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第二部
六話 蕾の薔薇と世の喜び《開演》 後①
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さっきの広場のほど近い路地裏にお婆さんの小さな隠れ家があり、そこまで一緒に行った。部屋の中には昨日の犬が心配そうに扉の前でうろうろしていて、お婆さんが部屋に帰ると尻尾を振って喜んでいた。
俺は紙とペンを借りてエリス公爵領の馴染みの村長に手紙をしたためて、それをお婆さんに渡す。今になって名前を聞いたら、お婆さんの名前はサエラというらしい。ちゃんとお婆さんの名前も手紙の中に書いて、最後に手書きでサインした。
多分、村長なら俺のサインを見慣れてるから手紙が本物だとわかってお婆さんを匿ってくれるだろう。後で家に戻ってから、村長にはもう一度ちゃんと俺の名前で手紙を出しておくつもりだ。
少しだけの荷物と昨日売り物にしていたアクセサリーの箱をすぐにまとめたお婆さんと犬をつれて、エリス公爵領へ向かう馬車に乗せた。魔道機関車に乗ってもらう手も考えたが、犬がいると列車に乗せてもらえないかもしれない。少し時間はかかるけど、馬車の方がお婆さんも慣れていて気楽そうだ。
「お兄さん、本当にありがとう」
「うん。こちらこそ貴重なものをありがとう。気をつけてね」
「また会ったときはお兄さんを占ってあげよう」
「……お願いします」
何を言われるかめちゃくちゃ怖いけど、受難の内容を詳細に教えてくれるなら助かる。
お婆さんを見送ってから、俺たちはソフィア達が無事不審者達を片付けたか確認するため、広場の方へ戻った。
歩きながら、さっきもらった金色のネックレスをグウェンに見せる。
「これ、グウェンが持ってる? 普段魔物と闘ってて危険があるのはお前だろ」
「いや、君が持っていた方がいいだろう。これからも受難に遭うのだから」
「……」
言い方に変な圧を入れるなよ。
俺だって巻き込まれたくて巻き込まれてる訳じゃない。
グウェンが小さく嘆息して俺を見下ろした。
「やはり、鎖が必要かもしれない」
「……お前は良い加減そこから離れろ」
広場に戻ると、人混みの中からソフィア達を探すのは骨が折れそうだった。
もう諦めようかな、と思ったとき、俺たちがいる広場の反対側からオルタンシアが歩いてきた。
広場の中心近くまで来たら俺たちを見つけ、そこに仁王立ちする。顎をしゃくって俺に「こっちへ来い」と合図した。
どこで覚えたんだよそんな不良な仕草。お前はそれでもお母さんの方の実家は小さな教会のはずだろう。
俺がオルタンシアが立ち止まってる場所まで行くと、彼女は俺たちに鋭い視線を投げたまま腕を組んだ。
「グウェンドルフ団長様。警備隊の詰所にお姉さまがまだいらっしゃるの。どこかの誰かが全て後始末を押し付けてきたせいで、お姉さまの貴重な時間が浪費されています。近衛騎士団長の貴方が行けば警備隊はもう何も言わないでしょうから、さっさと行ってこの件を片付けてきてくださる?」
早く行け、とオルタンシアが目でグウェンドルフに圧をかけている。
仮にも近衛騎士団長を相手にそんなことが出来るなんてすごい。さすが元悪役令嬢。言葉の端々にドスがきいている。
グウェンは全く意に返していなかったが、俺が彼の背中を押して警備隊の詰所の方へ押し出した。
グウェンは普段オルタンシアに関わらないからいいだろうが、俺は違う。後から彼女にぐちぐち言われるのは俺だ。今のうちに機嫌をとっておくに越したことはない。
「グウェン、頼む。出来るだけ早くソフィアちゃんを連れてきて。もうわかってると思うけどオルタンシアはソフィアちゃんが側にいないとすごくめんどくさい女になるんだ」
