い奥の部屋に入ると、部屋の中には応接用のソファーにテーブルが視界に入った。その奥に立派な机があり白いスーツを着た一人の細身の中年の男性が行儀悪く足を投げ出して寝ていた。それを見てテンが額に手を当てて呆れながら中を仰いだ。
「アニキ!起きてください!お客さんです。」
「・・・ん?客?誰だ?」
「ああっ!!もしかして佐藤さん?」
ヒロキは思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。そこには喫茶店のバイト時代の常連だった佐藤がいた。
「もしかしなくても佐藤だが・・・。お前ヒロキか!?何年振りだ?元気だったか?・・・はなんかちょっと違うな。・・・まあ、いいか。」
「お久しぶりです。話はテンから聞きました。こっちで一緒に商売しているとは夢にも思いませんでしたが・・・。」
「おう!ちょっとドジしちゃってな・・・。まあ、今はぼったくり・・・いや、営利を少し追求したキャバクラをやってるよ。」
「アニキ、取り繕っても遅いです。俺が客引きした時点でヒロキにはバレました。」
「ああ?なんだよ?もうバレてんの?・・・まあいいか。とゆうわけだ、金貸しもやっているが貧乏人しか借りに来なくてな。回収もうまくいかねえ。町自体の経済がうまく回っていないから先細るばっかりだ。港町なのに隣国との貿易が止まっているのが原因らしいがな。おかげで借金している連中に仕事を斡旋することもできやしねぇ!まあ、こっちで会ったばかりのヒロキに言っても仕方ねえけどよ?」
ヒロキは佐藤の話を聞いてマグナミアの復興と発展を手伝ってもらえないか聞いてみることにした。マグナミアの現状について食糧事情は良好になったが発展させるには人手が多い方が良い。
「佐藤さん、仕事が斡旋できるのですがマグナミアに来ませんか?」
「はあ?放棄されたマグナミアにか?事情を聞いてからだな。話してみな。」
ヒロキはマグナミアが最近復興を始めたことと、発展させる予定であることを話した。あとはこの世界の管理者に世界全体の発展に力を貸してほしいと頼まれたことも明かした。それを聞いて佐藤は考えこんでしまった。テンは隣で唖然としていた。
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