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黒鋼と約束
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麒麟という盗賊団のアジトに連れていかれた僕は毎日、雑用をこなしていました。
ここまでは、ヘミング家にいた頃と何ら変わりありません。
しかし、大きく変わった事が二つありました。
一つは、暴力を振るわれなくなったこと。
何故か麒麟のメンバーは僕に優しかった。
それと、もう一つは剣の稽古を始めたこと。
将来的には僕も、戦力として使えるようにしときたかったのだと思われます。
だけど、当時の僕にはそんなこと理解できませんでした。
ただ、剣の修行が楽しくてたまらなかった。僕は夢中になって剣を振りました。その甲斐あって、三年が経った頃には麒麟の中でも、一 、二位を争うほどの実力を身につけていました。
「ピート。お前も次の任務に連れていく。」
盗賊団の頭、エッジは僕にそう言いました。
僕は驚きも怖くもありませんでした。
すぐに、そうなると分かっていたからです。
そして、最初の仕事で僕は初めて人を殺めました。
罪悪感などありませんでした。
ただ、その時に斬った感触、男の顔だけは今でもよく覚えています。
「よく、やった。今日からお前は攻撃隊長に就け。」
エッジにそう言われた時に、僕は麒麟に来て初めて笑顔がこぼれました。
これまでの人生で初めて人に認められたのです。
僕は麒麟で獅子奮迅の働きをしました。
そして、あっという間に二年の月日が流れました。
僕は十五歳になっていました。
この頃になると、盗賊団に対して少し疑問を持つようになりました。
いつまで、こんな事を続けるのか?
僕は、もっと大きな事をしたくなっていました。
その事をエッジにストレートにぶつけてみました。
当時の僕とエッジは、とても良好な関係性にあったので、僕は彼に何一つ隠し事はしなかった。
「ピート。俺達は、このキリエスという国を変えたいと思っているんだ。もちろん、盗賊なんかやっている俺が言っても説得力なんかあるわけないがな。」
「変えるって?」
「究極を言えば、キリエスを滅ぼし、格差のない新しい国を作ること。しかし、そんなに簡単なことではない。だから、今はキリエスが無視できない程の規模の組織を作りあげることが重要なんだ。その為には資金が要る。俺だって早く盗賊業から足を洗いたい。だけど、まあ、まだまだ先は遠いな。」
麒麟がターゲットとしていたのは、キリエス王家との繋りが深い者ばかりでした。
金銭は、麒麟の活動費と募金で蓄えなど、ほぼありません。
しかし、キリエスに反感をもっている人々は沢山いました。
そのため、団員は増加していく一方でした。
もしも、このまま麒麟が活動を続けていけば、キリエスで反乱を起こせるほどの規模になっていくのかもしれません。
「ピート……悪いな。」
エッジが何に対してそう言ったのか。
その真意が何だったのか、今でもよく分かりません。
ただ、僕にはエッジという男を支えるという、人生の目標ができたことを彼に感謝したかった。
僕たちの活動が次第に活発化していったのは、その数ヶ月後でした。
だんだんと、キリエス国も麒麟を本気で追い始めました。
僕らは、お尋ね者なのです。
まあ、盗賊なので当然といえば当然ですね。
そして僕には三十人の手下ができました。
全員が僕より遥かに歳上でしたが、そんなことは関係なく、しっかりと、ついてきてくれました。
「ピート隊長、今日も素晴らしい働き、ご苦労様。」
「ヴァン、あなたも充分な働きでした。」
僕の部下で一番頼りになる男がヴァンでした。
腹心として働いてくれた彼は、僕と親子の差ほど年が離れていました。
立場は違えど、僕は彼を父親のように感じていました。
そんな、ある日。
任務がなかったこの日、僕らは西の砦でゆっくりと時を過ごしていました。
麒麟のアジトは大きく分けて三つありました。
エッジがいる中央の砦。僕が仕切っていた西の砦。もう一つは東の砦で、他の部隊が常駐していました。
「隊長!大変だ!キリエスが攻めてきた!」
僕は、すぐに剣を持ち、見張り台へと走りました。
そして、そのキリエスの軍勢を見て、唖然としました。
その数は、およそ千人。
しかも、それ以外に約二千程の軍勢がいるという報告を受けました。
僕らの砦には団員が百にも満たないくらいしかいません。
他の砦も同様で、圧倒的戦力差でした。
望遠鏡で東の砦を見てみると遠巻きにですが、煙が上がっているのが見えました。
恐らくもう陥落させられたのでしょう。
そして、この西の砦にも、あっという間にキリエス兵が、なだれ込んで来ました。
「ピートさん!報告があります。」
どうやら中央からの使いの者らしいです。
「中央は――エッジさんは!?」
すると、その使いの者は、僕に剣を差し出しました。
「頭は中央に残りました。ですが、恐らくもう……。それで、ピートさんに、これを渡してくれと頼まれました。」
それはエッジの剣、黒銅でした。
彼は、死の覚悟を決めたのでしょう。
そして、その意思を僕に託した。
……だけど……僕は、その期待には応えることができない。
この時、僕はエッジや他の団員と共に、死ぬまで戦うつもりでした。
「隊長、ここは逃げてください。」
そんな僕の心中を見透かしたように、ヴァンが言いました。
「な、なにを?隊長の僕が逃げるわけには、いかない。」
「――うるせえ!いいから、黙って行け。頭、だってそう望んだはずだ!」
僕は、心底驚きました。
これまでは、どんなことがあろうと僕に逆らったことがなかったヴァンが、すごい剣幕で怒鳴りつけてきたのです。
「で、でもヴァン、あなたを見捨ててなんて、行けないよ。」
すると、険しい顔をしていたヴァンの表情が緩みました。
「隊長。俺はあんたの倍ほど生きてきた。もう、充分だ。だけど、あんたはまだ若い。これから、色んな事を経験しろ。それで、これだけは約束してくれ、最低でも俺と同じ年になるまで、死なないってね。」
僕は、自分の記憶にある短い人生で初めて泣きました。
そして、涙を流したまま、大きくヴァンに頷いてみせました。
それから、僕は無我夢中で山の中を走り続けました。
腕の中にはエッジの形見である黒銅を抱いて。
それから二ヶ月ほど、僕は路頭に迷いながら何とか生きていました。
そして、気づけばマビン・グラスへと辿り着いていました。
どうして、こんな所にやって来たのかは自分でも謎でした。
ふらふらと、マビン・グラスの、とある酒場に入り、席に腰を下ろしました。
フードを深く被って、僕は目立たないように息を潜めます。
ちょうど僕の隣の席にキリエス兵三人が座っていました。
彼らの口から『麒麟』というワードが出た瞬間から、僕は彼らに意識を集中することに心血を注ぎました。
「こないだの麒麟とかいう盗賊団、たいしたことなかったな。」
「ああ、あれは楽な仕事だったぜ。あんな任務なら、いつでも歓迎だな。」
「奴等のリーダーなんて、いつの間にか始末されちまってて、後で身元確認するのが大変だったぞ。まったく、リーダーならもっとリーダーらしくして欲しいものだな。ワハハハ。」
三人は、麒麟の話を酒のつまみにして、盛り上がっていました。
僕は、その三人が店を出るまで、じっとしてました。
そして、彼らが外へ出たのを見計らい、背後から近寄り、あの世へと送ってやりました。
それ以降、僕はキリエス兵を斬りまくりました。
そして、あっという間に僕はキリエスでの賞金首になりました。
それでも毎日毎日、キリエス兵を見つけては惨殺しました。
これは、僕にとっての復讐でした。
今でもキリエス兵を見かけると、思わず行動に移したくなる衝動が、確かにあります。
ですが、今は他にやらねばならないことを優先すべきですね。
「今夜はここに泊まろう。」
サーシャ様の一言に、すっかり昔を思い出していた僕は我に返りました。
「そうですね。ここにしましょうか。」
ここまでは、ヘミング家にいた頃と何ら変わりありません。
しかし、大きく変わった事が二つありました。
一つは、暴力を振るわれなくなったこと。
何故か麒麟のメンバーは僕に優しかった。
それと、もう一つは剣の稽古を始めたこと。
将来的には僕も、戦力として使えるようにしときたかったのだと思われます。
だけど、当時の僕にはそんなこと理解できませんでした。
ただ、剣の修行が楽しくてたまらなかった。僕は夢中になって剣を振りました。その甲斐あって、三年が経った頃には麒麟の中でも、一 、二位を争うほどの実力を身につけていました。
「ピート。お前も次の任務に連れていく。」
盗賊団の頭、エッジは僕にそう言いました。
僕は驚きも怖くもありませんでした。
すぐに、そうなると分かっていたからです。
そして、最初の仕事で僕は初めて人を殺めました。
罪悪感などありませんでした。
ただ、その時に斬った感触、男の顔だけは今でもよく覚えています。
「よく、やった。今日からお前は攻撃隊長に就け。」
エッジにそう言われた時に、僕は麒麟に来て初めて笑顔がこぼれました。
これまでの人生で初めて人に認められたのです。
僕は麒麟で獅子奮迅の働きをしました。
そして、あっという間に二年の月日が流れました。
僕は十五歳になっていました。
この頃になると、盗賊団に対して少し疑問を持つようになりました。
いつまで、こんな事を続けるのか?
僕は、もっと大きな事をしたくなっていました。
その事をエッジにストレートにぶつけてみました。
当時の僕とエッジは、とても良好な関係性にあったので、僕は彼に何一つ隠し事はしなかった。
「ピート。俺達は、このキリエスという国を変えたいと思っているんだ。もちろん、盗賊なんかやっている俺が言っても説得力なんかあるわけないがな。」
「変えるって?」
「究極を言えば、キリエスを滅ぼし、格差のない新しい国を作ること。しかし、そんなに簡単なことではない。だから、今はキリエスが無視できない程の規模の組織を作りあげることが重要なんだ。その為には資金が要る。俺だって早く盗賊業から足を洗いたい。だけど、まあ、まだまだ先は遠いな。」
麒麟がターゲットとしていたのは、キリエス王家との繋りが深い者ばかりでした。
金銭は、麒麟の活動費と募金で蓄えなど、ほぼありません。
しかし、キリエスに反感をもっている人々は沢山いました。
そのため、団員は増加していく一方でした。
もしも、このまま麒麟が活動を続けていけば、キリエスで反乱を起こせるほどの規模になっていくのかもしれません。
「ピート……悪いな。」
エッジが何に対してそう言ったのか。
その真意が何だったのか、今でもよく分かりません。
ただ、僕にはエッジという男を支えるという、人生の目標ができたことを彼に感謝したかった。
僕たちの活動が次第に活発化していったのは、その数ヶ月後でした。
だんだんと、キリエス国も麒麟を本気で追い始めました。
僕らは、お尋ね者なのです。
まあ、盗賊なので当然といえば当然ですね。
そして僕には三十人の手下ができました。
全員が僕より遥かに歳上でしたが、そんなことは関係なく、しっかりと、ついてきてくれました。
「ピート隊長、今日も素晴らしい働き、ご苦労様。」
「ヴァン、あなたも充分な働きでした。」
僕の部下で一番頼りになる男がヴァンでした。
腹心として働いてくれた彼は、僕と親子の差ほど年が離れていました。
立場は違えど、僕は彼を父親のように感じていました。
そんな、ある日。
任務がなかったこの日、僕らは西の砦でゆっくりと時を過ごしていました。
麒麟のアジトは大きく分けて三つありました。
エッジがいる中央の砦。僕が仕切っていた西の砦。もう一つは東の砦で、他の部隊が常駐していました。
「隊長!大変だ!キリエスが攻めてきた!」
僕は、すぐに剣を持ち、見張り台へと走りました。
そして、そのキリエスの軍勢を見て、唖然としました。
その数は、およそ千人。
しかも、それ以外に約二千程の軍勢がいるという報告を受けました。
僕らの砦には団員が百にも満たないくらいしかいません。
他の砦も同様で、圧倒的戦力差でした。
望遠鏡で東の砦を見てみると遠巻きにですが、煙が上がっているのが見えました。
恐らくもう陥落させられたのでしょう。
そして、この西の砦にも、あっという間にキリエス兵が、なだれ込んで来ました。
「ピートさん!報告があります。」
どうやら中央からの使いの者らしいです。
「中央は――エッジさんは!?」
すると、その使いの者は、僕に剣を差し出しました。
「頭は中央に残りました。ですが、恐らくもう……。それで、ピートさんに、これを渡してくれと頼まれました。」
それはエッジの剣、黒銅でした。
彼は、死の覚悟を決めたのでしょう。
そして、その意思を僕に託した。
……だけど……僕は、その期待には応えることができない。
この時、僕はエッジや他の団員と共に、死ぬまで戦うつもりでした。
「隊長、ここは逃げてください。」
そんな僕の心中を見透かしたように、ヴァンが言いました。
「な、なにを?隊長の僕が逃げるわけには、いかない。」
「――うるせえ!いいから、黙って行け。頭、だってそう望んだはずだ!」
僕は、心底驚きました。
これまでは、どんなことがあろうと僕に逆らったことがなかったヴァンが、すごい剣幕で怒鳴りつけてきたのです。
「で、でもヴァン、あなたを見捨ててなんて、行けないよ。」
すると、険しい顔をしていたヴァンの表情が緩みました。
「隊長。俺はあんたの倍ほど生きてきた。もう、充分だ。だけど、あんたはまだ若い。これから、色んな事を経験しろ。それで、これだけは約束してくれ、最低でも俺と同じ年になるまで、死なないってね。」
僕は、自分の記憶にある短い人生で初めて泣きました。
そして、涙を流したまま、大きくヴァンに頷いてみせました。
それから、僕は無我夢中で山の中を走り続けました。
腕の中にはエッジの形見である黒銅を抱いて。
それから二ヶ月ほど、僕は路頭に迷いながら何とか生きていました。
そして、気づけばマビン・グラスへと辿り着いていました。
どうして、こんな所にやって来たのかは自分でも謎でした。
ふらふらと、マビン・グラスの、とある酒場に入り、席に腰を下ろしました。
フードを深く被って、僕は目立たないように息を潜めます。
ちょうど僕の隣の席にキリエス兵三人が座っていました。
彼らの口から『麒麟』というワードが出た瞬間から、僕は彼らに意識を集中することに心血を注ぎました。
「こないだの麒麟とかいう盗賊団、たいしたことなかったな。」
「ああ、あれは楽な仕事だったぜ。あんな任務なら、いつでも歓迎だな。」
「奴等のリーダーなんて、いつの間にか始末されちまってて、後で身元確認するのが大変だったぞ。まったく、リーダーならもっとリーダーらしくして欲しいものだな。ワハハハ。」
三人は、麒麟の話を酒のつまみにして、盛り上がっていました。
僕は、その三人が店を出るまで、じっとしてました。
そして、彼らが外へ出たのを見計らい、背後から近寄り、あの世へと送ってやりました。
それ以降、僕はキリエス兵を斬りまくりました。
そして、あっという間に僕はキリエスでの賞金首になりました。
それでも毎日毎日、キリエス兵を見つけては惨殺しました。
これは、僕にとっての復讐でした。
今でもキリエス兵を見かけると、思わず行動に移したくなる衝動が、確かにあります。
ですが、今は他にやらねばならないことを優先すべきですね。
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