56 / 67
グリフォンブルー 死闘編~Ⅱ部~
しおりを挟む
私とアンダーヘアーは遂にグリフォンブルー領内へと足を踏み入れていた。
「レジェス様。あの川を越えれば、いよいよデヴァイン城が見えてきやすぜ。」
その川を渡るため、私たちは石造りの大きく美しく白い、橋を渡り始めた。
橋も半ば辺りに差し掛かった所で、アンダーヘアーが先ほどから落ち着かない様子に、私は気がついた。
「本当なら、ここは通りたくなかったんですが、この川を渡るには、ここしかないんでさぁ……もし、ここで襲われたりですれば、逃げ道がない、ときたもんでさぁ。」
私はアンダーヘアーの心配事に、ようやく気がついた。
「確かに。橋の両側から挟まれでもすれば、残る道は川へ飛び込むしか手がない。」と、思った途端、なんだか私もソワソワしてきた。
その直後であった、
「そこで止まられよ!」という声が、こだました。
私とアンダーヘアーは、その声こそが私たちの憂いていた事だと直ぐに判った。
「うわぁ!あっしが変なこと言ったばっかりに……すいやせん。」と、アンダーヘアーは項垂れた。
行く手には約百騎程の軍勢が待ち構えていたのだ。
「貴方様がレジェス殿か?」という問いかけを、重厚な黒塗りの鎧を装備した男が投げかけてきた。
そして、それに私は頷いて応えた。
「我の仕事は貴方様を、この橋の向こうへ行かせないこと。もし、貴方たちが引き返してくれるのならば、その身の安全を保証しよう。」
「あ、あのお方は――アーキュラ様!六牙将軍の一人、アーキュラ様だ……引き返しやしょう、レジェス様。」
私はアンダーヘアーの頭を小突いた。
アンダーヘアーの情けなさに腹が立ったのだ。
「いってぇ!レジェス様、お気持ちわ分かりやすが、あの方を敵に回すのは得策とは、いえねぇですぜ。」
私はアンダーヘアーの、弱気な発言に対して、低級魔法で応えてやろうと魔法提唱に入った。
その直後だった。
「やはり、貴方がレジェス様でしたか。」と、私たちの後方から何者かが声を上げた。
そして、そこには見慣れた男の姿があった――ギャツビーだ。
ラ・ベニーの支配者が私たちの元に突如、姿を現したのだ。
ギャツビーは元、六牙将軍の一人であると聞いていた。
しかし何故、この地に現れたのかは分からない。
「ここは私に任せて頂こうか。貴方は先を急がれよ。」と、ギャツビーは剣を抜いた。
「誰かと思えば、元同士であった、ギャツビーではないか。今更、何をしにグリフォンブルーへ戻った?」
アーキュラの問いかけにギャツビーは、
「なーに、昔の因縁に決着をつけにきただけだ。」と、答えた。
「貴方との因縁など、私にとってはどうでもよいこと。邪魔をすれば、お主にも攻撃を加えることになるぞ、ギャツビーよ。」
「もちろん、その覚悟だ――さあ、レジェス様は先に。」
「残念だが、ここは誰一人通さんぞ、ギャツビー。いくらお前でもたった一人で、この人数を相手にするのは難しいだろう。ここは、レジェス様共々引き下がられよ!」
しかし、ギャツビーは不敵な笑いを浮かべ、
「誰が一人だと言った?」と、言った。
「そうそう、俺たちもいるんだ。」
「面倒くさいが仕方ないな。」
「可愛い弟子の為ですものね。」
「……敵を抹殺しにきた……。」
私の目の前に現れたのは、我が師匠たちであった。
剣神オリオス。
剣帝クラブ。
剣姫ロザリア。
邪剣ジェイソン。
レト大陸の四大剣士である。
「さあ、始めようか。」と、ギャツビーの一言に、
「……やるしかないか、レト大陸の剣豪たちよ。」と、アーキュラは剣を抜いた。
そして、
「よいか!ここは一人も通すな!」という、アーキュラの声によって戦いの火蓋はきって落とされた。
「ここは俺たちが引き受けた。お前は行け!」と、オリオスの言葉に私とアンダーヘアーは頷いて、走り出した。
「行かせぬ!」と、アーキュラの刃が私に襲いかかってきた。
しかし、その斬撃を受け止める者がいた――ギャツビーだ。
「貴公の相手は私が致そう。」
「邪魔をするなギャツビー!」
その隙をついて私たちは敵の包囲網を突破した。
