119 / 131
118話 「戴冠式を知らない天使たち」
しおりを挟む
ジェシカがノアを起こすべく色々なことを試し始めて数分後、ノアはむにゃむにゃ言いながら目を開けた。トロンとした目つきで気だるそうな様子。しんどいからなのか、ただ単に寝起きが悪いいつものパターンなのか、判別しにくい。
しばらく様子を静観していると、やがて彼は口を開いた。
「……あれー? 王女様ー……?」
語尾を若干伸ばす喋り方は健在みたいだ。
意識はあまりはっきりしていないように感じられるが、私を認識するくらいの力はあるらしい。
「見えてるの?」
ジェシカはベッドに張り付き、目を大きく開いて驚いた声で尋ねた。
「……ううん、微妙ー。でも聖気で分かるよー」
ノアはベッドに横たわったまま片手で目を擦り、それから、やっと開いてきた目をゆっくりとパチパチ動かす。瞳だけが辺りを見回している。
その様子は、とてつもなく長い眠りから覚めた眠り姫のよう。
「起きたのね、ノアさん。体の調子はどう?」
短く聞いてみると、彼は視線をこちらへ向ける。柔らかな眼差しから、切羽詰まった状況でないことは分かった。
しかし、うーん、と答えに悩んでいる。
純粋にどう答えるか迷っているのか、あるいは、私に気を遣って本当のことが言えないのでどう答えるべきか考えているのか。前者であった場合自意識過剰のようで恥ずかしいし、私がそこを質問するのもおかしな話なので聞けない。なので、気になるところではあるが敢えて気にしないことにした。
するとちょうどその時ノアが口を開く。
「動けないけど元気だよー」
さっきまで全力で眠っていた者とは思えない答えが返ってきて一瞬困惑した。動けないというのはその通りだが、元気だとは思えない。
だがそれを言うのは無粋だと思い、話題を変えることにした。
「そうなのね。あ、そうだ」
一応、今閃いたかのような演技をしておいた。私は演技が下手なので演技だとバレバレだろうがそれでも構わない。そこはたいして大事なことではないのだから。
「ジェシカさんとノアさんに話しておかなくちゃならないことがあるの」
二人の視線が私に集まる。
ジェシカは座っていたパイプ椅子をこちらへ近付け、そのうえ、身を乗り出すようにして待っている。その瞳は明るく輝いていた。ノアも「なになにー」と興味を示している。
「二週間後に建国記念祭を開催するらしいのだけど、そこで戴冠式を行うことになったの」
すると、ジェシカとノアはキョトンとした顔になり、お互いに顔を見合わせる。そして二人同時にこちらを向く。「何の話?」とでも言いたげな表情だ。
最初は驚いているのかと思ったが、どうやらそうではなさそうだ。驚きというより困惑に近い色が浮かんでいる。
「王女様、あのさ……」
ジェシカが気まずそうに言いかけたのに、重ねるように、ノアが口を開く。
「戴冠式って何ー?」
——え? 今、何て言った?
私はしばらく、ノアの質問の意味が分からなかった。
エンジェリカの王子や王女が王位に就く時に開催される戴冠式。王国中の天使がお祝いに集まるこの式典は、建国記念祭に並ぶくらい有名なものだ。だから、エンジェリカで暮らしてきた天使が知らないはずがない。
それなのにノアは「戴冠式とは何か」と尋ねてきた。突っ込みを入れない辺りを見ると、ジェシカも戴冠式を知らないのだろうか。
「戴冠式を知らないの?」
ジェシカに目をやると、彼女は少し申し訳なさそうな顔つきになった。肩を内に寄せ、苦笑いする。
「うん。式典だってことは分かるんだけど……」
「聞いたことないよねー」
「知らないあたしたちが変なんだと思うけど、王女様、もし良かったら教えてくれない?」
エンジェリカで暮らす天使なら誰もが当たり前に知っているものと思っていた。しかしそれは私の思い込みだったのかもしれない。私が考えているより世界は広くて、だから、エンジェリカで暮らしていても戴冠式を知らない者もいるということか。
言葉探しに迷うくらい驚いたが、一つ学ぶことができたのは良かったわ。
「戴冠式っていうのはね、王子や王女が王様になりますよってみんなに伝える、大事な式典なの。王国中から天使が集まるらしいわ。と言っても、私も実際に見たことはないのだけれど」
一番最後に開催された戴冠式はディルクが王子から王様になった時。だから、ヴァネッサやエリアスは知っているのだろうが、私はまだ生まれていない。ジェシカとノアも生まれていなかった可能性が高いわね。
「えっ、じゃあ王女様が女王様になるの!?」
