異世界転生興国記

青井群青

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シエラの続・探査報告~王都への準備

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 ヒロキは久しぶりに魚を食べて満足した次の日はシエラから改めて情報収集の続きを共有していた。まず、今更だがこの町の名称はマグナミアだそうだ。念のためベリルにも確認をしたところ間違いなさそうだ。続いてこれから行こうとしている王都はアニスバラとゆうらしい。
 あとは産出する鉱石は山頂手前で金が少量と中腹に銀と銅と鉄が採掘可能とのことだ。山の下腹ではボーキサイトと石炭もあるらしい。山に囲まれているだけあり鉱物資源はわりと豊富なようだ。最後に山の地下を掘れば魔力石が大量に眠っているそうだ。ただし、これは便利だが軍事転用も可能な為公表しない方が良さそうだ。

 次に植生についてだが山の幸は自分でも見つけていた白樺や竹、楓が多い。他に野生の唐辛子が豊富に生えている。川の上流部にはホースラディッシュも多い。海岸沿いにはココヤシの他にアブラヤシも採れる。アブラヤシはパーム油の原料だ。

 最後に野生動物の分布だが種類としては野兎や鹿、猪がいるみたいだが残念ながらこの辺りは数が少ない。王都であるアニスバラ周辺にいけば比較的畜産が盛んなので食肉に関してはそれらを当てにするしかなさそうである。ヒロキは魚も良いがどうせなら肉も食べたかったので是非ともマグナミアにも畜産業を導入したかった。牛乳やバター卵も無いのは寂しすぎる。甘味も何とかしたい。
 そこで甘味は少々乱暴だが楓を空き地に時間魔法で増やして樹液を採取してメープルシロップを作ることにした。久しぶりに自分のスキルであるネット検索機能を使って調べると冬の終わりに近い時期に採取できることが判明した。早速実行して樹液を採取して大鍋で煮詰めると少し薄めだがメープルシロップができた。精製できたシロップは10リットルほどになったので半分を食糧庫に保管して残りを小さな土瓶に詰めて王都で売ることにした。ついでにパーム油の生産もした。あとは屋台でも出して何か販売すればそれなりに稼ぐことはできそうだ。

 ヒロキがシエラと王都で商売になりそうな物を作りながら準備をしているうちに、数日が過ぎていよいよ出発する日が次の日に迫っていた。



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 更新が遅くなりました。感想書いてくださった方ありがとうございます。
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