27 / 125
第27話 謁見
しおりを挟む
ここはルミナス国王陛下の謁見の間だ。
俺はルミナス陛下を前にして、
何故か究極の質問をされる。
いやいや、こんな時に何が正解なのか、
俺は答えが分からない……
「マリアを貰い受けたいか?」
「はい?」
言っている意味がわからない。
この人は、何を言っているんだ?
「マリアを嫁にしたいか」
ちよ、ちょっと待ってくれ……
これは陛下との謁見だよな。
当然周りには大臣やらルミナス要人が集まっている。
「あの、したいです……」
うわあああ、もう少し言い方があるだろう。
突然の質問に対して、
そのまま返事をしてしまった。
もうこの後の事は知らん。
嫁にしたいから、したいと言ったのだ。
「では、マリアとの婚約を許可しよう」
「へ?」
俺は一瞬だが頭が空っぽになる。
婚約って何だっけ?
俺と陛下で意味が違っていたりするのかな?
酷い混乱状況の俺を察して父上が陛下に話す。
「へ、陛下、この者の父として、
失礼ながらも質問をさせて頂く事を、
お許しください」
「ゲイルよ、許そう」
「あの、男爵の息子で、
更にまだ貴族でない者にマリア殿下と、
婚約する権利があるのでしょうか」
「ははは、それか……
それならば間違いなく権利はある。
クリスよ、最近得たスキルは何だ?」
「あ、あの、覇王ですが……」
すると、この場に居合わせた大臣達が騒ぎ出す。
謁見中だと言うのに興奮して涙する者もいた。
「静粛に!」
陛下がその者たちを宥めていた。
それほどに覇王というスキルは注目を集めている。
「覇王、だと?」
父上も俺の発言を聞いて驚愕している。
「あの、それで何故俺に権利が」
「覇王はな、初代国王の伝説のスキルだ。
だが世代が変わると共に失われ、我々は、
500年かけて覇王開眼を目指してきた」
驚愕の事実に俺は驚きを隠せない。
とんでもないスキルを得てしまった。
俺は事実に頭が追いつかず、
ふらついてしまう……
「公にしてないが、強力なスキル保有者と、
政略結婚を繰り返し覇王を生み出そうとしてきた。
シャルロットやマリアもそうなるはずだった」
「あの、そんな大層なスキルが俺に」
「マリアは嫌いか?」
ふとマリアについて質問される。
その瞬間、王の空気が変わった気がした……
ルミナスの王の威厳が俺に向けられる。
「心から愛しております」
「ならば良い!ここで断ったら、
我は其方を殺していたぞ」
はっはっはと笑いながら陛下は言葉を発した。
俺は、選択を誤っていた場合の末路を想像して震えが止まらない。
戦いも含めた中で過去最大レベルの生命の危機だったのではないか。
「正直言うと、ゲイルの息子と聞いて
安心して任せられるのもある……
どこぞの馬の骨とも分からんやつに、
マリアをやりたくはないからな」
「陛下、質問に対する回答感謝致します!
まだまだ不出来な息子ではございますが、
引き続き私も命をかけてマリア殿下に、
ふさわしい男へ育て上げてまいります」
「ゲイルよ、我は其方を信頼しておる!
これからも頼んだぞ」
ちょ、ちょっと待て!
これって上手く縁談がまとまっている?
俺とマリアの婚約が今、この瞬間に認められたって事?
更にその場に居合わせるマリアが口を開く。
俺の焦る姿に不安になったのかもしれない。
「クリス、私と婚約するのは嫌ですか?」
「な、何を仰っているのですか!
私の夢でした、一緒になれる事が、
今も夢の中にいる程に私は幸せなのです」
「ほう……」
マリアへの対応の中でも国王から試されている。
発言には、気をつけなければならない。
「女への器量も良しか!
ならば尚のこと良い!マリアを頼んだぞ」
「この命にかけて、
マリア殿下を幸せにいたします」
「まずは、一つ目の話が片付いたな」
こ、これで解散ではないのか?
だいぶ大きな話だったぞ……
婚約の話でもうお腹いっぱいだ。
「覇王のスキルについてだ……
ルミナスの歴史と今後について話す」
500年前、人類と魔王の戦争である魔大戦。
その魔王を倒したのがルミナス初代国王だったのだ。
覇王スキルを持つ初代国王、
そして国王を守る沢山の仲間達。
精鋭達による部隊が魔王軍と衝突し、
犠牲を払いつつも勝利した。
その中で覇王は魔王討伐に重要な意味を持っている。
王家だけに伝わる伝承により、
何としても覇王を開眼させるようにと受け継がれてきた。
そして、その所持者が目の前に存在している……
「迫る魔王復活に向けて準備が必要だが、
まず最大の悩みの覇王が解決したのだ!
一つ言っておくが、其方は国宝扱いだからな」
「へ?私が国宝ですか?」
「当たり前だろう!其方が死ねば、
我らルミナスは覇王を求めて、
また歴史を繰り返さなければならない」
「た、確かにそうですね……」
世間に出ることの無かった王族のしきたり。
歴史と共に覇王スキルを求めて、
王族は政略結婚を繰り返してきた。
「まあ悪いようにはしない。
マリアの婿だからな……
全てを束縛するような真似はしないさ」
「ルミナスに貢献出来るよう尽力致します」
俺はこれでも元マネージャーだった男だ。
そのため、こんな時の対応もして……
いるわけないだろう!!
とにかく印象を下げないように、
この場を乗り切るのを最優先するしかない。
「まあ、この後の夕食は歓迎会含めて祝言だ。
お互いの家の親しい者を集めて、
お祝いをしようじゃないか」
「はい?」
この後、親しい者を集めてお食事会だと?
大丈夫なのかと父上の顔を見ると、
父上は素知らぬ顔で陛下に跪く。
「か、かしこまりました……
有り難き幸せでございます」
と、とんでもない事になってしまった。
リーナも参加させる事になるぞ!
驚き過ぎて倒れるんじゃないか?
ふとアリスの様子を見ると白目を剥いている。
正直、マリアと結婚できるのは嬉しい。
いや、超と付けても良いくらいに嬉し過ぎる。
嬉しいがこれが俗に言う、結婚まで進む時は恐ろしいくらいに早く進むと言う事なのだろうか……
「それでは褒美についてだが、
まずはクリスよ」
そこから先の話は正直よく覚えていない。
物事が進み過ぎて、俺の頭はオーバーヒートしてしまったようだ。
元プログラマーだったので、
頭は良くできていると思っていたが……
後から父上に聞いた話だと、
俺は貴族として男爵になった。
土地を持たない名誉貴族だ。
更に15歳になると特別に伯爵地位になる。
これはマリアと結婚するための特別措置だ。
そしてその名目は剣聖セシルを倒し、
このルミナスを救った英雄。
さらに覇王スキル所持者という事らしい。
今後の進路は、魔法学園を目指すつもりだったが、
魔法学園が崩壊してしまった。
それについてはシャルロット殿下から提案があり、
後の食事会の時に詳しく話される。
今日は一日で何もかも進んでしまった……
更に2時間後、別会場で食事会が開催される。
もうこうなれば堂々とした方が良さそうだ。
マリアと幸せな日々が送れるなら、
嬉しい悲鳴なのかもしれない。
そう心の中で思いながら、
一度レガードの屋敷に帰宅した……
俺はルミナス陛下を前にして、
何故か究極の質問をされる。
いやいや、こんな時に何が正解なのか、
俺は答えが分からない……
「マリアを貰い受けたいか?」
「はい?」
言っている意味がわからない。
この人は、何を言っているんだ?
「マリアを嫁にしたいか」
ちよ、ちょっと待ってくれ……
これは陛下との謁見だよな。
当然周りには大臣やらルミナス要人が集まっている。
「あの、したいです……」
うわあああ、もう少し言い方があるだろう。
突然の質問に対して、
そのまま返事をしてしまった。
もうこの後の事は知らん。
嫁にしたいから、したいと言ったのだ。
「では、マリアとの婚約を許可しよう」
「へ?」
俺は一瞬だが頭が空っぽになる。
婚約って何だっけ?
俺と陛下で意味が違っていたりするのかな?
酷い混乱状況の俺を察して父上が陛下に話す。
「へ、陛下、この者の父として、
失礼ながらも質問をさせて頂く事を、
お許しください」
「ゲイルよ、許そう」
「あの、男爵の息子で、
更にまだ貴族でない者にマリア殿下と、
婚約する権利があるのでしょうか」
「ははは、それか……
それならば間違いなく権利はある。
クリスよ、最近得たスキルは何だ?」
「あ、あの、覇王ですが……」
すると、この場に居合わせた大臣達が騒ぎ出す。
謁見中だと言うのに興奮して涙する者もいた。
「静粛に!」
陛下がその者たちを宥めていた。
それほどに覇王というスキルは注目を集めている。
「覇王、だと?」
父上も俺の発言を聞いて驚愕している。
「あの、それで何故俺に権利が」
「覇王はな、初代国王の伝説のスキルだ。
だが世代が変わると共に失われ、我々は、
500年かけて覇王開眼を目指してきた」
驚愕の事実に俺は驚きを隠せない。
とんでもないスキルを得てしまった。
俺は事実に頭が追いつかず、
ふらついてしまう……
「公にしてないが、強力なスキル保有者と、
政略結婚を繰り返し覇王を生み出そうとしてきた。
シャルロットやマリアもそうなるはずだった」
「あの、そんな大層なスキルが俺に」
「マリアは嫌いか?」
ふとマリアについて質問される。
その瞬間、王の空気が変わった気がした……
ルミナスの王の威厳が俺に向けられる。
「心から愛しております」
「ならば良い!ここで断ったら、
我は其方を殺していたぞ」
はっはっはと笑いながら陛下は言葉を発した。
俺は、選択を誤っていた場合の末路を想像して震えが止まらない。
戦いも含めた中で過去最大レベルの生命の危機だったのではないか。
「正直言うと、ゲイルの息子と聞いて
安心して任せられるのもある……
どこぞの馬の骨とも分からんやつに、
マリアをやりたくはないからな」
「陛下、質問に対する回答感謝致します!