「やりやしたね、レジェス様。しかし貴方様には、沢山のお仲間がいるんでやんすね……ちょっと羨ましいな。」
アンダーヘアーの言葉に私は正直、戸惑った。
これまで、そんな風に考えた事がなかったからだ。
しかし、いつの時も私が困った時は誰かしらが、手を差し伸べてくれていた。
「もしかしたら、私は一人ではないのかもしれない。」という思いが芽生え始めた瞬間だった。
――こちら、六牙将軍タクティスとトンボ、ムーンの戦場。
「師匠。こちらの敵兵、全て倒しちゃいました。そちらの加勢に回りましょうか?」
「ムーンよ、要らぬ世話じゃ。そこで見学でもしておれ。」
「はーい。じゃあ、そうします。」
「ずいぶんと余裕ではないか。三槍鬼と呼ばれていたプライドか?しかし、老いには勝てまい。弟子に手伝ってもらったほうが良いのではないか?」
トンボはタクティスに押されていた。
「ふん!まだ、お前みたいな昨日今日、産声を上げた赤子に負けるものか。かかってこい。」
「頑固爺だな。では、さっさと終わらせるとしよう。」
タクティスは、槍をヒュンヒュンと、まるで鞭でも振り回すように、しなやかに振った。
「くらえ!シルバーインパクト!」
タクティスの槍から放たれた衝撃は、トンボをまともに捉えた。
「びぇぇぇえ!」
トンボは吹き飛ばされ地面に叩きつけられてしまった。
「し、ししょう!」と、ムーンはトンボの元へ駆け寄った。
「み、みゅーん。」
「師匠の覚醒が解けている!こ、こうなったら俺が――。」
「おみゃぃじゃ、みりゅじゃ、みゅーんよ。」
「だけど、このままじゃ――。」
「あ、ありぇをきゅれぃ、みゅーん。」という、トンボの言葉にムーンは腰袋に入っていた包みを取りだしトンボに食わせた――メタール産チーズケーキだ。
トンボは無言で貪り、スクッと立ち上がった。
「師匠?……あっ!」と、ムーンは気がついた。
包みの刻印の日付は一月前を記していたことに……賞味期限だ。
「あ、あの……師匠、大丈夫ですか?」
トンボは無言でムーンの方を振り返って、
「あぁん!」と、一言睨みをきかせた。
「茶番は終わりか?だったら終わらせてもらおう。シルバーインパクト!」
タクティスの放った攻撃は、またもトンボを捉えた。
しかし、トンボは微動だにせず。
「な、なに!?」
「それで終わりか?ならば、こっちからいくぞ、あぁん!」と、トンボはタクティスに飛びかかった。
「サウザンドニードル!あぁん!」
「そんなもの、このシルバースプーンで跳ね返してくれる!」と、タクティスは応戦した。
だが、トンボの攻撃は徐々にタクティスを押し込んでいく。
「くっ!早いだけではない。一撃一撃が、とてつもなく重い。」
そして、遂にトンボの槍はタクティスに届いた。
「くそぉ!この俺が、こんな爺に――グハッ!」
タクティスは大きく吹き飛び、そして倒れた。
「やった!師匠やりましたね!」と、ムーンがトンボを見ると、トンボも、また倒れていた。
「師匠!」
ムーンは倒れたトンボを抱き抱えた。
「み、みゅーんよ。おにゃか、いちゃい。」
――トンボは食あたりをおこしていた。
「た、食べ過ぎたんじゃないかな。大丈夫、すぐ治りますよ。」と、ムーンは、しらばっくれた。
「そういえば、あいつら無事かな。明日は雨かな。あー腹減った。」と、ムーンは独り言を呟きながら、トンボを抱えて歩き出したので、あった。
私とアンダーヘアーはデヴァイン城を目指し走り続けていた。
「あと、あと少しですぜレジェス様。」
私の視界には確かに、太陽の光に照らされた白く美しく輝く城の姿を捉えていた。
「あれがデヴァイン城――グッ!」
突然、私の頭に激しい痛みが襲った。
「どうかされやしたか?」という、アンダーヘアーの言葉に答えることが出来ない程に、その痛みは私を苦しめていた。
そして、ついには地に膝をついてしまった。
「レジェス様!どこか、お体の具合でも!?少し休みやしょう。」と、アンダーヘアーは心配そうに、私に付き添った。
しかし、そんな私の都合には、お構い無しとばかりに、次の刺客が私たちに迫ってきていた。
「レジェス様。あの川を越えれば、いよいよデヴァイン城が見えてきやすぜ。」
