22 / 26
第三章 闇の組織、妖精と精霊
8 神の愛し子たちに祝福を
しおりを挟む
ミーティオルのお母さん、シュリーノフォートさんの毛皮を手に、ミーティオルは、ぽつぽつ教えてくれた。
「……ミーティオル……」
そういうことだったの……? ……なんて、声、かければいい……?
「災難でしたね、ミーティオルさん。気持ちを汲んで、と言いたいですが、今は切り替えて下さい」
ミーティオルが話していた間、ずっと黙ってたキリナが、きっぱりと言う。
「ああ」
ミーティオルはシュリーノフォートさんをそっと抱きしめ、すぐに離すと、
「アエラキル、お前に母様を託す。族長に会わせてやってくれ」
少し垂れていた耳をピンとさせて、しっかりした顔と口調になって、アエラキルにシュリーノフォートさんを渡した。
「……かしこまりました」
アエラキルは、シュリーノフォートさんをしっかり抱えて、
「精霊様、里──家に、家族のところに、帰りたいです」
ふわふわ浮いていた精霊さんの一人に顔を向けて、そう言った。
「了解した」
精霊さんが頷くと、アエラキルが光り出す。
「ニナ。ありがとう」
アエラキルが、泣きそうな笑顔を向けてくる。
「ううん。アエラキルに会えて良かった。また、会えたらいいね」
「うん。また、いつか。会えたら良いね、ニナ」
その言葉を最後に、アエラキルは光に包まれて、消えた。……こういう帰り方なんだ?
「……ミーティオル」
アエラキルが消えるのをじっと見ていたミーティオルに駆け寄って、抱きつく。
「ニナ。遅くなってごめんな」
ミーティオルは言いながら抱き上げてくれて、頭を撫でてくれる。
「ううん。ミーティオル、来てくれたもん。キリナも来てくれた。すごく嬉しい。最初、一人で頑張んなきゃって思ってたから」
アニモストレも居るのが、ちょっと複雑だけども。他のライカンスロープさんたちも、アニモストレの仲間ってことだよね? おんなじような格好してるし。
そう思ってたら、アニモストレが、苦しそうに顔を歪めて、
「……なんで……なんでこうなる!」
「急になんですかね」
飛んできた何かを、キリナが振り向きざまに、ガキン! て、銃身で弾き飛ばして、発砲。
「キリナ!」
ミーティオルは前みたく飛び退って、鋭い声を出す。
「アニモストレ! お前ら! やっぱりそういう魂胆か!」
なんだ? よく分からんが危なそうだぞ? 聖域発動!
「なっ?!」「五重?!」「三重じゃなかったのか?!」
おや? 武器を構えているアニモストレたちの、五重に驚くのは良いとして、三重を知ってるだと?
ならこうしちゃえ! 十枚バージョンだ!
「ニナさん、やりすぎでは?」
「危険から遠ざけるためだもん」
てか、キリナ、連射やめないね? アニモストレたちもその場から動かないで、防御してるし。
「ミーティオル、アニモストレたちは敵なの? 味方なの?」
「共闘してたが、今は敵だな。アニモストレたちが先にニナを確保したら、俺は里に戻ることになってたから」
「ええ?! やめてよ?! 里に行くなら一緒に行く!」
「行かないから、ニナ。増援も来たしな」
「え?」
私が首を傾げるのと、アニモストレたちが身を翻すのが、同時で。
「追いかけます」
また、キリナはアニモストレたちを追いかけてった。
「……どゆこと?」
「キリナがな、カーラナンの増援を秘密裏に手配してくれたんだよ。仲間割れに備えて」
「ほあ」
「そんで、仲間割れしたし、キリナは容赦なく追い詰めるだろうな」
……ん? それって?
「アニモストレたち、捕まっちゃうってこと?」
「だろうな。流石に袋のネズミだろ。強引に突破するかも知れないが。どうやってアエラキルを逃がすか考えてたが、精霊が帰してくれてホッとしてるよ」
アエラキルが、危険に晒されなかったのは、良いけど。
「アニモストレたちが捕まっちゃうのは、いいの?」
「いいっていうか、しょうがない。ニナの安全が最優先だ」
言いながら、頭を撫でてくれるけど。
ミーティオル、複雑そうな顔をしてますよ?
「精霊さんたち、アニモストレたちを里に帰して下さい」
「承った」「ニナ?」
よし、精霊さんに頼んだから、大丈夫。
「うぃ?!」
ほ、ほっぺを抓まれました……。
「ニナ、何してんだ。アニモストレはニナを狙ってたんだぞ?」
「へも、みーひおるがほういう顔ふるの、いや」
「……お前な……」
えう?! ほっぺから手を離してくれたけど、ぎゅっと抱きしめられました?!
こ、これは?! これはどういう反応すればいいヤツ?! 喜んでいいヤツ?! しんみりしたほうがいいヤツ?!
あわあわしちゃってたら、精霊さんたちがくすくす笑ってるのが聞こえて。
「神の愛し子たちに、祝福を!」
「祝福を!」
「祝福を!!」
おい? 最後の声はサロッピスだな?
って、光り出したんだけど?! 私とミーティオルが!
「こ、これ、どういう……?!」
「我らからの祝福だ。ニナ」
精霊さんが、教えてくれるけど。
「具体的に言いますと……?」
「加護のようなものだ、ニナ。精霊の加護と妖精の加護を、ニナと、そのミーティオルというライカンスロープに授けたのだ」
サロッピスが、少し具体的に教えてくれた。
加護って、スゲェもんでは? こんな感じで受け取るもんなの?
ミーティオルも目を丸くしてますけど?
そこに、キリナが戻ってきて、
「ニナさん? アニモストレさんたちに何かしました? 目の前で光って、悪態つきながら消えたんですが。……なんであなたたちまで光ってるんですか」
増援だっていう大勢の、キリナみたいな格好の人たちも、やって来た。
「アニモストレ、帰ったよ。この光は精霊の加護と妖精の加護だって」
アニモストレたちの行き先と、収まりつつある光の説明をしたら。
「……。そうですか……」
キリナがめっちゃ深くため息を吐いた。
◇
アエラキルが生きていた。
その知らせだけでも、驚くというのに。
「族長様、ミーティオル様に託されました。会わせて欲しいと、お言葉をいただきました」
部屋に入ってきたアエラキルは、それを、彼女を、族長に差し出す。
「……そうか……」
緊急に集められた周りがどよめく声を聞きながら、族長は、彼女──シュリーノフォートを受け取り、
『ねえ、イリヤコゥフォス』
あの笑顔を思い出し、その最期を思う。
「族長様。ミーティオル様は、ニナという人間の少女──聖女の、聖獣になりました」
「……聖獣、だと?」
アエラキルの言葉に、周りはまたどよめく。族長は、現実に引き戻されるように、もしくは逆に、これは夢ではないだろうかという気分になる。
アエラキルは、自分が捕まってから帰ってくるまで──特に、ニナと出会ってからを詳細に──話していった。
「……分かった。アエラキル、ゆっくり養生しなさい。下がってよろしい」
アエラキルが出ていってから、族長は、
「ティフォーニアス、アニモストレはなぜその場にいた? 私はそういった特別任務など、任せた記憶はないのだが?」
アニモストレの父に、厳しい視線を向ける。
「そ、れは……」
族長の鋭い視線と圧迫感に、ティフォーニアスは狼狽えてしまう。
アエラキルが戻ってきて浮足立っていたティフォーニアスも、話を聞いているうちに、肝が冷えていくのを感じていたのだ。
「失礼します! 申し上げます!」
そこに、若者が困惑顔で入ってくる。
「何用だ? 緊急招集中だぞ」
若者は、力で押し留められながら、
「ですが! アニモストレ様の偵察部隊七名、全員が……!」
それを聞いた族長は、最悪を想定しながら、
「偵察部隊が、どうした」
「その、光に包まれて現れ、帰還しました! アニモストレ様は、精霊に強制的に戻されたとお怒りのご様子で……!」
族長は、最悪ではなかったことを天に──ロープスォモに感謝しながら、
「今すぐ、帰還した全員をここに呼べ。詳細を聞く」
それでも、厳しい顔と口調で告げる。
「かしこまりました!」
若者が引き返すのを見てから、
「ティフォーニアス、お前からも詳しい話を聞かねばな」
族長は、ティフォーニアスに顔を向け直し、重々しく言った。
◇
父は、自分より、母に。そして父の妹である叔母に、愛情を注いでいた。
自分には、いつも厳しかった。
けれど、腕を上げる度、何かしら成果を出す度、その時だけは褒めてくれた。
だから、父のために生きようと。父のために命を使おうと。
思っていた矢先に、アエラキルが生まれ。
父は、アエラキルも愛した。
なぜ?
なぜ姪には愛情を注ぐのに、娘の私には愛をくれないのですか?
アエラキルが居なくなり、少しばかりホッとした自分を、嫌になったりもしたが。
それでも、そんな自分だからこそ、父のためにと頑張っていたのに。
どこで間違えた? ミーティオルを里に戻すだけの任務だった筈なのに。
……キリナ。憎たらしい神父。あれのせいで、目が曇った?
それと、ニナ。精霊はニナに頼まれたから帰すと、言っていた。
なぜ、殺そうとした相手を、殺すのではなく、帰すという考えになる?
ミーティオル、キリナ、ニナ。覚えていろ。
父上。……父上。
どうしたら、愛というものを、向けてくれるのですか?
「……ミーティオル……」
そういうことだったの……? ……なんて、声、かければいい……?
「災難でしたね、ミーティオルさん。気持ちを汲んで、と言いたいですが、今は切り替えて下さい」
ミーティオルが話していた間、ずっと黙ってたキリナが、きっぱりと言う。
「ああ」
ミーティオルはシュリーノフォートさんをそっと抱きしめ、すぐに離すと、
「アエラキル、お前に母様を託す。族長に会わせてやってくれ」
少し垂れていた耳をピンとさせて、しっかりした顔と口調になって、アエラキルにシュリーノフォートさんを渡した。
「……かしこまりました」
アエラキルは、シュリーノフォートさんをしっかり抱えて、
「精霊様、里──家に、家族のところに、帰りたいです」
ふわふわ浮いていた精霊さんの一人に顔を向けて、そう言った。
「了解した」
精霊さんが頷くと、アエラキルが光り出す。
「ニナ。ありがとう」
アエラキルが、泣きそうな笑顔を向けてくる。
「ううん。アエラキルに会えて良かった。また、会えたらいいね」
「うん。また、いつか。会えたら良いね、ニナ」
その言葉を最後に、アエラキルは光に包まれて、消えた。……こういう帰り方なんだ?
「……ミーティオル」
アエラキルが消えるのをじっと見ていたミーティオルに駆け寄って、抱きつく。
「ニナ。遅くなってごめんな」
ミーティオルは言いながら抱き上げてくれて、頭を撫でてくれる。
「ううん。ミーティオル、来てくれたもん。キリナも来てくれた。すごく嬉しい。最初、一人で頑張んなきゃって思ってたから」
アニモストレも居るのが、ちょっと複雑だけども。他のライカンスロープさんたちも、アニモストレの仲間ってことだよね? おんなじような格好してるし。
そう思ってたら、アニモストレが、苦しそうに顔を歪めて、
「……なんで……なんでこうなる!」
「急になんですかね」
飛んできた何かを、キリナが振り向きざまに、ガキン! て、銃身で弾き飛ばして、発砲。
「キリナ!」
ミーティオルは前みたく飛び退って、鋭い声を出す。
「アニモストレ! お前ら! やっぱりそういう魂胆か!」
なんだ? よく分からんが危なそうだぞ? 聖域発動!
「なっ?!」「五重?!」「三重じゃなかったのか?!」
おや? 武器を構えているアニモストレたちの、五重に驚くのは良いとして、三重を知ってるだと?
ならこうしちゃえ! 十枚バージョンだ!
「ニナさん、やりすぎでは?」
「危険から遠ざけるためだもん」
てか、キリナ、連射やめないね? アニモストレたちもその場から動かないで、防御してるし。
「ミーティオル、アニモストレたちは敵なの? 味方なの?」
「共闘してたが、今は敵だな。アニモストレたちが先にニナを確保したら、俺は里に戻ることになってたから」
「ええ?! やめてよ?! 里に行くなら一緒に行く!」
「行かないから、ニナ。増援も来たしな」
「え?」
私が首を傾げるのと、アニモストレたちが身を翻すのが、同時で。
「追いかけます」
また、キリナはアニモストレたちを追いかけてった。
「……どゆこと?」
「キリナがな、カーラナンの増援を秘密裏に手配してくれたんだよ。仲間割れに備えて」
「ほあ」
「そんで、仲間割れしたし、キリナは容赦なく追い詰めるだろうな」
……ん? それって?
「アニモストレたち、捕まっちゃうってこと?」
「だろうな。流石に袋のネズミだろ。強引に突破するかも知れないが。どうやってアエラキルを逃がすか考えてたが、精霊が帰してくれてホッとしてるよ」
アエラキルが、危険に晒されなかったのは、良いけど。
「アニモストレたちが捕まっちゃうのは、いいの?」
「いいっていうか、しょうがない。ニナの安全が最優先だ」
言いながら、頭を撫でてくれるけど。
ミーティオル、複雑そうな顔をしてますよ?
「精霊さんたち、アニモストレたちを里に帰して下さい」
「承った」「ニナ?」
よし、精霊さんに頼んだから、大丈夫。
「うぃ?!」
ほ、ほっぺを抓まれました……。
「ニナ、何してんだ。アニモストレはニナを狙ってたんだぞ?」
「へも、みーひおるがほういう顔ふるの、いや」
「……お前な……」
えう?! ほっぺから手を離してくれたけど、ぎゅっと抱きしめられました?!
こ、これは?! これはどういう反応すればいいヤツ?! 喜んでいいヤツ?! しんみりしたほうがいいヤツ?!
あわあわしちゃってたら、精霊さんたちがくすくす笑ってるのが聞こえて。
「神の愛し子たちに、祝福を!」
「祝福を!」
「祝福を!!」
おい? 最後の声はサロッピスだな?
って、光り出したんだけど?! 私とミーティオルが!
「こ、これ、どういう……?!」
「我らからの祝福だ。ニナ」
精霊さんが、教えてくれるけど。
「具体的に言いますと……?」
「加護のようなものだ、ニナ。精霊の加護と妖精の加護を、ニナと、そのミーティオルというライカンスロープに授けたのだ」
サロッピスが、少し具体的に教えてくれた。
加護って、スゲェもんでは? こんな感じで受け取るもんなの?
ミーティオルも目を丸くしてますけど?
そこに、キリナが戻ってきて、
「ニナさん? アニモストレさんたちに何かしました? 目の前で光って、悪態つきながら消えたんですが。……なんであなたたちまで光ってるんですか」
増援だっていう大勢の、キリナみたいな格好の人たちも、やって来た。
「アニモストレ、帰ったよ。この光は精霊の加護と妖精の加護だって」
アニモストレたちの行き先と、収まりつつある光の説明をしたら。
「……。そうですか……」
キリナがめっちゃ深くため息を吐いた。
◇
アエラキルが生きていた。
その知らせだけでも、驚くというのに。
「族長様、ミーティオル様に託されました。会わせて欲しいと、お言葉をいただきました」
部屋に入ってきたアエラキルは、それを、彼女を、族長に差し出す。
「……そうか……」
緊急に集められた周りがどよめく声を聞きながら、族長は、彼女──シュリーノフォートを受け取り、
『ねえ、イリヤコゥフォス』
あの笑顔を思い出し、その最期を思う。
「族長様。ミーティオル様は、ニナという人間の少女──聖女の、聖獣になりました」
「……聖獣、だと?」
アエラキルの言葉に、周りはまたどよめく。族長は、現実に引き戻されるように、もしくは逆に、これは夢ではないだろうかという気分になる。
アエラキルは、自分が捕まってから帰ってくるまで──特に、ニナと出会ってからを詳細に──話していった。
「……分かった。アエラキル、ゆっくり養生しなさい。下がってよろしい」
アエラキルが出ていってから、族長は、
「ティフォーニアス、アニモストレはなぜその場にいた? 私はそういった特別任務など、任せた記憶はないのだが?」
アニモストレの父に、厳しい視線を向ける。
「そ、れは……」
族長の鋭い視線と圧迫感に、ティフォーニアスは狼狽えてしまう。
アエラキルが戻ってきて浮足立っていたティフォーニアスも、話を聞いているうちに、肝が冷えていくのを感じていたのだ。
「失礼します! 申し上げます!」
そこに、若者が困惑顔で入ってくる。
「何用だ? 緊急招集中だぞ」
若者は、力で押し留められながら、
「ですが! アニモストレ様の偵察部隊七名、全員が……!」
それを聞いた族長は、最悪を想定しながら、
「偵察部隊が、どうした」
「その、光に包まれて現れ、帰還しました! アニモストレ様は、精霊に強制的に戻されたとお怒りのご様子で……!」
族長は、最悪ではなかったことを天に──ロープスォモに感謝しながら、
「今すぐ、帰還した全員をここに呼べ。詳細を聞く」
それでも、厳しい顔と口調で告げる。
「かしこまりました!」
若者が引き返すのを見てから、
「ティフォーニアス、お前からも詳しい話を聞かねばな」
族長は、ティフォーニアスに顔を向け直し、重々しく言った。
◇
父は、自分より、母に。そして父の妹である叔母に、愛情を注いでいた。
自分には、いつも厳しかった。
けれど、腕を上げる度、何かしら成果を出す度、その時だけは褒めてくれた。
だから、父のために生きようと。父のために命を使おうと。
思っていた矢先に、アエラキルが生まれ。
父は、アエラキルも愛した。
なぜ?
なぜ姪には愛情を注ぐのに、娘の私には愛をくれないのですか?
アエラキルが居なくなり、少しばかりホッとした自分を、嫌になったりもしたが。
それでも、そんな自分だからこそ、父のためにと頑張っていたのに。
どこで間違えた? ミーティオルを里に戻すだけの任務だった筈なのに。
……キリナ。憎たらしい神父。あれのせいで、目が曇った?
それと、ニナ。精霊はニナに頼まれたから帰すと、言っていた。
なぜ、殺そうとした相手を、殺すのではなく、帰すという考えになる?
ミーティオル、キリナ、ニナ。覚えていろ。
父上。……父上。
どうしたら、愛というものを、向けてくれるのですか?
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
悪役令息の妻になりたいので破滅エンドを全力で回避する
高槻桂
恋愛
スイミングスクールでコーチ兼事務員をやっている私、西木日菜子はハマっているゲームがある。
それは「ときめきコンプレックス」!略してときコン!いわゆる普通の乙女ゲーなのだがそこに出てくる悪役令嬢ならぬ悪役令息が私のお気にいりキャラ!その悪役令息は一定条件を満たせば落とせる隠しキャラで私は今、彼を落とすべく頑張っていた。
そんなある日、ゲームを立ち上げたら光が立ち込めて気づけば異世界に?!
私が聖女?!ここってときコンの世界よね?!
ということは放っておいたら私の愛しの悪役令息が破滅エンドを迎えてしまう!そんなの嫌!
では!彼の妻になって破滅エンドを回避してみせようじゃないの!
でも聖女としての働きは期待しないでほしいなあ。
前作、「召喚失敗のレッテルを貼られた聖女はケダモノ辺境伯を溺愛する( https://www.alphapolis.co.jp/novel/651302099/198740776 )」から約六十年後の世界で新たな聖女が誕生!
前作を呼んでなくても読めますが、読んでたほうが楽しめるかも?!
異世界召喚されたけどヤバい国だったので逃げ出したら、イケメン騎士様に溺愛されました
平山和人
恋愛
平凡なOLの清水恭子は異世界に集団召喚されたが、見るからに怪しい匂いがプンプンしていた。
騎士団長のカイトの出引きで国を脱出することになったが、追っ手に追われる逃亡生活が始まった。
そうした生活を続けていくうちに二人は相思相愛の関係となり、やがて結婚を誓い合うのであった。
転生したらただの女子生徒Aでしたが、何故か攻略対象の王子様から溺愛されています
平山和人
恋愛
平凡なOLの私はある日、事故にあって死んでしまいました。目が覚めるとそこは知らない天井、どうやら私は転生したみたいです。
生前そういう小説を読みまくっていたので、悪役令嬢に転生したと思いましたが、実際はストーリーに関わらないただの女子生徒Aでした。
絶望した私は地味に生きることを決意しましたが、なぜか攻略対象の王子様や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛される羽目に。
しかも、私が聖女であることも判明し、国を揺るがす一大事に。果たして、私はモブらしく地味に生きていけるのでしょうか!?
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャららA12・山もり
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる