上 下
3 / 14
竜の爪

3話 観客と二人目

しおりを挟む
「チンポ刺さってるとこ丸見えだなァ、エリック?ルドガーのチンポはうまいか?」
「ひゃっ♡あっ♡や、やだぁ♡見ないでぇ♡」
「おーい、隠すなよエリック。俺たちはおまえを犯したいけど我慢してるんだぞ?ちゃんと順番を守ってるんだ。だからおまえも俺たちに淫乱な姿を見せてサービスをするんだ。分かったな?」
「マンコの中でチンポがどうなってるかちゃんと伝えるんだぞ?イク時も報告して、顔もこっちに向けるんだ」

 聞き分けの悪い子供を諭すように、男たちは口々に野次を飛ばしてきた。全員が真面目な顔をしてそんなことを言うので、頭が働いていないエリックは言う通りにするしかなかった。男らの股間が盛り上がっていることには気付いていた。ああ、これからこの人たちにも同じように犯されるのだ、とエリックは確信し、不安よりも期待が勝った。
 男の一人が「自分で乳首をいじれ」と言えば応じ、「内部はどうなってる?」と聞けば「おちんぽが出たり入ったりしてます」と答えた。喘ぐことも出来ないほどいろんな淫語を言わされ、エリックは何度も達したにも関わらず、エリックを犯している男――ルドガーは一度も射精に至っていなかった。

「――ほら、エリック。またイキそうだな?そういう時は何て言うんだ?」
「はひっ♡いきゅっ♡いきましゅっ♡おまんこがちゅらいでしゅっ♡い、イカせてくだしゃいっ♡」
「良い子だなァ、エリックは。そろそろご褒美に中に出してあげよう」
「ひうっ♡なっ、中出しっ♡ひゃっ♡あっ♡んああっ…♡」

 充血して赤くなっている乳首を乳輪ごと摘み、ルドガーは自分が射精するために更に激しくピストンした。イキすぎて何も考えられなくなったエリックは、一方的に与えられる快楽を味わうことしかできず、『中出し』という単語に反応したものの、そのまま射精を受け入れた。多量の精液が狭い直腸内を満たし、結合部から漏れ出す。ルドガーの射精は驚くほど長かった。ようやく全てを吐き出してペニスを引き抜くと、ぽっかりと空いたアナルの奥の方から白濁が溢れて止まらなかった。

 メンバーの一人が立ち上がり、エリックの側まで寄る。事前に順番を決めていたのだろう。ルドガーはエリックの身体を背後から腕で拘束し、くぱくぱと淫らにヒクつくアナルを指で広げていた。

「……や、……やらぁ♡……ひ、ひろげちゃ……♡」
「いやらしいなぁ、エリックは。あんなに激しいセックスをしたのに、もう次のチンポが欲しくなったのか?」
「ひう…っ♡だ、だめぇ…♡おちんぽもぉだめなのぉ……♡」

 目の前に立った男は自身の陰茎を取り出し、擦りながら精液に塗れた淫裂に亀頭を宛てがう。獲物を逃すまいと、男のものを受け入れる入り口が吸い付いた。

「くっ、……せまいな」
「内部も中々良かったぞ。いい穴だ」
「そうか、それは楽しみだ」
「や、あっ♡はっ…♡……~~~~んあっ♡」
「……お?これはイってるな。こら、エリック。イク時は言いなさいと教えただろう」

 亀頭をゆっくりと挿れるという動作だけで、エリックは全身を震わせながら絶頂を迎えた。スライムの成分のせいでもあったが、エリックのアナルはもはや全体的に性感帯になっており、どこを触られてもイクようになってしまっていた。
 
「アイザック。エリックは乳首を抓ってやると締りが良くなる。試してみるといい」
「ほう?……こうか?」
「……っ♡……~~~~~~~っ♡♡♡」

 挿入している男――アイザックはルドガーの指示通りに、白い肌に映えるピンと尖った乳首を引っ張った。そうするとエリックは喉を仰け反らせて喘ぎ、また達す。ルドガーは報告を怠ったお仕置きと称して、エリックのペニスを扱いた。

「ああ、そろそろイキそうだ。エリック、どこに出して欲しい?言ってごらん」
「ふぁっ♡はっ♡あっ、……な、中♡にっ♡」
「中?どこだ?分かるように説明してくれ」

 アイザックは笑いながら、分かっているはずの答えを問う。思考能力が低下しているエリックに、ルドガーが耳打ちをして助け舟を出した。その言葉にエリックは顔を真っ赤にして言い淀んだが、アイザックが強く腰を打ち付けて返事を急かした。

「おっ、おれのっ♡……お、おまんこのなかにっ♡」
「エリック?違うよな?」
「あ、…っふ♡お、おれの、……お、おちんぽが、欲しくてしょうがないっ♡み、淫らで、っ♡どうしようもないっ♡雑魚まんこ、にっ♡あ、アイザックの、あ、……あったかいのっ♡いっぱい注いでください…っ♡」

 揺さぶられながら、なんとか正解を答えた。卑猥なことばかりを言わされ、恥ずかしくて泣きそうになっているエリックを、アイザックはひょいと抱え、ルドガーから奪い取る。布を敷いた場所に下ろし、上から突き刺すように激しいピストンを加えた。

「あっ♡あっ♡あっ♡しゅごいっ♡あいじゃっく♡しゅごいっ♡だめっ♡イッちゃう♡イッちゃうっ♡」
「ふーっ♡ふーっ♡ふーっ♡……うぐっ」
「ひゃあ、ああ……っ!♡♡♡」

 飛沫が飛び散る。エリックがイク瞬間と、アイザックが射精したのはほぼ同時だった。吐精途中で引き抜き、転がせたエリックの腹の上にぶちまける。白濁が赤くなった肌を汚して、扇情的だった。ある程度出し終わったアイザックは、エリックの頭上に移動して亀頭の先端を口に咥えさせる。鈴口がくぱくぱと開き、まだ出したりないようだった。エリックは誰がそうしろと言ったわけではないが、舌先でつついて尿道に残っていた残滓を全て飲んだ。苦味に眉を顰め、じわりと涙が滲む。
 満足したらしいアイザックはルドガーと共に広場に座り、観衆側に回った。いつの間にかエリックの周りを、二人の男が囲んでいた。

「あんな激しいの見せられたら我慢できねぇよ。なぁ、エリック」
「あっ♡んっ…♡だ、め…♡……イッたばっかり、だからぁ…♡」
「エリック、気をつけろよ。こいつは責め方が乱暴で口も悪い。あんまり泣かせるなよ、アーサー」
「うるせぇなぁ……別に普通だろ、普通」

 アーサーと呼ばれた男は、エリックの足元で跪き、足を掴んで股を広げた。二人分の吐き出された精子がどろりと流れ出るアナルを凝視し、「はっ」と鼻で笑う。

「本当に処女だったのかよ、この穴ァ。どう見たって男にハメられるのが好きな穴だろ?どうせ男を誑かそうと思ってこんなとこまで来たんだろうが。しょうがねえから俺たちが釣られてやるけどよォ」
「ち、ちが…っ、ほんとに、……っあ、あっ♡んっ♡」
「見ろよ、どんだけチンポが好きなんだよこいつのマンコは。ぎゅーぎゅー締め付けて、とんでもないスキモノじゃねぇか」

 アーサーは挿入しながら、次々にエリックの貞操を罵った。デタラメな感想を否定しようとしても、アーサーが言う通りの反応を身体が無意識のうちにしてしまう。自覚がないだけで本当はそうなのかもしれない、とエリックは疑い始めた。そんなことはないと分かっているのに、断定的に言われると何故かそれが正解のように思い込んでしまうのだ。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)

三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。 各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。 第?章は前知識不要。 基本的にエロエロ。 本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。 一旦中断!詳細は近況を!

美しき吸血鬼は聖女に跪く

朝飯膳
恋愛
聖女の血は特別である。どんな種族、年齢、性別の血にもかなわないほどの、香り高さと嗜好の味、そして催淫効果を持ち合わせる。一度その味を知ってしまった吸血鬼は、二度と他の血を飲めなくなる、というほど。 異世界からやってきた聖女、国中から愛される神殿住みの聖女、風俗街に生きる聖女など、様々な聖女と、その血に虜になってしまって、聖女に血を乞う吸血鬼の男たちの物語。 【短編連作集になります。章ごとに完結し、キャラは変わりますが、舞台・世界観は変わりません】 【この作品は女攻めであり、最後まで逆転しません】 【主人公が異世界転生には★、異世界転移には☆が章タイトルについています】

うさぎの雄嫁さん

志野まつこ
BL
十二支は一年の「お勤め」のご褒美に神様に一つだけ願い事を叶えてもらえます。 昨年の寅は酒池肉林を願いましたが、今年の卯(うさぎ)は何をお願いするのでしょうか。 華奢かわいいウサギ×やんちゃなワイルドイケメン寅の獣人モノ。うさぎ君がせっせとおセッセする年明け早々エロしかない話。 他サイトでも公開しています。

【R18】翡翠の鎖

環名
ファンタジー
ここは異階。六皇家の一角――翠一族、その本流であるウィリデコルヌ家のリーファは、【翠の疫病神】という異名を持つようになった。嫁した相手が不幸に見舞われ続け、ついには命を落としたからだ。だが、その葬儀の夜、喧嘩別れしたと思っていた翠一族当主・ヴェルドライトがリーファを迎えに来た。「貴女は【幸運の運び手】だよ」と言って――…。 ※R18描写あり→*

【完結済作品の短編集】

月咲やまな
恋愛
 過去既に完結した作品の短編集。  お話のネタが思い付けば、順次追加していく予定。なので完全不定期での更新となります。  各作品の『完結済』扱いを解除し、タイトル通りの区分けにお話を追加したかったのですが、それをやってしまうと順位がリセットされてしまうので、苦肉の策でこの様なスペースを用意させて頂きましたm(_ _)m。  ○一部【R18】作品となっておりますが、その場合はタイトル等に記入する予定です。   そうではなくても、比較的エロトークをする子が多めのお話ばかりかも。  ○各本編を読んでもらえている前提で書いています。『?』となった方はぜひ本編を♡

ひねくれもののプレイボーイと、十月十日で結ばれるまで

野中にんぎょ
BL
※獣人×獣人のBLです。受けの妊娠・出産表現を含みます。※  獣とヒトのハイブリットである獣人が存在する世界。幼い頃から「自分と血のつながった家族を持つこと」を夢見ていたラル(25歳・雑種のネコの獣人)は獣人街一のプレイボーイであるミメイ(23歳・純血種のロシアンブルーの獣人)から「ミメイに迷惑をかけない」ことを条件に子種を分けてもらうことに成功する。  無事受胎し喜ぶラルだったが今度は妊娠にまつわるマイナートラブルに悩まされるように。つわりで蹲っていたところをミメイに助けられるラルだったが、ミメイは家族というものに嫌気が差していて――。  いじっぱりで少しひねくれた二匹と、ラルのお腹に宿る小さないのち。十月十日ののち、三匹が選ぶ未来とは? 確かにここにある、ありふれた、この世界にたった一つの愛。

【R18】両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が性魔法の自習をする話

みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。 「両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が初めてのエッチをする話」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/575414884/episode/3378453 の続きです。 ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで

異世界に逃げたら、仮初の夫に取り憑かれた!

月咲やまな
恋愛
 綺麗な水と生命を育む豊かな大地に、様々な種族が暮らす大陸の名は【オアーゼ】。生き物にとっては素晴らしき環境であったが、残念ながら全てを生かすには狭く、生き物達は次第に二つの勢力に分かれて争いを始めた。最初は辛うじて均衡を保っていたものの、魔物達の中に『魔王』と呼ばれる存在が台頭してからは事態が一転。魔王率いる魔物達の勢力に押され、平和を望む人間と獣人達の勢力は衰退していった。  ——魔王・ブリガンテが自殺するまでは。  それ以後。魔物達は自滅していき、人間達は魔物の残党討伐力を入れ、並行して復興に尽力していく事となる。だが問題が一つ。それは圧倒的な人材不足だ。自力で人口を増やすのもままならない程、人間側の勢力は衰微していた。  そんな中、人々は異世界に活路を見出した。『人が足りないのなら他の世界から勧誘して来よう』と考えたのだ。勧誘の為に魔法使い達は異世界に渡り、様々な者達を説得してオアーゼに送り込む。“とある少女”もその対象となった一人だ。勧誘者の話を聞き、少女は自分を取り囲む現実から逃げる様に異世界へと旅立った。生まれてまだ数日しか経過していない幼い弟と共に…… 。  移住から一年後。  まさか自分が、魔王をも操っていた姿を持たぬ影の様な存在と仮初の夫婦関係を結ぶ事になるとも知らずに。  ○素直じゃない性格をした外見がオッサン(に、されてしまった)の彼と、幼い弟と暮らす少女が、三人で仮初の家族生活をおくる事になったお話。  ○TL寄りのちょっとえっちな小説の予定です。  ○異世界への移住モノ・年の差カップル・偽装結婚・もふもふ要素あり。

処理中です...