その川を渡るため、私たちは石造りの大きく美しく白い、橋を渡り始めた。
橋も半ば辺りに差し掛かった所で、アンダーヘアーが先ほどから落ち着かない様子に、私は気がついた。
「本当なら、ここは通りたくなかったんですが、この川を渡るには、ここしかないんでさぁ……もし、ここで襲われたりですれば、逃げ道がない、ときたもんでさぁ。」
私はアンダーヘアーの心配事に、ようやく気がついた。
「確かに。橋の両側から挟まれでもすれば、残る道は川へ飛び込むしか手がない。」と、思った途端、なんだか私もソワソワしてきた。
その直後であった、
「そこで止まられよ!」という声が、こだました。
私とアンダーヘアーは、その声こそが私たちの憂いていた事だと直ぐに判った。
「うわぁ!あっしが変なこと言ったばっかりに……すいやせん。」と、アンダーヘアーは項垂れた。
行く手には約百騎程の軍勢が待ち構えていたのだ。
「貴方様がレジェス殿か?」という問いかけを、重厚な黒塗りの鎧を装備した男が投げかけてきた。
そして、それに私は頷いて応えた。
「我の仕事は貴方様を、この橋の向こうへ行かせないこと。もし、貴方たちが引き返してくれるのならば、その身の安全を保証しよう。」
「あ、あのお方は――アーキュラ様!六牙将軍の一人、アーキュラ様だ……引き返しやしょう、レジェス様。」
私はアンダーヘアーの頭を小突いた。
アンダーヘアーの情けなさに腹が立ったのだ。
「いってぇ!レジェス様、お気持ちわ分かりやすが、あの方を敵に回すのは得策とは、いえねぇですぜ。」
私はアンダーヘアーの、弱気な発言に対して、低級魔法で応えてやろうと魔法提唱に入った。
その直後だった。
「やはり、貴方がレジェス様でしたか。」と、私たちの後方から何者かが声を上げた。
そして、そこには見慣れた男の姿があった――ギャツビーだ。
ラ・ベニーの支配者が私たちの元に突如、姿を現したのだ。
ギャツビーは元、六牙将軍の一人であると聞いていた。
しかし何故、この地に現れたのかは分からない。
「ここは私に任せて頂こうか。貴方は先を急がれよ。」と、ギャツビーは剣を抜いた。
「誰かと思えば、元同士であった、ギャツビーではないか。今更、何をしにグリフォンブルーへ戻った?」
アーキュラの問いかけにギャツビーは、
「なーに、昔の因縁に決着をつけにきただけだ。」と、答えた。
「貴方との因縁など、私にとってはどうでもよいこと。邪魔をすれば、お主にも攻撃を加えることになるぞ、ギャツビーよ。」
「もちろん、その覚悟だ――さあ、レジェス様は先に。」
「残念だが、ここは誰一人通さんぞ、ギャツビー。いくらお前でもたった一人で、この人数を相手にするのは難しいだろう。ここは、レジェス様共々引き下がられよ!」
しかし、ギャツビーは不敵な笑いを浮かべ、
「誰が一人だと言った?」と、言った。
「そうそう、俺たちもいるんだ。」
「面倒くさいが仕方ないな。」
「可愛い弟子の為ですものね。」
「……敵を抹殺しにきた……。」
私の目の前に現れたのは、我が師匠たちであった。
剣神オリオス。
剣帝クラブ。
剣姫ロザリア。
邪剣ジェイソン。
レト大陸の四大剣士である。
「さあ、始めようか。」と、ギャツビーの一言に、
「……やるしかないか、レト大陸の剣豪たちよ。」と、アーキュラは剣を抜いた。
そして、
「よいか!ここは一人も通すな!」という、アーキュラの声によって戦いの火蓋はきって落とされた。
「ここは俺たちが引き受けた。お前は行け!」と、オリオスの言葉に私とアンダーヘアーは頷いて、走り出した。
「行かせぬ!」と、アーキュラの刃が私に襲いかかってきた。
しかし、その斬撃を受け止める者がいた――ギャツビーだ。
「貴公の相手は私が致そう。」
「邪魔をするなギャツビー!」
その隙をついて私たちは敵の包囲網を突破した。
「やりやしたね、レジェス様。しかし貴方様には、沢山のお仲間がいるんでやんすね……ちょっと羨ましいな。」
アンダーヘアーの言葉に私は正直、戸惑った。
これまで、そんな風に考えた事がなかったからだ。
しかし、いつの時も私が困った時は誰かしらが、手を差し伸べてくれていた。