まだまだ不出来な息子ではございますが、
引き続き私も命をかけてマリア殿下に、
ふさわしい男へ育て上げてまいります」
「ゲイルよ、我は其方を信頼しておる!
これからも頼んだぞ」
ちょ、ちょっと待て!
これって上手く縁談がまとまっている?
俺とマリアの婚約が今、この瞬間に認められたって事?
更にその場に居合わせるマリアが口を開く。
俺の焦る姿に不安になったのかもしれない。
「クリス、私と婚約するのは嫌ですか?」
「な、何を仰っているのですか!
私の夢でした、一緒になれる事が、
今も夢の中にいる程に私は幸せなのです」
「ほう……」
マリアへの対応の中でも国王から試されている。
発言には、気をつけなければならない。
「女への器量も良しか!
ならば尚のこと良い!マリアを頼んだぞ」
「この命にかけて、
マリア殿下を幸せにいたします」
「まずは、一つ目の話が片付いたな」
こ、これで解散ではないのか?
だいぶ大きな話だったぞ……
婚約の話でもうお腹いっぱいだ。
「覇王のスキルについてだ……
ルミナスの歴史と今後について話す」
500年前、人類と魔王の戦争である魔大戦。
その魔王を倒したのがルミナス初代国王だったのだ。
覇王スキルを持つ初代国王、
そして国王を守る沢山の仲間達。
精鋭達による部隊が魔王軍と衝突し、
犠牲を払いつつも勝利した。
その中で覇王は魔王討伐に重要な意味を持っている。
王家だけに伝わる伝承により、
何としても覇王を開眼させるようにと受け継がれてきた。
そして、その所持者が目の前に存在している……
「迫る魔王復活に向けて準備が必要だが、
まず最大の悩みの覇王が解決したのだ!
一つ言っておくが、其方は国宝扱いだからな」
「へ?私が国宝ですか?」
「当たり前だろう!其方が死ねば、
我らルミナスは覇王を求めて、
また歴史を繰り返さなければならない」
「た、確かにそうですね……」
世間に出ることの無かった王族のしきたり。
歴史と共に覇王スキルを求めて、
王族は政略結婚を繰り返してきた。
「まあ悪いようにはしない。
マリアの婿だからな……
全てを束縛するような真似はしないさ」
「ルミナスに貢献出来るよう尽力致します」
俺はこれでも元マネージャーだった男だ。
そのため、こんな時の対応もして……
いるわけないだろう!!
とにかく印象を下げないように、
この場を乗り切るのを最優先するしかない。
「まあ、この後の夕食は歓迎会含めて祝言だ。
お互いの家の親しい者を集めて、
お祝いをしようじゃないか」
「はい?」
この後、親しい者を集めてお食事会だと?
大丈夫なのかと父上の顔を見ると、
父上は素知らぬ顔で陛下に跪く。
「か、かしこまりました……
有り難き幸せでございます」
と、とんでもない事になってしまった。
リーナも参加させる事になるぞ!
驚き過ぎて倒れるんじゃないか?
ふとアリスの様子を見ると白目を剥いている。
正直、マリアと結婚できるのは嬉しい。
いや、超と付けても良いくらいに嬉し過ぎる。
嬉しいがこれが俗に言う、結婚まで進む時は恐ろしいくらいに早く進むと言う事なのだろうか……
「それでは褒美についてだが、
まずはクリスよ」
そこから先の話は正直よく覚えていない。
物事が進み過ぎて、俺の頭はオーバーヒートしてしまったようだ。
元プログラマーだったので、
頭は良くできていると思っていたが……
後から父上に聞いた話だと、
俺は貴族として男爵になった。
土地を持たない名誉貴族だ。
更に15歳になると特別に伯爵地位になる。
これはマリアと結婚するための特別措置だ。
そしてその名目は剣聖セシルを倒し、
このルミナスを救った英雄。
さらに覇王スキル所持者という事らしい。
今後の進路は、魔法学園を目指すつもりだったが、
魔法学園が崩壊してしまった。
それについてはシャルロット殿下から提案があり、
後の食事会の時に詳しく話される。
今日は一日で何もかも進んでしまった……
更に2時間後、別会場で食事会が開催される。
もうこうなれば堂々とした方が良さそうだ。
マリアと幸せな日々が送れるなら、
嬉しい悲鳴なのかもしれない。
そう心の中で思いながら、
一度レガードの屋敷に帰宅した……
0
お気に入りに追加
530
あなたにおすすめの小説
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる