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23、初めましてお嬢さん
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サルージャを連れて部屋にもどると、そこには目を疑うような光景が。
「あら、あらあらあら!」
呆然としていると、不審者が近づいてきた。
「だっ、誰ですかっ!?」
その人の異様さに寒気がしたのは仕方がないと言える。
凪はサルージャの背に隠れるようにして尋ねた。
「うふふ、そんなに警戒しなくてもいいのよ?」
(無理です)
ふるふると首を振って完全に凪はサルージャの背に完全に隠れた。
今、何が起きているのか分からない人が多いだろう。
凪がサルージャを連れて部屋に戻ると、そこにはぐったりした様子のヴィルムとイージス。それと、筋肉の塊としか言いようがない、どこからどう見てもオネエにしか見えない人物がいた。
誰?と思うだろう。いや、不審者としかいいようがないのだが。凪も部屋に謎の不法侵入者がいて動揺していた。
異様な雰囲気の中、冷静な人が一人。
「母上、勘弁してください。ナギが怖がってます」
「あら、ルーちゃんそんなことないわ。私、怖がるようなことなんてしてないもの」
(は、母上だって!?嘘でしょ!?)
目からウロコの事実。
目の前の筋肉の塊が母上とは……。
凪は驚きすぎて放心した。
そんな凪の様子など気にもとめずに会話をする親子。
「今の自分の格好、分かってます?」
「えっ?あらヤダっ!変身魔法かけたままだったわ!」
(へ?魔法?)
慌てた様子で魔法を解いたサルージャの母上は、先程の面影は何一つない似ても似つかないような姿をしていた。
「男の姿だと怖がられるの分かってるでしょう?」
「ほほほほ、わざとじゃないのよ?公務が終わった後にそのまま来ちゃったから……」
「言い訳はいりません」
「はい……」
呆然とする凪は、この状況を理解することが出来なかった。
「ナギ、心配しなくてもいい。この人は俺の母だ」
「はぁ……」
頷く凪だが、頭の中はサルージャの母は女性と男性どちらなのかという疑問だけだった。
「はじめまして、可愛いお嬢さん」
「はじめまして」
サルージャの母ということもあって、自分の性別は知っているだろうと頭で何となくではあるが理解していた凪は、さして驚きもしなかった。
「ごめんなさい。いきなりあんな大男が部屋にいたら驚くわよね」
頬に手を当て申し訳なさそうにする姿はとても可憐で思わずため息が出そうなほど。絹糸のように柔らかそうな銀髪に、湖のように澄んだ青い瞳。まるで、物語に出てくる精霊のような美女だった。
「やっと公務が終わって貴女に会えると思ったら、居てもたってもいられなくて……」
「いえ、そんな謝らないでください」
「そう?それならいいんだけど」
ほっとした様に微笑む様は、同性でもドキリとするほど色気がある。
このままこの人を見てちゃダメだと感じた凪は、サルージャの方を向く。
「どうした?」
服の袖を掴んで下に引っ張ると、柔らかく微笑みながら凪のことを見るサルージャ。
(この美形親子は……)
はぁ、と凪は思わずため息が出た。
「あの、何で姿が変わったんですか?変身魔法って何ですか?」
そして凪は、とりあえず疑問に思ったことを素直にぶつけることにした。
「あら、あらあらあら!」
呆然としていると、不審者が近づいてきた。
「だっ、誰ですかっ!?」
その人の異様さに寒気がしたのは仕方がないと言える。
凪はサルージャの背に隠れるようにして尋ねた。
「うふふ、そんなに警戒しなくてもいいのよ?」
(無理です)
ふるふると首を振って完全に凪はサルージャの背に完全に隠れた。
今、何が起きているのか分からない人が多いだろう。
凪がサルージャを連れて部屋に戻ると、そこにはぐったりした様子のヴィルムとイージス。それと、筋肉の塊としか言いようがない、どこからどう見てもオネエにしか見えない人物がいた。
誰?と思うだろう。いや、不審者としかいいようがないのだが。凪も部屋に謎の不法侵入者がいて動揺していた。
異様な雰囲気の中、冷静な人が一人。
「母上、勘弁してください。ナギが怖がってます」
「あら、ルーちゃんそんなことないわ。私、怖がるようなことなんてしてないもの」
(は、母上だって!?嘘でしょ!?)
目からウロコの事実。
目の前の筋肉の塊が母上とは……。
凪は驚きすぎて放心した。
そんな凪の様子など気にもとめずに会話をする親子。
「今の自分の格好、分かってます?」
「えっ?あらヤダっ!変身魔法かけたままだったわ!」
(へ?魔法?)
慌てた様子で魔法を解いたサルージャの母上は、先程の面影は何一つない似ても似つかないような姿をしていた。
「男の姿だと怖がられるの分かってるでしょう?」
「ほほほほ、わざとじゃないのよ?公務が終わった後にそのまま来ちゃったから……」
「言い訳はいりません」
「はい……」
呆然とする凪は、この状況を理解することが出来なかった。
「ナギ、心配しなくてもいい。この人は俺の母だ」
「はぁ……」
頷く凪だが、頭の中はサルージャの母は女性と男性どちらなのかという疑問だけだった。
「はじめまして、可愛いお嬢さん」
「はじめまして」
サルージャの母ということもあって、自分の性別は知っているだろうと頭で何となくではあるが理解していた凪は、さして驚きもしなかった。
「ごめんなさい。いきなりあんな大男が部屋にいたら驚くわよね」
頬に手を当て申し訳なさそうにする姿はとても可憐で思わずため息が出そうなほど。絹糸のように柔らかそうな銀髪に、湖のように澄んだ青い瞳。まるで、物語に出てくる精霊のような美女だった。
「やっと公務が終わって貴女に会えると思ったら、居てもたってもいられなくて……」
「いえ、そんな謝らないでください」
「そう?それならいいんだけど」
ほっとした様に微笑む様は、同性でもドキリとするほど色気がある。
このままこの人を見てちゃダメだと感じた凪は、サルージャの方を向く。
「どうした?」
服の袖を掴んで下に引っ張ると、柔らかく微笑みながら凪のことを見るサルージャ。
(この美形親子は……)
はぁ、と凪は思わずため息が出た。
「あの、何で姿が変わったんですか?変身魔法って何ですか?」
そして凪は、とりあえず疑問に思ったことを素直にぶつけることにした。
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