頭の回転が早いジェシカは一歩先のことを言った。ノアはのんびりと「へー、そっかー」などと言いつつ、落ち着いた表情を保っている。二人の反応は対照的だ。
私が小さく頷いて「そうなの」と返すと、ジェシカの表情がパアッと明るくなる。パイプ椅子から立ち上がり強く抱き締めてきた。
「おめでとうっ!」
く、苦しい……。
ジェシカがあまりに強く抱き締めるものだから、胸元が締めつけられて呼吸しにくい。彼女は感情が高ぶりすぎて力の制御ができていないのだろうが、「こんなに強く抱き締めなくても……」というのが本音だ。
いや、もちろん嬉しいことは嬉しいのだけれど。
「ジェシカ、力加減考えてー」
ノアはのんびりとした口調のまま注意する。
ナイス! と密かに思う。私がジェシカに「止めて」と言うのは、申し訳ない気がして無理そうだったから。
ノアの忠告を受け、ジェシカは私に絡めていた腕をパッと離す。
「あっ、ごめん。もしかして痛かった?」
「大丈夫。ちょっとだけよ」
するとジェシカは少し顔を赤らめてはにかむ。
「ごめん。あたし、力加減苦手なところあるんだよね。前エリアスにも注意されちゃった」
彼女は本当に良い天使だと思う。
貧しい環境で育ちながら、ずっと裕福な暮らしをしてきた私に嫉妬することもなく、いつも応援してくれる。純粋に、曇りのない笑顔で。
明るくて優しくて、とても温かな天使。小さくて華奢なのに、勇気があって誰よりも強い。
「じゃあ王女様が女王様になるってことー?」
「えぇ、そうなの」
「女王様とかすっごいよね!」
「おめでとー」
——そしてエリアスと結婚するの。
それは言えなかった。
ジェシカが恋心を抱いていたエリアスと結婚するなんて言えるはずがない。
そんなことを言ってしまったら彼女を傷つけてしまう。だが黙っていても最終的に傷つけてしまうと思う。
だから勇気を出さなくては。
「それでね……私、その、エリアスと結婚する予定なの」
思い切って言うと、ジェシカの表情が硬直した。ノアも呆気に取られて固まっている。
——時が止まった。
私にはそんな風に感じられた。
しばらく様子を静観していると、やがて彼は口を開いた。
「……あれー? 王女様ー……?」
語尾を若干伸ばす喋り方は健在みたいだ。
意識はあまりはっきりしていないように感じられるが、私を認識するくらいの力はあるらしい。
「見えてるの?」
ジェシカはベッドに張り付き、目を大きく開いて驚いた声で尋ねた。
「……ううん、微妙ー。でも聖気で分かるよー」
ノアはベッドに横たわったまま片手で目を擦り、それから、やっと開いてきた目をゆっくりとパチパチ動かす。瞳だけが辺りを見回している。
その様子は、とてつもなく長い眠りから覚めた眠り姫のよう。
「起きたのね、ノアさん。体の調子はどう?」
短く聞いてみると、彼は視線をこちらへ向ける。柔らかな眼差しから、切羽詰まった状況でないことは分かった。
しかし、うーん、と答えに悩んでいる。
純粋にどう答えるか迷っているのか、あるいは、私に気を遣って本当のことが言えないのでどう答えるべきか考えているのか。前者であった場合自意識過剰のようで恥ずかしいし、私がそこを質問するのもおかしな話なので聞けない。なので、気になるところではあるが敢えて気にしないことにした。
するとちょうどその時ノアが口を開く。
「動けないけど元気だよー」
さっきまで全力で眠っていた者とは思えない答えが返ってきて一瞬困惑した。動けないというのはその通りだが、元気だとは思えない。
だがそれを言うのは無粋だと思い、話題を変えることにした。
「そうなのね。あ、そうだ」
一応、今閃いたかのような演技をしておいた。私は演技が下手なので演技だとバレバレだろうがそれでも構わない。そこはたいして大事なことではないのだから。
「ジェシカさんとノアさんに話しておかなくちゃならないことがあるの」
二人の視線が私に集まる。
ジェシカは座っていたパイプ椅子をこちらへ近付け、そのうえ、身を乗り出すようにして待っている。その瞳は明るく輝いていた。ノアも「なになにー」と興味を示している。
「二週間後に建国記念祭を開催するらしいのだけど、そこで戴冠式を行うことになったの」
すると、ジェシカとノアはキョトンとした顔になり、お互いに顔を見合わせる。そして二人同時にこちらを向く。「何の話?」とでも言いたげな表情だ。
最初は驚いているのかと思ったが、どうやらそうではなさそうだ。驚きというより困惑に近い色が浮かんでいる。
「王女様、あのさ……」
ジェシカが気まずそうに言いかけたのに、重ねるように、ノアが口を開く。
「戴冠式って何ー?」
——え? 今、何て言った?
