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わたしの姿
しおりを挟む婚約破棄の言葉
あなたが口にした時
わたしの心は抜け殻のようになってしまった
中身なんて溶けて流れ出て
どこかへいってしまった
抜け殻ならまだいいわ
成長の証だもの
たとえその身は捨てようとも
新しい身体を得て
また新しい道へと進める
羽根を使えば飛べるわ
空も
世界も
飛んで駆け抜けてゆける
でもね
わたしの中身はもうないのよ
あなたはきっと知らないでしょう
それでも真実なの
打ちひしがれた夜に
わたしの身体は溶けて流れ出てしまって
もうどうしようもなくなってしまったの
婚約破棄の言葉
あなたが口にした時
わたしの心は抜け殻のようになってしまった
いいえ
抜け殻なんてものではない
この身はもう消えてなくなったようなもの
そして二度と戻らない
そうよ永遠に
元通りになることはないの
だからね
覚えていて
あなたの言葉でわたしがどうなったか
よりを戻そうなんて
言わなくていいわ
帰ってきてくれなんて
望みはしないわ
ただ
あなたが踏みつけて越えていったものの成れの果て
それが何なのか
どういうものなのか
それだけを覚えていて
忘れたふりをしていてもいいわ
それでもどうか
心のどこかに記憶を刻んでおいて
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