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第2章・第3騎士団と魔道師団
18,努力のその先
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アルス君の戦い方を観て、思った第一印象は、戦闘スタイルが私と似ていると言う事。
だが、観察している内に違うと気づいた。確かにアルス君は、相手を観察して戦う。
だけど、部類が違うのだ。私の場合、知識と経験を照らし合わせて分析する。
アルス君は、相手の癖を観察しながら戦うスタイルを無意識にしている。
アルス君が、先輩騎士と訓練した時に気付いたのだ。
最初は負けていたが、徐々に食らい付いていたのだ。
訓練をしていたなら、それは当たり前だと思うだろうが、成長スピードが速い。
アルス君の戦い方は、何度も剣を交えたからと言って対策出来るものじゃない。
それどころか、剣を交える事で強くなっていく。それも、驚く程の成長速度で。
相手の癖を利用した戦い方なんて、対策がとても難しい。
人はそう簡単に癖を直す事など、出来ないのだから……。
「アルス君が強くなるには、幾つかの攻撃パターンを知る事だと思います。」
そう、幅広い攻撃を知る事で、アルス君は更に強くなる。
私は、アルス君を才能がないとは思わない。君は、私より上の……。
ーー天才なのだからーー
私は決して、到達出来ない場所。
「僕も、レイラちゃんに追いつけるかな?」
笑顔で問いかけて来るアルス君。
「あはは、冗談だよ。」
「話は終わったかな?」
テントから、アレンさんとセレス君にイスタ君が現れた。
まあ、ずっと話は聞いていただろう。
「皆もしかして聞いてたの?!」
「だって気になるだろ?元気なかったし。」
笑い合う彼等。
「……アルス君。」
「何?」
「貴方は、私よりも強くなれますよ。」
「えっ……それはどう言う……。」
私は立ち上がる。
「そろそろ時間ですね。」
「……レイラ?」
「私は寝ますね。」
私はテントに入り、眠りについたのだった。
朝早く目を覚ましたので、テントを出ると、まだ薄暗く霧がかかっていた。
大きな岩に座り、空を眺めて目を瞑っていると、足音が聞こえた。
その足音は迷う事なく、私に近づいて来た。
「あの!」
女の子の声に、瞑っていた瞼を上げる。ユルフワな桃色髪に、スフェーンの瞳をした美少女。
第3騎士団の赤い制服を着ている。第3騎士団の制服は特殊なものだ。
他の騎士団とは違い、赤く染まった着物が制服なのだ。
彼女の隊服は裾が短く、くノ一忍者を思わせる。不思議であるが理由は分からない。
「何でしょう。」
私は岩から降りる。
「あ、あの……友達になって欲しいです!」
頬を赤く染めて言う少女。
「数少ない女性騎士の方と、少しでも仲良くなりたくて!だ、駄目でしょうか……?」
「こちらこそ、宜しくお願いします。」
「は、はい!」
もしも、これが騙す為の演技なら、とんだ悪女である。
「私は、レイラと申します。」
「わ、私はミリヤです!」
彼女の名前は知っている。ミリヤ・フローレン男爵令嬢だ。
噂では、大人しく悪い噂は聞かないので、大丈夫だと思う。油断はしないけどね。
私達は会話を楽しんでいたが、そろそろ終わりにしようと思う。
アルス君との訓練があるからだ。
「用事があるので失礼しますね。」
「うん。楽しかった!またね!」
「はい。また、お会いしましょう。」
この数分でミリヤちゃんは、大分砕けた言葉使いになった。
数日が過ぎ、訓練の日が終わった。ナイトスティア祭まで2週間後だ。
訓練の日から、何をしているのかと聞かれたら、業務をこなして訓練だ。
アルス君も、頑張って多くの先輩達と勝負している。
イスタ君は、カイトさんと相性がいいのか、徹底的に学んでる。
アレンさんは、シオン団長に教えてもらっている様だ。
セレス君は、何やら新術を練習しているみたいだ。
皆、それぞれで頑張っている。私は勿論、練習してるよ。寂しく1人でだけど……。
「おーい。何、1人で訓練してるんだ?1人の方が好きなのか?」
ライクス隊長がいた。
「黙秘します。」
「そうか。なら、暇な君と試合がしたいんだ。この頃、身体が鈍ってさ。」
肩を回すライクス隊長。
「分かりました。」
私とライクス隊長は訓練用の剣を、交えたのだった。
攻防戦の中、余裕があるのかライクス隊長は話しかけて来た。
「君って、ナイトスティア祭に参加するんだっけ?」
「はい。」
「そっか。頑張ってね。」
「ありがとうございます。」
「警戒するべき3人がいる。」
「えっ?」
情報をくれるのだろうか?
「1人は君も知ってるアビト・ソードリオかな。」
「そうですか。」
当然だろう。
「もう1人は、訓練期間にいた筈のクリス・ルードルフ。」
クリスさんは、とても強いらしい。まあ、見ていて強いのは感じてたけど。
「最後の1人は、魔導士団のノエル・セレオレイン。知ってるか?」
「いいえ、興味がなかったもので。」
聞いた事ない?いや、何処かで……。
「魔導士団団長程ではないが、魔法の天才と言われているらしいぞー。」
あー、妹がかっこいいって言ってた人かもしれない。
「セレオレインは精霊と契約してるし、特殊な瞳と武術も出来て文武両道だってさ。」
女の子が放っておかない優良物件だね。
「それで、勝てそうか?」
「どう言う意味ですか?」
「いや、情報与えたら対策出来るかなって」
「情報提供、感謝します。」
「まあ、隊長だしな。」
「なら、ライクス隊長。」
「ん?なんだ。」
「……この試合で、経験向上の実験台になって下さい。」
私は剣を構える。
「まあ、緩めに行こうや。」
ライクス隊長もまた、剣を構える。私は剣の攻撃をライクス隊長に繰り出した。
ライクス隊長との訓練を終え、寮に戻った。
ーー数週間が経過し、等々ナイトスティア祭の開催日となった。
試合はトーナメント戦となっていて、私の対戦相手は……嘘……。
ーー第3試合 ノエル・セレオレインVSレイラ・エバーガーデン
私は何て運が悪いんだろう。
「ナイトスティア祭、開催します!」
アナウンスが鳴り響く。実況者もいるそうで、解説は団長達がするのだそう。
「第1試合は、イスタVSスノル!一体どんな試合を見せてくれるのか!」
会場は人が沢山だ。イスタ君とスノルさんは向かい合わせで剣を構える。
試合の合図がなると同時に、イスタ君が仕掛ける。
魔力を纏った剣の攻撃が、スノルさんへと向けられた。
しかし、スノルさんは上手く躱した。攻防戦が続くのかと思われたその時である。
イスタ君が剣に纏わせていた魔力を強め、スノルさんを吹き飛ばした。
地面に転がり、受け身をとるスノルさん。膝をついて動かない。
動けないのかと思われたその時、スノルさんは立ち上がった。
穏やかなスノルさんの表情は、全く別人と言える程、鋭い目つきをしていた。
だが、観察している内に違うと気づいた。確かにアルス君は、相手を観察して戦う。
だけど、部類が違うのだ。私の場合、知識と経験を照らし合わせて分析する。
アルス君は、相手の癖を観察しながら戦うスタイルを無意識にしている。
アルス君が、先輩騎士と訓練した時に気付いたのだ。
最初は負けていたが、徐々に食らい付いていたのだ。
訓練をしていたなら、それは当たり前だと思うだろうが、成長スピードが速い。
アルス君の戦い方は、何度も剣を交えたからと言って対策出来るものじゃない。
それどころか、剣を交える事で強くなっていく。それも、驚く程の成長速度で。
相手の癖を利用した戦い方なんて、対策がとても難しい。
人はそう簡単に癖を直す事など、出来ないのだから……。
「アルス君が強くなるには、幾つかの攻撃パターンを知る事だと思います。」
そう、幅広い攻撃を知る事で、アルス君は更に強くなる。
私は、アルス君を才能がないとは思わない。君は、私より上の……。
ーー天才なのだからーー
私は決して、到達出来ない場所。
「僕も、レイラちゃんに追いつけるかな?」
笑顔で問いかけて来るアルス君。
「あはは、冗談だよ。」
「話は終わったかな?」
テントから、アレンさんとセレス君にイスタ君が現れた。
まあ、ずっと話は聞いていただろう。
「皆もしかして聞いてたの?!」
「だって気になるだろ?元気なかったし。」
笑い合う彼等。
「……アルス君。」
「何?」
「貴方は、私よりも強くなれますよ。」
「えっ……それはどう言う……。」
私は立ち上がる。
「そろそろ時間ですね。」
「……レイラ?」
「私は寝ますね。」
私はテントに入り、眠りについたのだった。
朝早く目を覚ましたので、テントを出ると、まだ薄暗く霧がかかっていた。
大きな岩に座り、空を眺めて目を瞑っていると、足音が聞こえた。
その足音は迷う事なく、私に近づいて来た。
「あの!」
女の子の声に、瞑っていた瞼を上げる。ユルフワな桃色髪に、スフェーンの瞳をした美少女。
第3騎士団の赤い制服を着ている。第3騎士団の制服は特殊なものだ。
