竜の歌

nao

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 避暑の為の別荘での暮らしはとても快適だ。特に夜。
 同じグロイバル内でも、邸がある南地区アンシアは日が沈んでも熱が残っていて寝苦しく、この別荘がある北地区テセラはゼノア山に近い北側なので涼しくてとても良く眠れる。
 朝の食欲も戻ってきて、結構朝食が食べられる様になってきた。
 実家では僕の側仕えはニアだし、何か問題があればタイニーが対応するので、こんなに長い時間執事のレイモンドと居るのは初めてだ。
 彼がこんなに陽気な人物だったとは。
「ルスラン様、今日は何をなさいますか?朝から日差しが強うございますから、西側のテラスに冷たい紅茶をご用意いたしましょうか?それとも図書室から御本をお持ちしましょうか?」
 実家よりは小じんまりした食堂で食器を片している彼の廻りに”るんるん”と擬音が浮かんでいる。
 通いで雇っている人達には必要最小限の事しか頼んでいないので、僕と兄様の直接的なお世話は全てレイモンドがしてくれていて僕も多少お手伝いしたりしてる。
 僕は食堂続きの居間でソファに座るラスカー兄様の膝に座って、浮き足だった執事を眺めている。
 後ろから兄様が耳打ちしてくれる。
「レイモンドは私の侍従だったんだ。私がお前と二人で幸せな時間を過ごして安定しているのが嬉しいんだよ。……小さい頃、彼には世話になった」
「あ……兄様が苦しんでいる時に支えてくれたんだ?」
「父上と母上は仕事で殆ど家に居なかったし、そもそも貴族家庭では子供の世話は使用人がするものだからね」
「兄様……僕の方がお兄ちゃんだったら、兄様の事可愛がって、喜んでお世話したのに」
「それも楽しそうだね。でも私は今がとても幸せだから、やっぱりルスランは私の弟が良いな」
 左頬に優しく口付けられる。
 兄様の表情から能力の暴走は止まっているみたいで安心した。兄様の体と心が安定しても父様とは暫く距離を置いた方が良いと思うから、夏休みとでも思ってちょっと此所に腰を据えよう。
 でも竜族だからなー。父様に僕の言った事通じてるかな……僕に向ける過保護、いや、家族愛の十分の一でも兄様達に向けて欲しい。それだけなんだけど……。
「それで?今日はどうするんだい。庭に出る?読書?」
「えっと、兄様が良ければ勉強みてくれる?ずっと側でじゃなくて良いから、分からない事を教えてくれれば……」
「それくらい大丈夫だよ。どこでしようか、テラスにするかい?それとも二階へ行く?」
「うーん、じゃあテラスで」
 冷たい紅茶を緑に囲まれたテラスで飲みながらって、気持ち良さそう。
「レイモンド、テラスに紅茶を用意してくれ」
「あ、レモンを入れて欲しいな」
「畏まりました、直ぐご用意いたします!」
 レイモンドは注文が多ければ多いほど喜ぶから、どんどん用事を言って欲しいと兄様に言われている。
 最早スキップ状態の執事の足取りに兄様と二人でクスクス笑った。



 別荘に住み始めて一週間後、ニアとシリル先生が会いに来てくれた。
 大変な経験の後も勉強を続けていた事に二人とも驚いていて、先生はその進み具合にも感心してくれたけれど、それはラスカー兄様が勉強を見てくれたお蔭だ。
 せっかくなので先生に課題を教科毎に出しておいて貰う。先生には無理に勉強しなくてもいいと心配されたけど、大変だったのは兄様で僕は元気だと言ったら、何故か一層心配された。

 そのさらに三日後にファビオとイシスが来てくれた。
 遊びに行っても良いかと実家へ何度伺いを立てても僕と連絡が付かなかったが、一昨日、ここに居るとタイニーから連絡があったのだそうだ。
 身内では無い彼らにはさすがにメイファー様やゼノア山に入った事などは言えず、兄様の体を心配した僕は誰にも何も告げずにテツに乗って、看病する為にノーリッシュへと飛び出したって事にした。
「えー……てことは、今は結局どうなんだ……ですかね?」
 目の前に座るラスカー兄様に気兼ねして敬語になるファビオは居心地悪そう。
 僕も居心地悪いんだけどね。
 二人の目の前で、兄様の膝に座って話している状態が。
 でもお腹のところでがっちり兄様に両手でホールドされてるから動けない。
「今は大分だいぶ、兄様の体調が良いんだけど、念の為に養生してるんだ。安静にしてれば大丈夫だよ」
「それは良かったですね、ラスカー様。ルスランは暫く此所にいるのか?」
「有り難う、イシス君。ルスランは優しい子でね、とても私の事を心配してくれて、一人にはしておけないとついていてくれるんだよ」
 兄様が先に答えちゃった……兄様の言う通り、僕の意思で此所に残っているんだけど、何だろう?この空気は。
「そ、うですよねー。ルスラン、君って優しいからー」
 微妙に視線が合わないファビオ。
「他の家族は仕事と学校があるからアンシアから離れるのはちょっとね。だから……滞在期間は決めてないんだ」
 この別荘があるテセラは地図上ではアンシアから一番遠い位置にある町だけれど、城壁沿いに移動すればテセラという範囲までの距離はそうでも無い。その町のどの場所に行くかによって経路が変わり、掛かる時間も違う。実家からここまで陸路で通うのは難しいのだ。
「でもルスランはユランに乗れるんだろう?空なら行き来なんて直ぐじゃん」
「ユランは僕の騎乗用じゃないから」
 それは僕も考えたんだけど、地上はともかく城下町のグロイバルで飛行するには国の許可が必要だ。許可無く空を飛ぶと罪に問われるし、城の警備上場合によっては騎士団や軍に攻撃される。僕は未成年だし、兄様の様子を確かめるって申請理由じゃまず認められないだろう。
 仮に許可が取れたとしても、多分スズに乗るとテツが猛烈に怒ると思うんだよね。でもテツは父様の騎乗用だから。
 それに学校に行くわけでも、仕事をするわけでもない僕が連れて来るなんて我が儘は出来ないし。
「いくらユランが懐いているとはいえ、まだ五歳だ。ルスランにはユランに乗って空を飛ぶなんて危険はもう止めて欲しいね」
「えーっと……はい」
 実際一人でテツに乗って行った雪山で怪我した身としては、ラス兄様には特に反論できなかった。
「そ……っすよね。危ないですよねー」
「そうだな、もう少し大きくなってから幾らでも乗れば良いのだから。無理することはない」
「いやイシス君、私がついている限り、ルスランを一人で騎乗させる事はないよ。この可愛い指が手綱で傷付きでもしたら大変だ」
 いつものように、僕の目を見つめながら指先に口付けてくれる兄様を、まったく心配性なんだから、なんて心の中でツッコみ、ハッと二人の視線に気がついた。
 は、恥ずかしい。他人様の目の前だった。
「に、兄様は、もう、大袈裟なんだからー」
「そ、そうか……」
「え、や、ま……全部本気だろ」
 イシスの「そうか」もどう思ったのか分からないけど、ファビオの語尾もよく聞こえなかった。とにかく二人に引かれたのは間違いないだろう。
 ファビオはともかくイシスには会ったことが無い兄様が、挨拶がてら自分も同席すると言ってこの状態なんだけど……最初から最後までなんとも言えない空気が漂っていた気がする。



 別荘へ来て二週間が経ち、気になっていたガリア教会への訪問に今日出掛ける事にした。こっちへ来るまでは一週間に一度は訪れるようにしていたのだ。
 馬車に乗って城壁沿いルートの地上最短距離で行く予定。教会は実家よりも王城寄りに在る。
 実家に寄るつもりはまだ無い。父様どうしてるかな……。
 早朝五時起きでお土産の焼き菓子を作って、何時もより早い朝食を食べたらレイモンドと出発だ。
 僕は数年前までとても辛い状況にあったけど、産まれた環境と暖かい家族に囲まれて今はとても恵まれている。恵まれない人を救うなんて大それた事は出来ないけど、手の届く距離に、自分が持っている物を分けることができる子供達が居る。
 それにあの可愛い子供達に会いたいし。

「あー!ルーちゃまだー!」
「ルスラン様」
 教会の前で遊んでいたチビちゃんと付き添っている女の子が気付いて迎えてくれる。
「ララ、エイミー、お早う。皆元気にしてた?」
 最年少のララは三歳の女の子。エイミーは皆のお姉さん的存在だ。
 馬車から降りた僕の足にしがみついてくるララを抱き上げる。
「よーいしょっと、ララちょっと大きくなった?」
「おんにゃのこにしちゅれいよ、ルーちゃま」
「これは失礼いたしました、お嬢様」
「もうララったら、日に日にませてきて。お早う御座います、ルスラン様」
 エイミーが僕からララを受け取って、小さなおしゃまさんの鼻を摘まむ。
「ララ、ルスラン様にご挨拶は?」
「やーっ。ルーちゃま、おはようごじゃいまつ」
 ララは顔を左右にプルプル動かしてエイミーの指を外した。
 かわいぃー!早起きは可愛いの得。
「ルスラン様」
 レイモンドが御者台から降りてきた。心配してくれるのは嬉しいけど、教会の敷地からから出るつもりはないから、着いて居てくれなくても大丈夫だ。
「ここは良いから二時間程後で迎えに来て。御者の人とお昼ご飯食べて休憩取ってね」
「ルスラン様……分かりました。二時間後にお迎えに上がります」
 ラスカー兄様に頼まれて、レイモンドはいささか気負いすぎなんじゃないかな。
 走り去る馬車を見送って振り返る。
「畑の方はどう?エイミー」
「凄いことになってますよ、どうぞ」
 二人と一緒に教会の脇を通って裏庭へ行く。
 小さいながらも立派な菜園が広がっている。キュウリにトマトにキャベツ……。
「うわっ、やったねすごく美味しそう!」
「ほんとルスラン様のお蔭で、新鮮な野菜を皆に食べさせられます。有り難う御座います」
「僕は家に余ってた種を持ってきただけ。毎日世話したのは此所のみんなでしょ?努力の結果だよ」
 キュウリが植わっている所に近づくと人影が。
「シーファ」
「……」
 麦わら帽子を被ってキュウリの様子を見ていたシーファ・ホウイが立ち上がった。
 そばかすの上にある強い目で見つめてくるけど何も言わない。いつもの事だ。
 僕より二つ年上の彼の態度は、この教会に初めて来た時から変わらない。
 初対面から嫌われているらしい。
「お疲れ様、シーファ。今日も朝から暑いよね」
「……」
「ちょっと、シーファ!挨拶くらいしなさいよ!」
 エイミーの事も無視して、菜園を挟んで教会と反対側に建っている孤児院、ホープ園に入っていく。
「ご免なさいルスラン様。まったくあの子は……」
「気にしないでエイミー」
「私達も中に入りましょう、熱中症になっちゃう」
 シーファが通った入り口を僕達もくぐる。
 入って直ぐの部屋は食堂兼居間になっていて、入ると大きな声に歓迎された。
「よお!ルスラン、毎日暑いな!ぶっ倒れてなかったか?」
「ランド、呼び捨て止めなさいって言ってるでしょ!下の子達が真似するじゃない。言葉遣いに気を付けてって何度言ったら……」
「はいはい、エイミー姉さんの仰る事は大変まっとうで御座いますです」
「アンタねぇ!ご免なさいルスラン様。座って下さい、今お茶を持ってきますね」
「有り難うエイミー。此所は相変わらずでほっとするよ、ホント」
 ランドは十五歳の男の子で孤児院の頼れるお兄さん。言葉と所作は多少雑なところがある彼だけど、施設の子供達全員を本当の兄弟の様に思っている。
「体ばっかり大きくなって中身は子供なんだから。此所の男どもったらほんとに」
 子供達全員が食事を摂る大きなテーブルにお茶を置きながら文句を言うエイミーは姉というよりも母かもしれない。ララにお茶を飲ませている彼女は、ちゃんとランドの分も煎れてきてるし。
「そこはエイミーが補ってる。良い組み合わせだよね」
「そ、そんな事は」
 真っ赤な顔で否定するエイミーはランドが好きなんだよねぇ。
 エイミーはランドの一つ年下だけどしっかりしていて、ランドの目が届かない範囲をカバーしている。
 ランドはランドだから気付いて無いみたい、エイミーの気持ち。
「ランド、野菜見たよ。立派に育ってるね」
「そーなんだよ、ありがとな。種だけじゃなく育て方まで世話になった」
「僕は余ってる種を持ってきて、ウチの野菜担当者から教えて貰ったコツを伝えただけだから」
 ノーヴァ家では小規模ながらも敷地内に農場を設けて従業員で野菜を作り、家畜も飼育している。完全な自給自足ではないけど、僕達家族の分だけでなく雇っている人達の分も賄っている。広大な敷地が余ってたので、実家から出る事を許されていない時に父様にお願いしたら、思ってたより随分立派なものを作られてしまった。
 もてあましている時間を何か有意義なこと出来ないかなーって考えて、ベランダ栽培くらいのレベルを想像してたのに。
 まあでも初めての野菜作りや家畜の世話は凄く為になったけど。
「何言ってんだ、畑作りから種植えに水やり、害虫駆除まで一緒に作業してくれたじゃないか」
「そうですよ、ここの皆、貴方には心から感謝してるし信頼しています」
「何度貧血と暑気あたりで倒れたか分からない頼りなさだけどね」
「最初ぶっ倒れた時はびっくりしたよな!けどもう慣れた」
「いや、僕は慣れないよ。この夏の暑さにはね」
「ははは!」
「ふふふ……あ、もうこんな時間?お昼ご飯作らなきゃ。空腹怪獣たちが騒ぎ出す前に」
「僕手伝うよ。あ、これクッキー焼いてきたんだ。食後にどうぞ」
「や~り~!あんがとな、どれどれ味見ー」
「ちょっと、それは食後でしょ!ルスラン様いつもありがとうございます。ほんと、縦にばっかり成長したどこぞの大木とは大違い」
「うちには野菜はあっても大木は無いよなー?ララー」
 ランドに高い高いされたララの喜ぶ声に反応して、二階に居た年少組が下りてきて賑やかになった。



 ホープ園で昼食を頂いて、少し休ませてもらってから町の中心に向かう。
 とある喫茶店に入り、通りの歩道に面したテラス席に座って待つ。
 あ、来た。
 反対の歩道の西側から二人、東側から二人の騎士が来て合流する。僕は新聞で顔を隠しながら様子を伺った。
 騎士達は制服ではなく、一般人と同じ様な服装に身を包んでいる。帯剣してるけどね。仕事内容に合わせて制服と私服を使い分けてるのかな。
 どうやらお互いに見回りの情報交換してるみたいだ。ふむふむ、こうした地道な事が国民の安全に繋がっているんだなー。有り難う騎士様、いつもご苦労様です。
 ニマニマしてると離れた所から女性の悲鳴が聞こえた。
「捕まえてぇ!財布を盗まれたわ!」
 慌てて新聞を下ろして見回すと、こちら側の歩道を若い男が通行人にぶつかりながら、こちらに猛ダッシュしてくる。ぶつかるというより、殴りつけるって方が正しいかも。
「どけ!どけよ邪魔だ!」
 え?え?えぇ!
 男は人が居ようが居まいが関係なく右に左に滅茶苦茶に走ってきて、やばいと思った瞬間ひったくり犯は僕の目の前にいた。
 目が合った男が右拳を上げるのがスローモーションで見える。
 殴られる!
 だが拳を振り下ろす前に男が真横に吹っ飛び、店の中に頭から突っ込んだ。
 ガガガガシャーン!
 店内にいた数名の客が慌てて避難する。
 男は椅子とテーブルを巻き込みながら床を滑って行き、壁にぶち当たって止まった。
「てめぇ、今何しようとした?あぁ?」
 ひったくり犯が体格の良い赤毛の男に頭を抑えられている。ごついブーツで。男の横には鞘に収まったままの剣が落ちている。騎士団の支給品だ。
「たーいちょー、俺の剣投げないで下さいよぅ!」
 向かい側にいた騎士様たちがわらわら集まってくる。
「ウジに使う剣なんか持ち合わせてねえ。こいつはこのまま頭を潰す」
「止めた方が良い。靴が汚れる」
「そゆことじゃ無いっすよ、副隊長」
「良いから二人は無視して捕縛しろ、サイ」
「うす。動くな逮捕する……聞こえてないか」
「……チッ」
 脳震盪を起こしたのか、視点の定まらない男の頭から赤毛騎士が舌打ちして足を退けると、一番若い騎士が後ろ手に縛り上げていく。
「で」
「「「で?」」」
 店の奥にいた赤毛騎士がテーブルを踏み台にして飛び、一瞬で僕の目の前に降り立った。
「なんでお前はこんな所に居るんだ?ルスラン」
「お仕事お疲れ様、ギルシュ兄様」
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