そう小声で言うと、グウェンドルフが渋々オルタンシアとすれ違って広場に面した警備隊の詰所に歩いて行く。
俺はため息を吐いて周りを見回した。
広場の中心部には相変わらず大工たちが祭りのための舞台を組み建てている。すぐそばで見ると結構大きくて、雨避けの屋根もある大掛かりな舞台だ。演目が面白そうだったら俺も時間を調節してグウェンと来ようかな、と現実逃避して思っていたら、オルタンシアが腕組みをしたまま「ちょっと」と俺を睨みあげてきた。
「レイナルド、以前に言ったこと、貴方はもう忘れているのかしら? 私、お姉さまといるときは見つけても声をかけるなって、言ったわよね。一度で覚えなさいよ」
「……ごめんって」
ソフィアちゃんを見つけた時はオルタンシアが見えてなかったんだよ。
そう言い訳すると余計逆上するかもしれないから、とりあえず謝っておく。
「こんなところで呑気に団長とデートしてるなんて、私があなたに頼んだものはもう出来てるって思っていいのね?」
「いや、ごめんそれはまだ」
「あなたね、私とお姉さまの逢瀬を邪魔しておいて、それでお詫びに出すものが何もないだなんて、正気?」
「オルタンシア、キレてるのはわかるんだけど、理屈がヤクザなんだよ」
「ヤクザって何よ。ヤクザだかラクダだか知らないけど、人が頼んだものを後回しにして何遊んでんのよ。あの魔道具の材料を用意するために私がどれだけ」
「危ない!!」
突然上から声がして、見上げると俺たちのすぐそばで組み上がっていた祭りの舞台から屋根が滑り落ちて来るところだった。完全に固定される前に手を離したのか、壁のように巨大な厚みのある板が四枚、オルタンシアの立っている場所目がけて落ちてくる。
俺は咄嗟に数歩彼女に駆け寄り、オルタンシアを強く押し出した。
「きゃっ」
俺と同じように上を見上げて目を見開いていたオルタンシアが、押されて俺を見る。
その驚きで大きく見開かれた目が、俺の手を見ていた。
板が落ちてくる前に、俺は手を伸ばして風の精霊術を使った。ベルがいなくなってしばらく経つから、光魔法の結界を張ることはできなかった。
落下のスピードは緩くなったが、バラバラのタイミングで落ちてくる板の重さを全て捉えきるには時間が足りなかった。力任せに旋風を起こして吹き飛ばせば、板が人混みに飛んでいってしまう。土の術で板を受け止めれば良かったのだが、地面のバランスが崩れると舞台に影響があるかもしれない。それに、広場の綺麗な石畳を壊してしまうことをこんな時なのに恐れてしまった。
三枚の板は落下速度が緩まったが、巨大な板に視界を遮られて残りの一枚が完全に捕捉できない。全てを停止させるには間に合わない。気流を操るのが下手くそなのが、こんなところで足を引っ張った。板が俺の上に落ちてくる。
まずいな。
身を翻そうとした時、目の前に迫っていた巨大な板がぴたりと停止した。
「レイナルド!」
そう声が聞こえて、俺は肩の力を抜く。
声の方を振り返ると強張った顔のグウェンが俺目がけて文字通り飛んでくるところだった。後ろにソフィアもいる。
「グウェン、ありがとう。助かった」
あっという間に俺の立つ場所まで飛んできた彼が俺の腰を掬うようにして腕を回し抱きしめてくる。俺はその勢いに驚いて「大丈夫だったのに」と言いかけた言葉を飲み込んだ。素直に目の前の黒いシャツに掴まる。
広場にいた人々が何事かと俺たちがいる方を振り返り、板が空中に浮いているのを見て騒然としていた。
「シア、大丈夫か」
ソフィアが地面に尻餅をついたオルタンシアに駆け寄って傍らに膝をついた。
青い顔をして固まっていたオルタンシアは、ソフィアにそう言われて自我を取り戻したように周りを見回した。しかし何も言わない。流石に怖かったようだ。
慌てて集まってくる大工たちに気が付いて、俺はグウェンに「大丈夫だから」と言って手を離そうとした。でも抱きしめられて目の前の胸板に埋まっていたら、耳には彼の心臓が激しく鳴る音が聞こえてくる。
それに気付いてしまったから、しばらく黙ってグウェンに抱きしめられることにした。
俺は紙とペンを借りてエリス公爵領の馴染みの村長に手紙をしたためて、それをお婆さんに渡す。今になって名前を聞いたら、お婆さんの名前はサエラというらしい。ちゃんとお婆さんの名前も手紙の中に書いて、最後に手書きでサインした。
多分、村長なら俺のサインを見慣れてるから手紙が本物だとわかってお婆さんを匿ってくれるだろう。後で家に戻ってから、村長にはもう一度ちゃんと俺の名前で手紙を出しておくつもりだ。
少しだけの荷物と昨日売り物にしていたアクセサリーの箱をすぐにまとめたお婆さんと犬をつれて、エリス公爵領へ向かう馬車に乗せた。魔道機関車に乗ってもらう手も考えたが、犬がいると列車に乗せてもらえないかもしれない。少し時間はかかるけど、馬車の方がお婆さんも慣れていて気楽そうだ。
「お兄さん、本当にありがとう」
「うん。こちらこそ貴重なものをありがとう。気をつけてね」
「また会ったときはお兄さんを占ってあげよう」
「……お願いします」
何を言われるかめちゃくちゃ怖いけど、受難の内容を詳細に教えてくれるなら助かる。
お婆さんを見送ってから、俺たちはソフィア達が無事不審者達を片付けたか確認するため、広場の方へ戻った。
歩きながら、さっきもらった金色のネックレスをグウェンに見せる。
「これ、グウェンが持ってる? 普段魔物と闘ってて危険があるのはお前だろ」
「いや、君が持っていた方がいいだろう。これからも受難に遭うのだから」
「……」
言い方に変な圧を入れるなよ。
俺だって巻き込まれたくて巻き込まれてる訳じゃない。
グウェンが小さく嘆息して俺を見下ろした。
「やはり、鎖が必要かもしれない」
「……お前は良い加減そこから離れろ」
広場に戻ると、人混みの中からソフィア達を探すのは骨が折れそうだった。
もう諦めようかな、と思ったとき、俺たちがいる広場の反対側からオルタンシアが歩いてきた。
広場の中心近くまで来たら俺たちを見つけ、そこに仁王立ちする。顎をしゃくって俺に「こっちへ来い」と合図した。
どこで覚えたんだよそんな不良な仕草。お前はそれでもお母さんの方の実家は小さな教会のはずだろう。
俺がオルタンシアが立ち止まってる場所まで行くと、彼女は俺たちに鋭い視線を投げたまま腕を組んだ。
「グウェンドルフ団長様。警備隊の詰所にお姉さまがまだいらっしゃるの。どこかの誰かが全て後始末を押し付けてきたせいで、お姉さまの貴重な時間が浪費されています。近衛騎士団長の貴方が行けば警備隊はもう何も言わないでしょうから、さっさと行ってこの件を片付けてきてくださる?」
早く行け、とオルタンシアが目でグウェンドルフに圧をかけている。
仮にも近衛騎士団長を相手にそんなことが出来るなんてすごい。さすが元悪役令嬢。言葉の端々にドスがきいている。
グウェンは全く意に返していなかったが、俺が彼の背中を押して警備隊の詰所の方へ押し出した。
グウェンは普段オルタンシアに関わらないからいいだろうが、俺は違う。後から彼女にぐちぐち言われるのは俺だ。今のうちに機嫌をとっておくに越したことはない。
「グウェン、頼む。出来るだけ早くソフィアちゃんを連れてきて。もうわかってると思うけどオルタンシアはソフィアちゃんが側にいないとすごくめんどくさい女になるんだ」
そう小声で言うと、グウェンドルフが渋々オルタンシアとすれ違って広場に面した警備隊の詰所に歩いて行く。
俺はため息を吐いて周りを見回した。
広場の中心部には相変わらず大工たちが祭りのための舞台を組み建てている。すぐそばで見ると結構大きくて、雨避けの屋根もある大掛かりな舞台だ。演目が面白そうだったら俺も時間を調節してグウェンと来ようかな、と現実逃避して思っていたら、オルタンシアが腕組みをしたまま「ちょっと」と俺を睨みあげてきた。
「レイナルド、以前に言ったこと、貴方はもう忘れているのかしら? 私、お姉さまといるときは見つけても声をかけるなって、言ったわよね。一度で覚えなさいよ」
「……ごめんって」
ソフィアちゃんを見つけた時はオルタンシアが見えてなかったんだよ。
そう言い訳すると余計逆上するかもしれないから、とりあえず謝っておく。
「こんなところで呑気に団長とデートしてるなんて、私があなたに頼んだものはもう出来てるって思っていいのね?」
「いや、ごめんそれはまだ」
「あなたね、私とお姉さまの逢瀬を邪魔しておいて、それでお詫びに出すものが何もないだなんて、正気?」
「オルタンシア、キレてるのはわかるんだけど、理屈がヤクザなんだよ」
「ヤクザって何よ。ヤクザだかラクダだか知らないけど、人が頼んだものを後回しにして何遊んでんのよ。あの魔道具の材料を用意するために私がどれだけ」
「危ない!!」
突然上から声がして、見上げると俺たちのすぐそばで組み上がっていた祭りの舞台から屋根が滑り落ちて来るところだった。完全に固定される前に手を離したのか、壁のように巨大な厚みのある板が四枚、オルタンシアの立っている場所目がけて落ちてくる。
俺は咄嗟に数歩彼女に駆け寄り、オルタンシアを強く押し出した。
「きゃっ」
俺と同じように上を見上げて目を見開いていたオルタンシアが、押されて俺を見る。
その驚きで大きく見開かれた目が、俺の手を見ていた。
板が落ちてくる前に、俺は手を伸ばして風の精霊術を使った。ベルがいなくなってしばらく経つから、光魔法の結界を張ることはできなかった。
落下のスピードは緩くなったが、バラバラのタイミングで落ちてくる板の重さを全て捉えきるには時間が足りなかった。力任せに旋風を起こして吹き飛ばせば、板が人混みに飛んでいってしまう。土の術で板を受け止めれば良かったのだが、地面のバランスが崩れると舞台に影響があるかもしれない。それに、広場の綺麗な石畳を壊してしまうことをこんな時なのに恐れてしまった。
三枚の板は落下速度が緩まったが、巨大な板に視界を遮られて残りの一枚が完全に捕捉できない。全てを停止させるには間に合わない。気流を操るのが下手くそなのが、こんなところで足を引っ張った。板が俺の上に落ちてくる。
まずいな。
身を翻そうとした時、目の前に迫っていた巨大な板がぴたりと停止した。
「レイナルド!」
そう声が聞こえて、俺は肩の力を抜く。
声の方を振り返ると強張った顔のグウェンが俺目がけて文字通り飛んでくるところだった。後ろにソフィアもいる。
「グウェン、ありがとう。助かった」
あっという間に俺の立つ場所まで飛んできた彼が俺の腰を掬うようにして腕を回し抱きしめてくる。俺はその勢いに驚いて「大丈夫だったのに」と言いかけた言葉を飲み込んだ。素直に目の前の黒いシャツに掴まる。
広場にいた人々が何事かと俺たちがいる方を振り返り、板が空中に浮いているのを見て騒然としていた。
「シア、大丈夫か」
ソフィアが地面に尻餅をついたオルタンシアに駆け寄って傍らに膝をついた。
青い顔をして固まっていたオルタンシアは、ソフィアにそう言われて自我を取り戻したように周りを見回した。しかし何も言わない。流石に怖かったようだ。
慌てて集まってくる大工たちに気が付いて、俺はグウェンに「大丈夫だから」と言って手を離そうとした。でも抱きしめられて目の前の胸板に埋まっていたら、耳には彼の心臓が激しく鳴る音が聞こえてくる。
それに気付いてしまったから、しばらく黙ってグウェンに抱きしめられることにした。
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