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第二章『召喚された少年と禁忌の魔法術』
71 sideハワード 希望の言霊
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先代王の言葉は光の中で見なくてはならなかったので星宮に帰宅したのは昼を過ぎていた。星宮を出て行ったのが日の出ごろ、体はくたくたで歩いて帰るのも辛いほどだったのに、頭と目は爛々と冴えている。気が立って仕方がなかった。
待っていてくれたのだろうセスがホッとした顔つきになる。
「おかえりなさいませ。お休みになりますか」
「寝ている時間はありません」
ハワードは椅子に腰掛けて水をもらう。冷たい水を喉に流して気持ちを落ち着けてから、ジョエルと琥太郎を呼びに行かせた。
部屋に下がっていた彼等は頬を赤くして顔を逸らしていた。
「君たちどうしました?」
「いえ、ちょっと間が悪かったというか」
琥太郎が答えようとすると、「正直に言わなくていいの!」とジョエルに止められている。ハワードは吹き出した。
ハワード以外が、セスまで首を傾げる。
「ふふふ、あなたたちの平穏を守らなければと決意を新たにしたところです」
「殿下、おひとりで解決しようとなさらないでください」
必ず自分もお供させてほしいと、セスが片膝をついた。
「ありがとうセス。うん、君の懸念は正しいよ。今朝までは、できるだけ誰も巻き込まないようにと考えていた。けれども、ことは思っている以上に深刻で、巧妙に長い時間をかけて広くたくさんのひとを巻き込んでいた」
手遅れであると笑うしかない。自分がどうこうできると思っていたことが傲慢だったのだ。ハワードの力が及ぶ規模ではなかった。
悪魔による最初の予言を覆せるとするなら、ここにいる・・・。
「コタローさん、大切な話をします。アルトリアさんもよく聞いておいてくださいね」
「おっ、俺?」
「しいっ、コタロー」
ハワードは微笑んで、「では」と喉を潤した。
「サンチェス家が守ってきた予言によると、コタローさんとヨウさんと同様に召喚された人間がこちらの世界で魔法術の才能に目覚め、その者が悪魔と化し力を悪用して帝国を内部崩壊に陥れた」
「俺たちと、モーリッツ先生に見せてもらった侍っぽいひとだけじゃなかったのか!」
コタローが立ち上がる。ハワードは座りなさいと目を落とさんばかりに見開いている彼を促す。
「あの手記を書いたのがこの悪魔ですから、最も最初に召喚された渡来者となるでしょう」
「あの」
そろそろと手があがった。今度はジョエルだ。
「最初の渡来者が帝国を四つに分ける予言を作ったということでしょうか」
「アルトリアさんは帝国と四つの同盟国について勉強したのですね?」
「はい、グレッツェル先生のお手伝いをしている時に」
「そうでしたね。悪魔は完全に帝国を滅亡させてしまいたかったそうですが、我が初代王を筆頭に帝国で働いていた魔術師たちの抵抗にあい、現在の形になったということです。何しろ帝国を呑み込むほどの予言ですから、確実に現実とするためには誘導してやる必要があるようです」
悪魔はフェロモンでヒトを惑わせ、言葉巧みに帝国内を引っ掻き回した。情勢が悪くなった途端に内部紛争の動乱に紛れて姿を消したが、厄介な予言を置いていった。しかし帝国一の魔術師であった男の手のうちに残ったことは幸いだったのだ。
「悪魔が記していたのはどんな予言だったのでしょうか」
ジョエルの声は固い。
「そこまではわかりませんでした。だが初代王は悪魔の予言を打ち消すことを記しました。結果、今のオメガの現状を作りました。オメガが苦しまねばならない原因を作ったのはサンチェス家なのです」
聡明なジョエルはかすかに息を飲んでいた。
「何がオメガの認識を変えたのでしょう」
「民のあいだにオメガを悪とする噂を流したのです。予言は言霊の力の集合体。多くの人間の口を介して言葉にされるたび予言は力を増す」
そのために初代王は国を作り、民を得て、噂の発生源としたのだ。
ロンダール王国を建国したサンチェス家は予言の影響力を受けて子が少ない。ハワードの父の代も、子はサンチェスとハワードだけ。何とか子を増やそうと華宮にオメガの側室を囲うこともあったが、一番多い時で五人の王子と姫がいたのが最高数、しかし一方で少数だが世継ぎが途絶えたことはなく、これもまた予言の力。ことさら長寿で、病はもとより若くして殺された王族はいなかった。
権力争いがはびこる王宮においてこれは誠に奇跡なことで、サンチェス家が増えすぎず絶妙な数を保つよう事前に取り計らわれていたのは予言を取り戻さんとする悪魔たる人物から安らかな未来を守る役割があったから。手記の実態を知る者が増えれば、それだけつけ込まれる隙が増えてしまう。
「初代王の予言は順調に進んでいた。予言どおりならば私が次の王座につき、子をなし、子に予言を伝えて手記を託していたのだが、兄が父と母を殺め国王陛下となった」
「殿下、それは事実でしょうか?」
セスが声を強張らせる。
「証拠はない。だが新しい王太子宣言がなされる前に、父と母、前国王と正妃は奇怪な急死を遂げている」
「言われてみれば・・・、当時はそんなこともあろうかと納得しましたが、今の殿下の話を聞いていると不自然に思いますね」
ハワードはセスに頷いた。
「兄がではなく、悪魔が兄の体を使ってやらせたと思いたいものです。・・・以上のことをふまえると、兄の行動は悪魔の予言を実現させるためにあったと考えられるでしょう」
琥太郎がダンッとテーブルを叩く。
「芥屋が召喚されたのは悪魔のためなのかよ」
「ええ、そうです。何を企んでいるのかはわかりませんが。そしてあなたが」
ハワードは琥太郎を指差した。
「初代王が予言に仕込んでいた希望」
待っていてくれたのだろうセスがホッとした顔つきになる。
「おかえりなさいませ。お休みになりますか」
「寝ている時間はありません」
ハワードは椅子に腰掛けて水をもらう。冷たい水を喉に流して気持ちを落ち着けてから、ジョエルと琥太郎を呼びに行かせた。
部屋に下がっていた彼等は頬を赤くして顔を逸らしていた。
「君たちどうしました?」
「いえ、ちょっと間が悪かったというか」
琥太郎が答えようとすると、「正直に言わなくていいの!」とジョエルに止められている。ハワードは吹き出した。
ハワード以外が、セスまで首を傾げる。
「ふふふ、あなたたちの平穏を守らなければと決意を新たにしたところです」
「殿下、おひとりで解決しようとなさらないでください」
必ず自分もお供させてほしいと、セスが片膝をついた。
「ありがとうセス。うん、君の懸念は正しいよ。今朝までは、できるだけ誰も巻き込まないようにと考えていた。けれども、ことは思っている以上に深刻で、巧妙に長い時間をかけて広くたくさんのひとを巻き込んでいた」
手遅れであると笑うしかない。自分がどうこうできると思っていたことが傲慢だったのだ。ハワードの力が及ぶ規模ではなかった。
悪魔による最初の予言を覆せるとするなら、ここにいる・・・。
「コタローさん、大切な話をします。アルトリアさんもよく聞いておいてくださいね」
「おっ、俺?」
「しいっ、コタロー」
ハワードは微笑んで、「では」と喉を潤した。
「サンチェス家が守ってきた予言によると、コタローさんとヨウさんと同様に召喚された人間がこちらの世界で魔法術の才能に目覚め、その者が悪魔と化し力を悪用して帝国を内部崩壊に陥れた」
「俺たちと、モーリッツ先生に見せてもらった侍っぽいひとだけじゃなかったのか!」
コタローが立ち上がる。ハワードは座りなさいと目を落とさんばかりに見開いている彼を促す。
「あの手記を書いたのがこの悪魔ですから、最も最初に召喚された渡来者となるでしょう」
「あの」
そろそろと手があがった。今度はジョエルだ。
「最初の渡来者が帝国を四つに分ける予言を作ったということでしょうか」
「アルトリアさんは帝国と四つの同盟国について勉強したのですね?」
「はい、グレッツェル先生のお手伝いをしている時に」
「そうでしたね。悪魔は完全に帝国を滅亡させてしまいたかったそうですが、我が初代王を筆頭に帝国で働いていた魔術師たちの抵抗にあい、現在の形になったということです。何しろ帝国を呑み込むほどの予言ですから、確実に現実とするためには誘導してやる必要があるようです」
悪魔はフェロモンでヒトを惑わせ、言葉巧みに帝国内を引っ掻き回した。情勢が悪くなった途端に内部紛争の動乱に紛れて姿を消したが、厄介な予言を置いていった。しかし帝国一の魔術師であった男の手のうちに残ったことは幸いだったのだ。
「悪魔が記していたのはどんな予言だったのでしょうか」
ジョエルの声は固い。
「そこまではわかりませんでした。だが初代王は悪魔の予言を打ち消すことを記しました。結果、今のオメガの現状を作りました。オメガが苦しまねばならない原因を作ったのはサンチェス家なのです」
聡明なジョエルはかすかに息を飲んでいた。
「何がオメガの認識を変えたのでしょう」
「民のあいだにオメガを悪とする噂を流したのです。予言は言霊の力の集合体。多くの人間の口を介して言葉にされるたび予言は力を増す」
そのために初代王は国を作り、民を得て、噂の発生源としたのだ。
ロンダール王国を建国したサンチェス家は予言の影響力を受けて子が少ない。ハワードの父の代も、子はサンチェスとハワードだけ。何とか子を増やそうと華宮にオメガの側室を囲うこともあったが、一番多い時で五人の王子と姫がいたのが最高数、しかし一方で少数だが世継ぎが途絶えたことはなく、これもまた予言の力。ことさら長寿で、病はもとより若くして殺された王族はいなかった。
権力争いがはびこる王宮においてこれは誠に奇跡なことで、サンチェス家が増えすぎず絶妙な数を保つよう事前に取り計らわれていたのは予言を取り戻さんとする悪魔たる人物から安らかな未来を守る役割があったから。手記の実態を知る者が増えれば、それだけつけ込まれる隙が増えてしまう。
「初代王の予言は順調に進んでいた。予言どおりならば私が次の王座につき、子をなし、子に予言を伝えて手記を託していたのだが、兄が父と母を殺め国王陛下となった」
「殿下、それは事実でしょうか?」
セスが声を強張らせる。
「証拠はない。だが新しい王太子宣言がなされる前に、父と母、前国王と正妃は奇怪な急死を遂げている」
「言われてみれば・・・、当時はそんなこともあろうかと納得しましたが、今の殿下の話を聞いていると不自然に思いますね」
ハワードはセスに頷いた。
「兄がではなく、悪魔が兄の体を使ってやらせたと思いたいものです。・・・以上のことをふまえると、兄の行動は悪魔の予言を実現させるためにあったと考えられるでしょう」
琥太郎がダンッとテーブルを叩く。
「芥屋が召喚されたのは悪魔のためなのかよ」
「ええ、そうです。何を企んでいるのかはわかりませんが。そしてあなたが」
ハワードは琥太郎を指差した。
「初代王が予言に仕込んでいた希望」
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