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第一章 幼少期

魔力操作ただいま訓練中(笑)

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お父様が急に訪れてきたのは驚きと動揺があったけれど、事件の真相が聞けたことでアルセイヌの身に何が起き、何があったのか理解できることができた。

聞いて正解だと思う、このことを無視して事件のことを無下にしていたら危険だと私の心の警鐘がなったから。

それとは別にアルセイヌのお父様ってつくづくイケメンだよね。

夜と月に映える美しい姿で我が子が寝付くように頭撫でる仕草スキルとして写真撮りたいほど萌えました!
ありがとうございます♪

頭の頭痛でそんなこと私が思っていたなどお父様は知らないことを願いながら眠りに落ちた。




制定式から1カ月経った頃には私の身体と魔力を安定させるために魔法の先生に教えてもらったりしていた。
ただしライナリア(お姉様)と一緒に。

「アルセイヌ嬢とライナリア嬢、それぞれに手元に集中してみて下さい。中心に...そうそう上手いです、ライナリア嬢は魔力操作が上手ですね。」
「えへへ、なんとなく見よう見まねだけど...なんとなく感覚はわかる感じかな?」
「ふむふむ、なかなか素質があるようです♪  それに比べてアルセイヌ嬢はといえば......。」

バンッ! と音と一緒にひゃあ! と言う声が出ては手元の魔力玉が弾け飛んで尻餅をついてしまう。

「はあーまたですか?」

呆れるように先生は眼鏡をカチャリと鳴らし、黒曜石の瞳と淡い赤い長い髪が綺麗な美青年がそこにいる。

そうー彼は攻略対象者なのだ。

攻略対象者だと最初の対面で出会ったとき悲鳴あげそうになって泣いた記憶が新しいだろう。
急に泣かれてお父様が眉がピクリとしたり、ライナリアなんて大丈夫? と側によってヨシヨシ攻撃するし、とうの攻略対象者の名前フォーカス・セルナイトなど急に泣かれた子供に対して動揺していたりと周囲はカオスと化していた。

ところで何故私が驚いて泣いたのか?

そんなの!? このフォーカスって人は将来、学園の先生になるんだけども妙にサイコっぽい一面と頭が切れる分周囲の損得がある性格から。

主人公のヒロインの聖属性に対して興味を持ち、最初は利用しようと企んでいたものの、ヒロインの性格と人柄やフォーカス自身の蟠りが溶けていき惹かれていくのだ。

ただしここでアルセイヌが登場して、魔力での力を発揮しては邪魔をして最後はフォーカスによって殺される未来があったりするんだよね。

ヒロイン殺そうと歪んだアルセイヌに対してめた殺しだぞ!
怖いわ!!

まあーそんな人がまさか幼少期に出会うとは思わなくね!

まあ初対面の時若いせいか一瞬わかんなかったけど、スチルで見覚えのある笑顔にフラッシュバックしたのさ私は!
だから恐怖で体が震えて泣いたんだけどね!

「ごめんなさい!」

プルプル震えて謝るとフォーカス先生は何故か思いっきりハアーとため息をつかれた。

うー物覚えの悪い生徒でごめんなさい。

しょぼんと余計に凹んんでたら、フォーカス先生が私の背に合わせて座り笑顔を見せてくれる。

「誰しもが最初から上手くいくものではありませんから落ち込まないでください...そうだ、私の手元を良くみてーー行きますよーー!!」

ポンっと握っていた手にポンっと花が咲いた。
一輪二輪と咲いた花は綺麗で手品かと冷静な自分がいるのに、私を楽しませてくれようとしてくれているフォーカス先生の優しさに癒される。

どうぞどうぞと言われ、一瞬手袋していたかを確認してから受け取る。

「ありがとう先生。」

へへっと笑うとフォーカス先生が驚いた表情をしていた。
どうしたのかと首を傾げてるとライナリアが近くにきてクスクス笑って私にこっそり耳打つ。

「先生ね、アルの笑顔初めて見たから驚いたのよ。ふにゃあって表情崩して可愛いからねえーアルは。」
「ほえ? そうなのかなあー?」
「そそ、アルは世界一可愛いんだぞ!」

少し離れて満面の笑顔を向けるライナリアの方が可愛いと思います。

まあアルセイヌも美少女だもんねー。

「.......天使が2人いる。」

などとフォーカス先生が呟いていたなど知らない私とライナリアはちょっとした、じゃれ合いの中でいたとき青い蝶が見えた。

「蝶だ! 最近良くみるよね? 綺麗ー。」
「アル!!」
「へ?」
「......絶対渡さないんだから、絶対!!」

蝶が私の周囲を回るように飛んでいる姿に急にライナリアが抱きしめて、そんなことを呟くから...どうしたのかと聞くも離れてはくれずぎゅっと抱きしめるから苦しいよーと抗議したら離れてくれた。

「お姉ちゃんどうしたの?」
「.......えっと、気にしないで。なんでもないから、うん。」

不可解すぎて気になるんだけど?

「魔力の顕現に似てますね、普通の蝶ではなく...浮遊する力でしょうか?」

私がライナリアのこと気にしているのに、フォーカス先生は呑気に蝶を見ては観察して、ふむふむと納得していた。

自由人だあー。
ってか魔力の顕現?

私じゃないと思うんだけど。

「さて少々グダグダになりましたが、アルセイヌ嬢...まずは魔力操作が上手くいかないみたいなので気分転換しましょうか?」
「気分転換?」
「グライハイム殿には許可はもらってるので、街散歩しようかと、まあー簡単に言うと散策ですね!」
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