他の騎士団とは違い、赤く染まった着物が制服なのだ。
彼女の隊服は裾が短く、くノ一忍者を思わせる。不思議であるが理由は分からない。
「何でしょう。」
私は岩から降りる。
「あ、あの……友達になって欲しいです!」
頬を赤く染めて言う少女。
「数少ない女性騎士の方と、少しでも仲良くなりたくて!だ、駄目でしょうか……?」
「こちらこそ、宜しくお願いします。」
「は、はい!」
もしも、これが騙す為の演技なら、とんだ悪女である。
「私は、レイラと申します。」
「わ、私はミリヤです!」
彼女の名前は知っている。ミリヤ・フローレン男爵令嬢だ。
噂では、大人しく悪い噂は聞かないので、大丈夫だと思う。油断はしないけどね。
私達は会話を楽しんでいたが、そろそろ終わりにしようと思う。
アルス君との訓練があるからだ。
「用事があるので失礼しますね。」
「うん。楽しかった!またね!」
「はい。また、お会いしましょう。」
この数分でミリヤちゃんは、大分砕けた言葉使いになった。
数日が過ぎ、訓練の日が終わった。ナイトスティア祭まで2週間後だ。
訓練の日から、何をしているのかと聞かれたら、業務をこなして訓練だ。
アルス君も、頑張って多くの先輩達と勝負している。
イスタ君は、カイトさんと相性がいいのか、徹底的に学んでる。
アレンさんは、シオン団長に教えてもらっている様だ。
セレス君は、何やら新術を練習しているみたいだ。
皆、それぞれで頑張っている。私は勿論、練習してるよ。寂しく1人でだけど……。
「おーい。何、1人で訓練してるんだ?1人の方が好きなのか?」
ライクス隊長がいた。
「黙秘します。」
「そうか。なら、暇な君と試合がしたいんだ。この頃、身体が鈍ってさ。」
肩を回すライクス隊長。
「分かりました。」
私とライクス隊長は訓練用の剣を、交えたのだった。
攻防戦の中、余裕があるのかライクス隊長は話しかけて来た。
「君って、ナイトスティア祭に参加するんだっけ?」
「はい。」
「そっか。頑張ってね。」
「ありがとうございます。」
「警戒するべき3人がいる。」
「えっ?」
情報をくれるのだろうか?
「1人は君も知ってるアビト・ソードリオかな。」
「そうですか。」
当然だろう。
「もう1人は、訓練期間にいた筈のクリス・ルードルフ。」
クリスさんは、とても強いらしい。まあ、見ていて強いのは感じてたけど。
「最後の1人は、魔導士団のノエル・セレオレイン。知ってるか?」
「いいえ、興味がなかったもので。」
聞いた事ない?いや、何処かで……。
「魔導士団団長程ではないが、魔法の天才と言われているらしいぞー。」
あー、妹がかっこいいって言ってた人かもしれない。
「セレオレインは精霊と契約してるし、特殊な瞳と武術も出来て文武両道だってさ。」
女の子が放っておかない優良物件だね。
「それで、勝てそうか?」
「どう言う意味ですか?」
「いや、情報与えたら対策出来るかなって」
「情報提供、感謝します。」
「まあ、隊長だしな。」
「なら、ライクス隊長。」
「ん?なんだ。」
「……この試合で、経験向上の実験台になって下さい。」
私は剣を構える。
「まあ、緩めに行こうや。」
ライクス隊長もまた、剣を構える。私は剣の攻撃をライクス隊長に繰り出した。
ライクス隊長との訓練を終え、寮に戻った。
ーー数週間が経過し、等々ナイトスティア祭の開催日となった。
試合はトーナメント戦となっていて、私の対戦相手は……嘘……。
ーー第3試合 ノエル・セレオレインVSレイラ・エバーガーデン
私は何て運が悪いんだろう。
「ナイトスティア祭、開催します!」
アナウンスが鳴り響く。実況者もいるそうで、解説は団長達がするのだそう。
「第1試合は、イスタVSスノル!一体どんな試合を見せてくれるのか!」
会場は人が沢山だ。イスタ君とスノルさんは向かい合わせで剣を構える。
試合の合図がなると同時に、イスタ君が仕掛ける。
魔力を纏った剣の攻撃が、スノルさんへと向けられた。
しかし、スノルさんは上手く躱した。攻防戦が続くのかと思われたその時である。
イスタ君が剣に纏わせていた魔力を強め、スノルさんを吹き飛ばした。
地面に転がり、受け身をとるスノルさん。膝をついて動かない。
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