影の力で護ります! ~影のボスを目指しているのになぜだか注目されて困っている~

第17回ファンタジー小説大賞参加中! 現在の順位:1,020
パワーズ男爵家の次男坊、カヴェノ・パワーズは十一歳のとき、神殿での礼拝中、前世の記憶に目覚めた。
前世の名前はおろかプロフィールに関することは何一つ思い出せないが、それ以外の記憶はすべて残っていた。なぜ自分の前世を思い出したのか訝しく思いながら、カヴェノはこれから先どうするかを考える。
前世の記憶で強く覚えていたのが、自分が悪の親玉、それも普段はその正体を隠している影のボス的な存在に強くあこがれていたことだった。どうせ自分は次男坊、男爵家の跡は継げないし、せっかくファンタジー的な世界に転生したんだ。俺は影のボスを目指す!
そう決心したカヴェノの、影のボスを目指すための密かな努力がはじまる。回りまわってそれが、周囲の様々なことを変化させてゆくことには気づかずに……。
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