「もしかしたら、私は一人ではないのかもしれない。」という思いが芽生え始めた瞬間だった。
――こちら、六牙将軍タクティスとトンボ、ムーンの戦場。
「師匠。こちらの敵兵、全て倒しちゃいました。そちらの加勢に回りましょうか?」
「ムーンよ、要らぬ世話じゃ。そこで見学でもしておれ。」
「はーい。じゃあ、そうします。」
「ずいぶんと余裕ではないか。三槍鬼と呼ばれていたプライドか?しかし、老いには勝てまい。弟子に手伝ってもらったほうが良いのではないか?」
トンボはタクティスに押されていた。
「ふん!まだ、お前みたいな昨日今日、産声を上げた赤子に負けるものか。かかってこい。」
「頑固爺だな。では、さっさと終わらせるとしよう。」
タクティスは、槍をヒュンヒュンと、まるで鞭でも振り回すように、しなやかに振った。
「くらえ!シルバーインパクト!」
タクティスの槍から放たれた衝撃は、トンボをまともに捉えた。
「びぇぇぇえ!」
トンボは吹き飛ばされ地面に叩きつけられてしまった。
「し、ししょう!」と、ムーンはトンボの元へ駆け寄った。
「み、みゅーん。」
「師匠の覚醒が解けている!こ、こうなったら俺が――。」
「おみゃぃじゃ、みりゅじゃ、みゅーんよ。」
「だけど、このままじゃ――。」
「あ、ありぇをきゅれぃ、みゅーん。」という、トンボの言葉にムーンは腰袋に入っていた包みを取りだしトンボに食わせた――メタール産チーズケーキだ。
トンボは無言で貪り、スクッと立ち上がった。
「師匠?……あっ!」と、ムーンは気がついた。
包みの刻印の日付は一月前を記していたことに……賞味期限だ。
「あ、あの……師匠、大丈夫ですか?」
トンボは無言でムーンの方を振り返って、
「あぁん!」と、一言睨みをきかせた。
「茶番は終わりか?だったら終わらせてもらおう。シルバーインパクト!」
タクティスの放った攻撃は、またもトンボを捉えた。
しかし、トンボは微動だにせず。
「な、なに!?」
「それで終わりか?ならば、こっちからいくぞ、あぁん!」と、トンボはタクティスに飛びかかった。
「サウザンドニードル!あぁん!」
「そんなもの、このシルバースプーンで跳ね返してくれる!」と、タクティスは応戦した。
だが、トンボの攻撃は徐々にタクティスを押し込んでいく。
「くっ!早いだけではない。一撃一撃が、とてつもなく重い。」
そして、遂にトンボの槍はタクティスに届いた。
「くそぉ!この俺が、こんな爺に――グハッ!」
タクティスは大きく吹き飛び、そして倒れた。
「やった!師匠やりましたね!」と、ムーンがトンボを見ると、トンボも、また倒れていた。
「師匠!」
ムーンは倒れたトンボを抱き抱えた。
「み、みゅーんよ。おにゃか、いちゃい。」
――トンボは食あたりをおこしていた。
「た、食べ過ぎたんじゃないかな。大丈夫、すぐ治りますよ。」と、ムーンは、しらばっくれた。
「そういえば、あいつら無事かな。明日は雨かな。あー腹減った。」と、ムーンは独り言を呟きながら、トンボを抱えて歩き出したので、あった。
私とアンダーヘアーはデヴァイン城を目指し走り続けていた。
「あと、あと少しですぜレジェス様。」
私の視界には確かに、太陽の光に照らされた白く美しく輝く城の姿を捉えていた。
「あれがデヴァイン城――グッ!」
突然、私の頭に激しい痛みが襲った。
「どうかされやしたか?」という、アンダーヘアーの言葉に答えることが出来ない程に、その痛みは私を苦しめていた。
そして、ついには地に膝をついてしまった。
「レジェス様!どこか、お体の具合でも!?少し休みやしょう。」と、アンダーヘアーは心配そうに、私に付き添った。
しかし、そんな私の都合には、お構い無しとばかりに、次の刺客が私たちに迫ってきていた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
別れた婚約者が「俺のこと、まだ好きなんだろう?」と復縁せまってきて気持ち悪いんですが
リオール
恋愛
婚約破棄して別れたはずなのに、なぜか元婚約者に復縁迫られてるんですけど!?
※ご都合主義展開
※全7話
「僕は病弱なので面倒な政務は全部やってね」と言う婚約者にビンタくらわした私が聖女です
リオール
恋愛
これは聖女が阿呆な婚約者(王太子)との婚約を解消して、惚れた大魔法使い(見た目若いイケメン…年齢は桁が違う)と結ばれるために奮闘する話。
でも周囲は認めてくれないし、婚約者はどこまでも阿呆だし、好きな人は塩対応だし、婚約者はやっぱり阿呆だし(二度言う)
はたして聖女は自身の望みを叶えられるのだろうか?
それとも聖女として辛い道を選ぶのか?
※筆者注※
基本、コメディな雰囲気なので、苦手な方はご注意ください。
(たまにシリアスが入ります)
勢いで書き始めて、駆け足で終わってます(汗
こんなブスが婚約者は嫌だと言われたので、あなたの価値がその程度だからだと教えました。
七辻ゆゆ
恋愛
(※5話で終わります)
「殿下にはわたくしくらいがお似合いだと、皆が思ったので、このようなことになっているのです」
「えっ、え、あ?」
「もう一度申し上げます。殿下にはわたくし程度の妻でよいと、王家の方々始め、貴族方も、そう思ったのでございます」
「馬鹿にしているのかっ!?」
運命の選択が見えるのですが、どちらを選べば幸せになれますか? ~私の人生はバッドエンド率99.99%らしいです~
日之影ソラ
恋愛
第六王女として生を受けたアイリスには運命の選択肢が見える。選んだ選択肢で未来が大きく変わり、最悪の場合は死へ繋がってしまうのだが……彼女は何度も選択を間違え、死んではやり直してを繰り返していた。
女神様曰く、彼女の先祖が大罪を犯したせいで末代まで呪われてしまっているらしい。その呪いによって彼女の未来は、99.99%がバッドエンドに設定されていた。
婚約破棄、暗殺、病気、仲たがい。
あらゆる不幸が彼女を襲う。
果たしてアイリスは幸福な未来にたどり着けるのか?
選択肢を見る力を駆使して運命を切り開け!
没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!
日之影ソラ
ファンタジー
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n8177jc/
聖女を探して~異世界人の伊勢参り~
ムササビ
ファンタジー
異世界人のヤジールとキタロスは、失踪した聖女マリコを探して、マリコの故郷《地球》へやってきた。
マリコの家族と共に東海道を旅します。
※不定期連載です。週2、3回は更新したいなと思っています。
【完結】結婚式当日、婚約者と姉に裏切られて惨めに捨てられた花嫁ですが
Rohdea
恋愛
結婚式の当日、花婿となる人は式には来ませんでした───
伯爵家の次女のセアラは、結婚式を控えて幸せな気持ちで過ごしていた。
しかし結婚式当日、夫になるはずの婚約者マイルズは式には現れず、
さらに同時にセアラの二歳年上の姉、シビルも行方知れずに。
どうやら、二人は駆け落ちをしたらしい。
そんな婚約者と姉の二人に裏切られ惨めに捨てられたセアラの前に現れたのは、
シビルの婚約者で、冷酷だの薄情だのと聞かされていた侯爵令息ジョエル。
身勝手に消えた姉の代わりとして、
セアラはジョエルと新たに婚約を結ぶことになってしまう。
そして一方、駆け落ちしたというマイルズとシビル。
二人の思惑は───……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる