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3章 闇の魔女クドラク
教会の秘密
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あれから数日後、シャノンとまさるは麻里子の家に呼び出されました。すぐるとリリスも一緒です。
「二人とも来てくれたわね、あのクドラクがこのかぼちゃ町にやってきた理由が分かったわ」
「一体何!?」
「それは、教会に封印された『黒のオーブ』を取り戻すためよ」
「黒のオーブ!?そんなものがなぜ教会に!?」これに麻里子は説明します。
「二人は、そもそもなぜあそこに教会があると思う?」
「さぁ?あそこが教会にとって大事な場所だから?」これに、麻里子は首を横に振ります。
「いいえ、教会をはじめ、宗教にまつわる神殿が建てられる理由は二つ、一つはさっきまさる君が言った通りのその宗教にとって大切な場所だから、もう一つは『邪悪な何かを封印するため』よ」
「邪悪な何かを封印するため!?」
「そう、聖なる祈りや儀式によって、邪悪な何かを封じるために神殿が建てられる場合もある。クドラクは以前にも、このかぼちゃ町にやってきた。教会は大きな犠牲が払われながらも、クドラクを倒し、ヤツの魔力は一つの珠として結晶化した、その邪悪な力を封印するために、あの場所に教会が建てられたの」それを聞いたまさるとシャノンは驚きました。
「あの教会にそんな秘密があったなんて・・・!」
「ヤツは以前にもここにやって来ていたのだな、その時、オーブを壊せばよかったのに!」そばにいたリリスが言うと、麻里子は話を続けます。
「しかし、クドラクの力の根源である黒のオーブは、どうやっても壊すことができなかった・・・!珠がある限り、クドラクは何度でも復活する。壊すためには、クルースニクの力が必要と言われるの!」それを聞いたまさるはハッとします。
「それで、ぼくを呼んだの?!」麻里子は首を縦に振ります。
「そう、クルースニクの存在を信じているかぼちゃ町の人たちは、クルースニクが現れる時までに、あの邪悪な珠を封印しておくために、教会を建てたってわけ」シャノンとまさるは驚きました。
「それがあの教会の秘密ってわけね」
「クドラクを倒すためには、ぼくの力が必要なんだね・・・!」麻里子はうなずきます。
「黒のオーブを壊せなかったために、クドラクは時を経て復活した。オーブを取り返して、かつての力を取り戻すために、クドラクはこのかぼちゃ町にやってきたの・・・!」
「それは大変ね!クドラクの野望を止めなきゃ!」これにそばにいたすぐるが言いました。
「情報によれば、クドラクはオーブを奪い返すために、教団の信者になったブライアンと麗華さんを教会に送りこむ予定らしい、君たちは先回りして、二人を止めないといけない!」
「わかった!行こうまさる君!」
「もちろんだよ!」
「もし、チャンスがあるなら、この『理性薬』を麗華さんに注射して!そして、ここに連れて帰って」麻里子はシャノンに注射器を渡します。
シャノンとまさるは、すぐるに教えられた近道を通って、教会に先回りをしました。すると、すでに麗華とブライアンが教会を襲撃しており、テーブルと椅子が散乱しており、あの黒マントの男がブライアンや麗華と交戦していますが、黒マントの男は負傷しています。
「これで終わりだ!」ブライアンが電撃の魔法を放ちますが、シャノンが闇の炎でそれを防ぎます。
「お前はあの時の!おせっかいな奴め!麗華!そいつの相手をしろ!」
ブライアンが麗華をけしかけると、白い狼に変身したまさるが迎え撃ち、麗華の爪をかわしつつ、注射器を刺すチャンスをうかがいます。そして、まさるが足払いをかけて、麗華がよろめいたスキに注射器を麗華の左肩に刺します。
「うっ・・・!」麗華はうめき声をあげて倒れますが、その時にはブライアンはいませんでした。
「ああ・・・『黒のオーブ』が奪われてしまった・・・!」司祭はゆっくり起き上がって言いました。シャノンに回復魔法をかけてもらった黒マントの男も立ち上がります。
「大丈夫かグレイ!?」司祭は黒マントの男にかけよります。
「ああ・・・大丈夫だ・・・!バンパイアの女・・・確か、シャノンとか言ったな・・・お前には借りができた・・・!」
「無事でよかった、じゃあブライアンの後を追わなきゃ!」シャノンが麗華を背負って教会を出て行こうとすると、教会の者が制止します。
「待ってくれ!そなたたちに渡したい物がある・・・!」司祭は、祭壇の箱の中から、マンモスの牙のように曲がった白い杭をまさるに手渡します。
「これは・・・!?」
「これは白虎に変身するクルースニクの牙で作られた杭だ!黒のオーブは、クルースニクの牙でなければ破壊できない、そしてそれは、クルースニクにしか扱えんのだ!」
「ぼくの牙じゃダメなの?!」
「残念ながら、あなたは未成熟の子供だ、成熟した大人のクルースニクの牙でなくてはならないのだ」