私はしばらく、ノアの質問の意味が分からなかった。
エンジェリカの王子や王女が王位に就く時に開催される戴冠式。王国中の天使がお祝いに集まるこの式典は、建国記念祭に並ぶくらい有名なものだ。だから、エンジェリカで暮らしてきた天使が知らないはずがない。
それなのにノアは「戴冠式とは何か」と尋ねてきた。突っ込みを入れない辺りを見ると、ジェシカも戴冠式を知らないのだろうか。
「戴冠式を知らないの?」
ジェシカに目をやると、彼女は少し申し訳なさそうな顔つきになった。肩を内に寄せ、苦笑いする。
「うん。式典だってことは分かるんだけど……」
「聞いたことないよねー」
「知らないあたしたちが変なんだと思うけど、王女様、もし良かったら教えてくれない?」
エンジェリカで暮らす天使なら誰もが当たり前に知っているものと思っていた。しかしそれは私の思い込みだったのかもしれない。私が考えているより世界は広くて、だから、エンジェリカで暮らしていても戴冠式を知らない者もいるということか。
言葉探しに迷うくらい驚いたが、一つ学ぶことができたのは良かったわ。
「戴冠式っていうのはね、王子や王女が王様になりますよってみんなに伝える、大事な式典なの。王国中から天使が集まるらしいわ。と言っても、私も実際に見たことはないのだけれど」
一番最後に開催された戴冠式はディルクが王子から王様になった時。だから、ヴァネッサやエリアスは知っているのだろうが、私はまだ生まれていない。ジェシカとノアも生まれていなかった可能性が高いわね。
「えっ、じゃあ王女様が女王様になるの!?」
頭の回転が早いジェシカは一歩先のことを言った。ノアはのんびりと「へー、そっかー」などと言いつつ、落ち着いた表情を保っている。二人の反応は対照的だ。
私が小さく頷いて「そうなの」と返すと、ジェシカの表情がパアッと明るくなる。パイプ椅子から立ち上がり強く抱き締めてきた。
「おめでとうっ!」
く、苦しい……。
ジェシカがあまりに強く抱き締めるものだから、胸元が締めつけられて呼吸しにくい。彼女は感情が高ぶりすぎて力の制御ができていないのだろうが、「こんなに強く抱き締めなくても……」というのが本音だ。
いや、もちろん嬉しいことは嬉しいのだけれど。
「ジェシカ、力加減考えてー」
ノアはのんびりとした口調のまま注意する。
ナイス! と密かに思う。私がジェシカに「止めて」と言うのは、申し訳ない気がして無理そうだったから。
ノアの忠告を受け、ジェシカは私に絡めていた腕をパッと離す。
「あっ、ごめん。もしかして痛かった?」
「大丈夫。ちょっとだけよ」
するとジェシカは少し顔を赤らめてはにかむ。
「ごめん。あたし、力加減苦手なところあるんだよね。前エリアスにも注意されちゃった」
彼女は本当に良い天使だと思う。
貧しい環境で育ちながら、ずっと裕福な暮らしをしてきた私に嫉妬することもなく、いつも応援してくれる。純粋に、曇りのない笑顔で。
明るくて優しくて、とても温かな天使。小さくて華奢なのに、勇気があって誰よりも強い。
「じゃあ王女様が女王様になるってことー?」
「えぇ、そうなの」
「女王様とかすっごいよね!」
「おめでとー」
——そしてエリアスと結婚するの。
それは言えなかった。
ジェシカが恋心を抱いていたエリアスと結婚するなんて言えるはずがない。
そんなことを言ってしまったら彼女を傷つけてしまう。だが黙っていても最終的に傷つけてしまうと思う。
だから勇気を出さなくては。
「それでね……私、その、エリアスと結婚する予定なの」
思い切って言うと、ジェシカの表情が硬直した。ノアも呆気に取られて固まっている。
——時が止まった。
私にはそんな風に感じられた。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。

神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました
土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。
小説家になろうでも公開しています。
2025年1月18日、内容を一部修正しました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる