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星降る夜に貴方と歩いたあの道
しおりを挟む星降る夜に貴方と歩いたあの道
楽しさや希望に溢れていた
そんなあの頃の私は
その先にある闇なんて見てはいなかった
私は馬鹿だったの
でもそれで良かった
その時はまだ
何も知らなかったからそれで
星降る夜に貴方と歩いたあの道
様々な色に塗られていた
そんなあの頃の私は
その先にある絶望なんて見てはいなかった
私は馬鹿だったわ
でもそれで良かった
そう思うこともある
何にも気づかないままで良かったと
「君とはもう終わりにするよ、婚約は破棄する」
あの夜も
星は流れていた
それまでと変わらず
星は煌めいていた
私たちの道が
交差して遠ざかりだした
特別な夜
ただ一度の夜
涙に濡れた顔で
見上げた夜空にも
変わらず星は輝いて
それが辛くて
それが切なくて
一度だけしか空は見られなかった
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