「・・・わかった、受け取ったよ!」
「どうか、クドラクを倒してほしい!それができるのはあなた方しかいない!」
「いきましょう、まさる君!」
「二人とも来てくれたわね、あのクドラクがこのかぼちゃ町にやってきた理由が分かったわ」
「一体何!?」
「それは、教会に封印された『黒のオーブ』を取り戻すためよ」
「黒のオーブ!?そんなものがなぜ教会に!?」これに麻里子は説明します。
「二人は、そもそもなぜあそこに教会があると思う?」
「さぁ?あそこが教会にとって大事な場所だから?」これに、麻里子は首を横に振ります。
「いいえ、教会をはじめ、宗教にまつわる神殿が建てられる理由は二つ、一つはさっきまさる君が言った通りのその宗教にとって大切な場所だから、もう一つは『邪悪な何かを封印するため』よ」
「邪悪な何かを封印するため!?」
「そう、聖なる祈りや儀式によって、邪悪な何かを封じるために神殿が建てられる場合もある。クドラクは以前にも、このかぼちゃ町にやってきた。教会は大きな犠牲が払われながらも、クドラクを倒し、ヤツの魔力は一つの珠として結晶化した、その邪悪な力を封印するために、あの場所に教会が建てられたの」それを聞いたまさるとシャノンは驚きました。
「あの教会にそんな秘密があったなんて・・・!」
「ヤツは以前にもここにやって来ていたのだな、その時、オーブを壊せばよかったのに!」そばにいたリリスが言うと、麻里子は話を続けます。
「しかし、クドラクの力の根源である黒のオーブは、どうやっても壊すことができなかった・・・!珠がある限り、クドラクは何度でも復活する。壊すためには、クルースニクの力が必要と言われるの!」それを聞いたまさるはハッとします。
「それで、ぼくを呼んだの?!」麻里子は首を縦に振ります。
「そう、クルースニクの存在を信じているかぼちゃ町の人たちは、クルースニクが現れる時までに、あの邪悪な珠を封印しておくために、教会を建てたってわけ」シャノンとまさるは驚きました。
「それがあの教会の秘密ってわけね」
「クドラクを倒すためには、ぼくの力が必要なんだね・・・!」麻里子はうなずきます。
「黒のオーブを壊せなかったために、クドラクは時を経て復活した。オーブを取り返して、かつての力を取り戻すために、クドラクはこのかぼちゃ町にやってきたの・・・!」
「それは大変ね!クドラクの野望を止めなきゃ!」これにそばにいたすぐるが言いました。
「情報によれば、クドラクはオーブを奪い返すために、教団の信者になったブライアンと麗華さんを教会に送りこむ予定らしい、君たちは先回りして、二人を止めないといけない!」
「わかった!行こうまさる君!」
「もちろんだよ!」
「もし、チャンスがあるなら、この『理性薬』を麗華さんに注射して!そして、ここに連れて帰って」麻里子はシャノンに注射器を渡します。
シャノンとまさるは、すぐるに教えられた近道を通って、教会に先回りをしました。すると、すでに麗華とブライアンが教会を襲撃しており、テーブルと椅子が散乱しており、あの黒マントの男がブライアンや麗華と交戦していますが、黒マントの男は負傷しています。
「これで終わりだ!」ブライアンが電撃の魔法を放ちますが、シャノンが闇の炎でそれを防ぎます。
「お前はあの時の!おせっかいな奴め!麗華!そいつの相手をしろ!」
ブライアンが麗華をけしかけると、白い狼に変身したまさるが迎え撃ち、麗華の爪をかわしつつ、注射器を刺すチャンスをうかがいます。そして、まさるが足払いをかけて、麗華がよろめいたスキに注射器を麗華の左肩に刺します。
「うっ・・・!」麗華はうめき声をあげて倒れますが、その時にはブライアンはいませんでした。
「ああ・・・『黒のオーブ』が奪われてしまった・・・!」司祭はゆっくり起き上がって言いました。シャノンに回復魔法をかけてもらった黒マントの男も立ち上がります。
「大丈夫かグレイ!?」司祭は黒マントの男にかけよります。
「ああ・・・大丈夫だ・・・!バンパイアの女・・・確か、シャノンとか言ったな・・・お前には借りができた・・・!」
「無事でよかった、じゃあブライアンの後を追わなきゃ!」シャノンが麗華を背負って教会を出て行こうとすると、教会の者が制止します。
「待ってくれ!そなたたちに渡したい物がある・・・!」司祭は、祭壇の箱の中から、マンモスの牙のように曲がった白い杭をまさるに手渡します。
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「ぼくの牙じゃダメなの?!」
「残念ながら、あなたは未成熟の子供だ、成熟した大人のクルースニクの牙でなくてはならないのだ」
「・・・わかった、受け取ったよ!」
「どうか、クドラクを倒してほしい!それができるのはあなた方しかいない!」
「いきましょう、まさる君!」
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