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第三章
涙の中の温もり
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「サラ、ここに座って。」
リックさんにソファに案内され、私はゆっくりと座った。
頭に被っていたリックさんの上着を取った。
「リックさん、ありがとうございました。」
私は上着を返した。
「随分と泣いたね。」
と言って、リックさんは私の顔を見ながら笑っていた。
「お茶を淹れるから、飲んでゆっくりしてね。」
私はキッチンでお湯を沸かすリックさんの後ろ姿を見ていた。
「ごめん、サラ。酒場に顔を出さなきゃならないんだ。少し留守にするけど、その間はここで休んでいてくれ。」
泣いている私を放っておけなくて、連れて来てくれたけれど、これから出かける用事があるのね。
「わかりました。休ませてもらいますね。」
私は素直に甘えることにした。
「眠くなったら、そこで寝てて構わないよ。この毛布も使っていいからね。朝にはならないと思うけど、必ず帰るから待っててね。」
そう言って毛布を手渡し、リックさんは急いで出かけて行った。
部屋に一人残され少し不安だったが、リックさんの言葉を信じて待つことにした。
部屋の中を見回すと、シンプルながらも居心地の良い家具が並んでいるのが目に入った。
木製のテーブルと椅子、そして窓には緑色のカーテンがかかっていた。
静かな時間が流れる中、私は少しだけ落ち着きを取り戻した。
ふと、リックさんが置いていった上着の香りが鼻をくすぐった。
毛布からも、あの優しい香りが漂ってきた。
なぜだか、とてもほっとした。
どれくらい時間が経ったのだろうか。
ソファに座って少しウトウトし始めたころ、外から声が聞こえてきた。
「ただいま、サラ。待たせたね。」
ドアが開き、リックさんが帰ってきた。
「おかえりなさい、リックさん。」
「劇団の人たちが君を探していたから、安全な場所にいることを伝えておいたよ。迎えに来たいと言われたけど、この場所は教えられないから、明日必ず送り届けるって説得するのが大変だった。」
しまった。
私が帰っていないことに気づいたんだ。
いつもエレナと食事を摂っていたし、ただでさえ危険だと言われているこの時期に帰宅しなければ、心配されるのは当たり前だ。
そこまで考えが及ばなかった。
「……ありがとう。そんなに大事になっているとは思わなくて、ご迷惑をおかけしてごめんなさい。」
私が謝ると、リックさんはにっこり微笑んだ。
「今日はここでゆっくり休んで。明日団長さんにしっかり怒られてね。すごい剣幕だったよ。あんなに大切にされているのに、帰らないで広場にいるなんて、君は本当に悪い子だ。俺みたいなのにお持ち帰りされているしね。もっと警戒した方がいい。」
「それは、リックさんが知っている人だったし、あまりにも優しいから……。」
私は恥ずかしくなって俯いた。
また涙が出そうになる。
すると、その隙にリックさんが私の隣に座った。
「サラ、また泣いちゃうの?可愛い。」
そう言ってリックさんは頭を撫でてくれた。
頭なんて、最後に撫でられたのはいつだっただろうか。
お母さんだったかな、お父さんだったかな、祖父だったかな、亡くなった祖母だったかな。
そう考えたらさらに悲しくなった。
家族との思い出が蘇った。
家族に会いたい、帰りたい。
最後に親孝行、したかったな。
「本当にどうしちゃったの、君は。」
「ごめ、ごめ……んなさい。家族のこと、思い出しちゃって……。」
涙が止まらなかった。
「仕方ないな、今だけサラの家族になってあげるよ。お父さんより、お兄ちゃんがいいけどさ、ほら、おいで。」
そう言って手を広げるリックさんの胸に飛び込んで、私は泣いた。
「お父さーん、うわぁぁぁぁん!」
と号泣する私に、
「えー?そこはお兄ちゃんにしてよ?」
リックさんは苦笑いしながらも、私をギュッと抱きしめて、頭を撫でてくれた。
ずっと不安だった。
ここが私の安心する場所だと錯覚するほど、リックさんの腕の中はほっとした。
私はとても愛に飢えていたのだと思った。
ずっと寂しかった。
リオネルは私を大切にしてくれた。
それでも、他の人に「劇団には決まりがある」と言われると、それを破ってまで親密な関係になりたいとは思わなかった。
リオネルの思いは、彼の劇団に対する情熱には勝てないとわかっていたから。
私と劇団、どっちが大事?なんて、メンヘラな発言をするつもりはなかった。
そんなことを考えながら泣き続け、私はそのまま眠ってしまった。
朝起きると、リックさんに抱きしめられていた。
ここはどこ?
ベッドなの?
ひゃー!?
な、なんで?
なんだこのイケメンの寝顔は?
リックさんに抱きついて号泣したあたりから記憶が途切れている。
それすら恥ずかしいのに、寝てしまった。
慌てて飛び起きそうになると、リックさんも目を覚ました。
「んー、サラ?起きたの?」
そう言って私のおでこにキスをした。
「!?!?」
驚いて声が出なかった。
おでこにキス、おでこに……。
え?
なんで?
私の顔は茹で蛸のように真っ赤になっていた。
「ぷっ、くくく。おはよう。」
イタズラに成功したような顔で、リックさんが笑った。
「お、おはようございます。リックさん、これ、どういう状況?なんで?」
「サラ、まだ起きるには早いよ。もう少し寝よう。ほら。」
そう言って、起き上がろうとする私を再び布団の中に引っ張った。
「リックさん、恥ずかしいです。こんなの無理だよ。」
私が布団の中でもがいていると、
「リックって呼んで、サラ。呼んでくれたら放す。」
こういうのが甘い声って言うんだろうな、と考えてしまうような状況だった。
「む、無理ですー。」
この状況が恥ずかしすぎて、素直に呼ぶことができなかった。
「えー?じゃあ、お兄ちゃんにする?」
「え、お、お兄ちゃん!?」
思わずツッコミを入れてしまったが、呼んだと勘違いしたリックさんは言った。
「いいね、俺もう家族いないんだ。だからサラが俺の妹ね。」
そう言ってリックさんは再び私を抱きしめた。
リックさんも家族がいないんだ。
私と同じなんだ。
そう思うと、本当にお兄ちゃんでも許されるかもしれないと思えた。
「リックさん。」
そう呼ぶと、
「お兄ちゃんだよ。」
と食い気味に言い直され、結局「お兄ちゃん」と呼ぶことになった。
「お、お兄ちゃん、兄弟はこうやって寝ないと思うよ。」
私の言葉に、
「そりゃそうか!」
と笑いながら、リックさんは私から離れた。
リックさんはよく「サラは可愛いな」と言って頭を撫でてくれる。
それを素直に受け入れようとしている自分に驚いていた。
リックさんにソファに案内され、私はゆっくりと座った。
頭に被っていたリックさんの上着を取った。
「リックさん、ありがとうございました。」
私は上着を返した。
「随分と泣いたね。」
と言って、リックさんは私の顔を見ながら笑っていた。
「お茶を淹れるから、飲んでゆっくりしてね。」
私はキッチンでお湯を沸かすリックさんの後ろ姿を見ていた。
「ごめん、サラ。酒場に顔を出さなきゃならないんだ。少し留守にするけど、その間はここで休んでいてくれ。」
泣いている私を放っておけなくて、連れて来てくれたけれど、これから出かける用事があるのね。
「わかりました。休ませてもらいますね。」
私は素直に甘えることにした。
「眠くなったら、そこで寝てて構わないよ。この毛布も使っていいからね。朝にはならないと思うけど、必ず帰るから待っててね。」
そう言って毛布を手渡し、リックさんは急いで出かけて行った。
部屋に一人残され少し不安だったが、リックさんの言葉を信じて待つことにした。
部屋の中を見回すと、シンプルながらも居心地の良い家具が並んでいるのが目に入った。
木製のテーブルと椅子、そして窓には緑色のカーテンがかかっていた。
静かな時間が流れる中、私は少しだけ落ち着きを取り戻した。
ふと、リックさんが置いていった上着の香りが鼻をくすぐった。
毛布からも、あの優しい香りが漂ってきた。
なぜだか、とてもほっとした。
どれくらい時間が経ったのだろうか。
ソファに座って少しウトウトし始めたころ、外から声が聞こえてきた。
「ただいま、サラ。待たせたね。」
ドアが開き、リックさんが帰ってきた。
「おかえりなさい、リックさん。」
「劇団の人たちが君を探していたから、安全な場所にいることを伝えておいたよ。迎えに来たいと言われたけど、この場所は教えられないから、明日必ず送り届けるって説得するのが大変だった。」
しまった。
私が帰っていないことに気づいたんだ。
いつもエレナと食事を摂っていたし、ただでさえ危険だと言われているこの時期に帰宅しなければ、心配されるのは当たり前だ。
そこまで考えが及ばなかった。
「……ありがとう。そんなに大事になっているとは思わなくて、ご迷惑をおかけしてごめんなさい。」
私が謝ると、リックさんはにっこり微笑んだ。
「今日はここでゆっくり休んで。明日団長さんにしっかり怒られてね。すごい剣幕だったよ。あんなに大切にされているのに、帰らないで広場にいるなんて、君は本当に悪い子だ。俺みたいなのにお持ち帰りされているしね。もっと警戒した方がいい。」
「それは、リックさんが知っている人だったし、あまりにも優しいから……。」
私は恥ずかしくなって俯いた。
また涙が出そうになる。
すると、その隙にリックさんが私の隣に座った。
「サラ、また泣いちゃうの?可愛い。」
そう言ってリックさんは頭を撫でてくれた。
頭なんて、最後に撫でられたのはいつだっただろうか。
お母さんだったかな、お父さんだったかな、祖父だったかな、亡くなった祖母だったかな。
そう考えたらさらに悲しくなった。
家族との思い出が蘇った。
家族に会いたい、帰りたい。
最後に親孝行、したかったな。
「本当にどうしちゃったの、君は。」
「ごめ、ごめ……んなさい。家族のこと、思い出しちゃって……。」
涙が止まらなかった。
「仕方ないな、今だけサラの家族になってあげるよ。お父さんより、お兄ちゃんがいいけどさ、ほら、おいで。」
そう言って手を広げるリックさんの胸に飛び込んで、私は泣いた。
「お父さーん、うわぁぁぁぁん!」
と号泣する私に、
「えー?そこはお兄ちゃんにしてよ?」
リックさんは苦笑いしながらも、私をギュッと抱きしめて、頭を撫でてくれた。
ずっと不安だった。
ここが私の安心する場所だと錯覚するほど、リックさんの腕の中はほっとした。
私はとても愛に飢えていたのだと思った。
ずっと寂しかった。
リオネルは私を大切にしてくれた。
それでも、他の人に「劇団には決まりがある」と言われると、それを破ってまで親密な関係になりたいとは思わなかった。
リオネルの思いは、彼の劇団に対する情熱には勝てないとわかっていたから。
私と劇団、どっちが大事?なんて、メンヘラな発言をするつもりはなかった。
そんなことを考えながら泣き続け、私はそのまま眠ってしまった。
朝起きると、リックさんに抱きしめられていた。
ここはどこ?
ベッドなの?
ひゃー!?
な、なんで?
なんだこのイケメンの寝顔は?
リックさんに抱きついて号泣したあたりから記憶が途切れている。
それすら恥ずかしいのに、寝てしまった。
慌てて飛び起きそうになると、リックさんも目を覚ました。
「んー、サラ?起きたの?」
そう言って私のおでこにキスをした。
「!?!?」
驚いて声が出なかった。
おでこにキス、おでこに……。
え?
なんで?
私の顔は茹で蛸のように真っ赤になっていた。
「ぷっ、くくく。おはよう。」
イタズラに成功したような顔で、リックさんが笑った。
「お、おはようございます。リックさん、これ、どういう状況?なんで?」
「サラ、まだ起きるには早いよ。もう少し寝よう。ほら。」
そう言って、起き上がろうとする私を再び布団の中に引っ張った。
「リックさん、恥ずかしいです。こんなの無理だよ。」
私が布団の中でもがいていると、
「リックって呼んで、サラ。呼んでくれたら放す。」
こういうのが甘い声って言うんだろうな、と考えてしまうような状況だった。
「む、無理ですー。」
この状況が恥ずかしすぎて、素直に呼ぶことができなかった。
「えー?じゃあ、お兄ちゃんにする?」
「え、お、お兄ちゃん!?」
思わずツッコミを入れてしまったが、呼んだと勘違いしたリックさんは言った。
「いいね、俺もう家族いないんだ。だからサラが俺の妹ね。」
そう言ってリックさんは再び私を抱きしめた。
リックさんも家族がいないんだ。
私と同じなんだ。
そう思うと、本当にお兄ちゃんでも許されるかもしれないと思えた。
「リックさん。」
そう呼ぶと、
「お兄ちゃんだよ。」
と食い気味に言い直され、結局「お兄ちゃん」と呼ぶことになった。
「お、お兄ちゃん、兄弟はこうやって寝ないと思うよ。」
私の言葉に、
「そりゃそうか!」
と笑いながら、リックさんは私から離れた。
リックさんはよく「サラは可愛いな」と言って頭を撫でてくれる。
それを素直に受け入れようとしている自分に驚いていた。
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