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第64話 覚醒
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黒騎士との決戦の最中、
俺を助けようと母上とユーリが現れる。
二人にまた出会えて、感動が冷めやらない。
そして、とびきり綺麗になったユーリに目を奪われていると、ユーリは微笑みながら口を開いた。
「ふふふ、クリス驚いた?」
正直、死ぬほど驚いている。
まさかこんなに綺麗になるなんて思わない……
背丈が伸びて可愛いらしさを残しつつも美しい。
やはりエルフの血の影響だろう。
「驚いた……
気絶しそうなくらい……」
俺の返事を聞いて、ユーリはまた微笑むと、
その笑顔に見惚れてしまう。
「ユーリ、良かったじゃないか……
大人の魅力で悩殺できて……」
「あ、あねご!
それは言わないって約束!」
二人は相変わらず仲が良いようだ。
俺にとっては少し前にも見ていた光景だが、
変わらない二人を見て、幸せを感じていた。
「さて、四天王……
うちの息子に手を出したんだ……
覚悟しろよ」
母上が腕を振り下ろすと光の剣が降り注ぐ。
それに対して黒騎士も身体強化を施し、
ギリギリのところで回避する。
そして結果的に俺達との間に距離が開いた。
さらにユーリが氷魔法の壁を、
黒騎士を囲うように呼び出す。
母上との見事な連携技で退路を塞いだ。
「逃げ道をなくしたぞ……
これで終わりだ!」
残していた光の剣が黒騎士を襲う。
氷の壁が邪魔して回避できないため、
確実に当たると思ったが黒騎士は笑みを浮かべた。
「ふふふ、はははは」
上空に向けて暗黒剣を連続で放つ。
暗黒魔法のスキルレベルが上がり、
暗黒剣の威力も上がってしまった。
光の剣は、全て消滅してしまう。
その瞬間、ユーリは即座に動いた。
氷柱の魔法を連続で放つと、
黒騎士に向かって直進する。
「見事な魔法だ……」
氷柱を暗黒剣で破壊するが全く無傷とはいかない。
避けきれない影響で左腕が凍ってしまった。
「貴様……もしや魔女か!」
「だったらどうする?」
その瞬間、空気が変わる。
黒騎士の身体に魔力が絡みつき、
更に身体強化を施した。
「魔女とエルフをこの世から抹殺する……
それが俺の目的だ!」
まさか標的を変えて、動き出すとは思わなかった。
いきなり黒騎士は、驚異的な速度で走り出す。
「ユーリ!!」
母上は、ユーリの危機を察知して走る。
しかし、想像以上に黒騎士の速度が上がり、
光の剣で捉えることが出来ない。
「なぜ魔女を狙う……」
魔族側が勝手にエルフを攫い、
魔女を作り出していた事を、俺は知っている。
それだけに黒騎士の言葉に納得できない。
「お前達の都合で勝手に生み出して、
何故殺そうとする!」
「昔とは違う……
今は邪魔なだけの存在なんだよ」
その言葉を聞き、魔族への怒りが収まらない。
ユーリは、魔女というだけで、
幼少の頃から蔑まれてきた。
辛い思いを沢山してきたんだ。
それなのに……
これ以上、勝手な真似をさないために、
俺は、休憩スキルを使用する。
すると、その想いに応えるかのように、
スキルの力が強まる。
スキルがレベルアップしました。
休憩Lv.2 → 休憩Lv.3
※休憩使用後のスキルレベル上昇率UP
スキルがレベルアップしました。
覇王Lv.6 → 覇王Lv.7
「ユーリ、お前は……
邪魔なだけの存在じゃない!」
「クリス……」
「ユーリ、それと……」
「お前は、必ず俺が守ってみせる!」
そして姿を変えて覇王を発動して、
手に握りしめる剣に光を集める。
「黒騎士、いくぞ!」
俺も身体強化を施して走り出す。
ユーリに向かう黒騎士を止めるために、
全速力で駆け抜けた……
四天王最強と謳われる黒騎士セト。
その力は魔界の中でも最強と言われるに相応しかった。
しかし、これからの未来を変えるために、
俺だけでなくユーリも必死で努力を積み重ねてきた。
そして、ユーリと力を合わせた時、
二人の力が、その最強を超えていく……
俺を助けようと母上とユーリが現れる。
二人にまた出会えて、感動が冷めやらない。
そして、とびきり綺麗になったユーリに目を奪われていると、ユーリは微笑みながら口を開いた。
「ふふふ、クリス驚いた?」
正直、死ぬほど驚いている。
まさかこんなに綺麗になるなんて思わない……
背丈が伸びて可愛いらしさを残しつつも美しい。
やはりエルフの血の影響だろう。
「驚いた……
気絶しそうなくらい……」
俺の返事を聞いて、ユーリはまた微笑むと、
その笑顔に見惚れてしまう。
「ユーリ、良かったじゃないか……
大人の魅力で悩殺できて……」
「あ、あねご!
それは言わないって約束!」
二人は相変わらず仲が良いようだ。
俺にとっては少し前にも見ていた光景だが、
変わらない二人を見て、幸せを感じていた。
「さて、四天王……
うちの息子に手を出したんだ……
覚悟しろよ」
母上が腕を振り下ろすと光の剣が降り注ぐ。
それに対して黒騎士も身体強化を施し、
ギリギリのところで回避する。
そして結果的に俺達との間に距離が開いた。
さらにユーリが氷魔法の壁を、
黒騎士を囲うように呼び出す。
母上との見事な連携技で退路を塞いだ。
「逃げ道をなくしたぞ……
これで終わりだ!」
残していた光の剣が黒騎士を襲う。
氷の壁が邪魔して回避できないため、
確実に当たると思ったが黒騎士は笑みを浮かべた。
「ふふふ、はははは」
上空に向けて暗黒剣を連続で放つ。
暗黒魔法のスキルレベルが上がり、
暗黒剣の威力も上がってしまった。
光の剣は、全て消滅してしまう。
その瞬間、ユーリは即座に動いた。
氷柱の魔法を連続で放つと、
黒騎士に向かって直進する。
「見事な魔法だ……」
氷柱を暗黒剣で破壊するが全く無傷とはいかない。
避けきれない影響で左腕が凍ってしまった。
「貴様……もしや魔女か!」
「だったらどうする?」
その瞬間、空気が変わる。
黒騎士の身体に魔力が絡みつき、
更に身体強化を施した。
「魔女とエルフをこの世から抹殺する……
それが俺の目的だ!」
まさか標的を変えて、動き出すとは思わなかった。
いきなり黒騎士は、驚異的な速度で走り出す。
「ユーリ!!」
母上は、ユーリの危機を察知して走る。
しかし、想像以上に黒騎士の速度が上がり、
光の剣で捉えることが出来ない。
「なぜ魔女を狙う……」
魔族側が勝手にエルフを攫い、
魔女を作り出していた事を、俺は知っている。
それだけに黒騎士の言葉に納得できない。
「お前達の都合で勝手に生み出して、
何故殺そうとする!」
「昔とは違う……
今は邪魔なだけの存在なんだよ」
その言葉を聞き、魔族への怒りが収まらない。
ユーリは、魔女というだけで、
幼少の頃から蔑まれてきた。
辛い思いを沢山してきたんだ。
それなのに……
これ以上、勝手な真似をさないために、
俺は、休憩スキルを使用する。
すると、その想いに応えるかのように、
スキルの力が強まる。
スキルがレベルアップしました。
休憩Lv.2 → 休憩Lv.3
※休憩使用後のスキルレベル上昇率UP
スキルがレベルアップしました。
覇王Lv.6 → 覇王Lv.7
「ユーリ、お前は……
邪魔なだけの存在じゃない!」
「クリス……」
「ユーリ、それと……」
「お前は、必ず俺が守ってみせる!」
そして姿を変えて覇王を発動して、
手に握りしめる剣に光を集める。
「黒騎士、いくぞ!」
俺も身体強化を施して走り出す。
ユーリに向かう黒騎士を止めるために、
全速力で駆け抜けた……
四天王最強と謳われる黒騎士セト。
その力は魔界の中でも最強と言われるに相応しかった。
しかし、これからの未来を変えるために、
俺だけでなくユーリも必死で努力を積み重ねてきた。
そして、ユーリと力を合わせた時、
二人の力が、その最強を超えていく……
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