109 / 131
108話 「少なくとも普通ではない」
しおりを挟む
「エリアスさん、こんな酷い怪我を何度もなさっていると、そのうち後遺症が残りますよ。ほどほどにして下さい」
看護師の天使がエリアスの腹部の裂傷を布で軽く拭いつつ言う。
確かに彼は、短期間に何度も大怪我をしているので、看護師から注意を受けるのも無理はない。もっとも、その大怪我の大半が私を護るために負ったものなので、原因は私にある。私がやたらと悪魔に襲われるのが一番の原因だ。
だが、そんな日々ももう終わるだろう。
カルチェレイナはこの世から消えた。つまり、私を狙う悪魔は一気に減るはずだ。当然ゼロになるとは言い切れないが、少なくともカルチェレイナの命によって私を狙う者はいなくなる。それでも大きな変化だ。ここしばらく、ずっと、いつ誰に襲撃されるか分からないような状況だった。久々にゆったりとした時間をすごしたいものである。
「消毒します。少し染みるかもしれません」
看護師が消毒液に浸していたガーゼで傷を拭く。エリアスは時々顔をしかめる。歯を食いしばり、痛みを堪えているようだった。彼が痛い思いをするのは可哀想だが、菌が体内に侵入するのを防ぐためだから仕方ない。エリアスもそれはよく分かっているはずだ。
ヴァネッサと共にエリアスを見守っていると、何やら大きな声が耳に飛び込んでくる。
「オー! 王女様お久しぶりデス!」
金の長い髪が特徴的なラピスだった。今日は前と違ってシンプルなワンピースを着ている。とても動きやすそうな服装である。快活な声と独特な発音ですぐに彼女だと分かった。
会うのはいつ以来だろうか。確か……建国記念祭の後以来だったかな?はっきり記憶にないが確かそうだったと思う。実際にはあれからそんなに日は経っていない。せいぜい一か月以内。だが、地上界でも色々あったからか、物凄く長い時間が経過しているような感覚だ。
ラピスから漂う甘い香りが過去の記憶を徐々に呼び覚ます。
そういえば、あの建国記念祭はベルンハルトの襲撃で潰れてしまったんだったわね……。せっかく開催期間を延ばして一週間にしたのに、惜しかったわ。
「ラピスさんはいつまでここに?」
ふと気になって尋ねてみる。
彼女はヴァネッサに呼ばれてどこかからやって来たのだ、いつか帰らねばならない日が来るはず。今いるというだけでも驚きだ。
「いつまでいるかデスカ? ウーン……もうしばらくいますヨ!」
どうやらあまり何も考えていなかったようだ。聞いても無駄だったかも。けれども、急いで帰らねばならないことはないようなので、少しホッとした。
私の誕生日パーティーのためにわざわざ来てもらっておきながら、巻き込むだけ巻き込んで礼もなしに帰らせるというのは、どうにも失礼な気がする。少しくらいは何かお返しをしたいものだ。
「ラピス。貴女、宮廷歌手の仕事はいいの?」
「もちろんヨー! 大好きなヴァネッサのためなら何でもスルスル!」
テンションが一気に上がったラピスは、突然ヴァネッサに抱きつく。抱きつかれたヴァネッサは眉を寄せて不愉快そうな表情を浮かべながら、「そういうのはいらないわ」と低い声を出す。ご機嫌ななめな時の声色だ。
しかしラピスはそんなことは気にしない。ヴァネッサの頬に自分の頬をスリスリしたり、ヴァネッサの黒いシニヨンを触ったり、好き勝手している。
「もう止めてっ!」
ついにヴァネッサがキレた。彼女の恐ろしい雷が落ちる。
「いい加減にしないとハエたたきで叩き潰すわよ! それが嫌なら、今すぐ離れてちょうだい! 今すぐにっ!!」
「ヴァネッサ怖いネ」
「ふざけるんじゃないわよっ! これ以上触れないで!」
ヴァネッサがここまで怒鳴り散らすのは珍しい。私もよく叱られはするが、ここまで破壊力のある言われ方をすることはほとんどない。ラピスとはそれだけ親しい仲ということか。しかしそれを言うとさらに怒るのは目に見えているので、敢えて言うことはしない。いや、言えるわけがないのである。
ちょうど傷の処置をしてもらい終えたばかりのエリアスが、うんざり顔でヴァネッサに言い放つ。
「ヴァネッサさん、あまり騒がないで下さい。王女が困ってられます」
「私だって騒ぎたくて騒いでいるわけじゃないわ」
そりゃそうでしょうね。大人のヴァネッサが騒ぎたくて騒いでいたとしたら、それはドン引きものだわ。あまりに珍しいものだから、天変地異が起こる前触れかと不安になるかもしれない。
「従者が、自身の都合で王女に迷惑をかけるというのは、どうなのでしょうね」
エリアスの口調にはたっぷりの嫌みが含まれている。
「貴方は本当に、一言余計ね」
「私は間違えていますか」
ヴァネッサとエリアスは口論のような会話を交わす。
二人の視線が火花を散らし、私は入っていけない空気だ。
しかし、予想外にもヴァネッサが折れた。
「……そうね。間違えてはいないわ」
「そうでしょう」
一瞬勝ち誇った表情になるエリアス。しかし、これだけで終わるヴァネッサではなかった。
「……誰もが貴方のように正しくあれるわけではないのよ。一切迷いなく、自分の損を考えず、ただひたすらに主人に付き従う。それが理想の従者なのでしょうけど、普通の者には無理だわ」
ヴァネッサは聡明だ。だからわりとよく痛いところを突く発言をする。
「エリアス、端から見れば貴方は異常よ。いくら主人を護るためとはいえ、自分が傷つき続けるのはおかしいわ」
話についていけていないラピスは、キョトンとして、エリアスとヴァネッサを交互に見ている。
「私が……異常?」
怪訝な顔で繰り返すエリアス。その顔にはどこか不安の色が浮かんでいる。
「少なくとも普通ではないわ。どんなに大切と思っていても、どんなに愛していても——結局自分の命が一番なのよ」
ヴァネッサの表情は哀愁を帯びていた。エリアスもどうやらそのことに気づいた様子だった。
看護師の天使がエリアスの腹部の裂傷を布で軽く拭いつつ言う。
確かに彼は、短期間に何度も大怪我をしているので、看護師から注意を受けるのも無理はない。もっとも、その大怪我の大半が私を護るために負ったものなので、原因は私にある。私がやたらと悪魔に襲われるのが一番の原因だ。
だが、そんな日々ももう終わるだろう。
カルチェレイナはこの世から消えた。つまり、私を狙う悪魔は一気に減るはずだ。当然ゼロになるとは言い切れないが、少なくともカルチェレイナの命によって私を狙う者はいなくなる。それでも大きな変化だ。ここしばらく、ずっと、いつ誰に襲撃されるか分からないような状況だった。久々にゆったりとした時間をすごしたいものである。
「消毒します。少し染みるかもしれません」
看護師が消毒液に浸していたガーゼで傷を拭く。エリアスは時々顔をしかめる。歯を食いしばり、痛みを堪えているようだった。彼が痛い思いをするのは可哀想だが、菌が体内に侵入するのを防ぐためだから仕方ない。エリアスもそれはよく分かっているはずだ。
ヴァネッサと共にエリアスを見守っていると、何やら大きな声が耳に飛び込んでくる。
「オー! 王女様お久しぶりデス!」
金の長い髪が特徴的なラピスだった。今日は前と違ってシンプルなワンピースを着ている。とても動きやすそうな服装である。快活な声と独特な発音ですぐに彼女だと分かった。
会うのはいつ以来だろうか。確か……建国記念祭の後以来だったかな?はっきり記憶にないが確かそうだったと思う。実際にはあれからそんなに日は経っていない。せいぜい一か月以内。だが、地上界でも色々あったからか、物凄く長い時間が経過しているような感覚だ。
ラピスから漂う甘い香りが過去の記憶を徐々に呼び覚ます。
そういえば、あの建国記念祭はベルンハルトの襲撃で潰れてしまったんだったわね……。せっかく開催期間を延ばして一週間にしたのに、惜しかったわ。
「ラピスさんはいつまでここに?」
ふと気になって尋ねてみる。
彼女はヴァネッサに呼ばれてどこかからやって来たのだ、いつか帰らねばならない日が来るはず。今いるというだけでも驚きだ。
「いつまでいるかデスカ? ウーン……もうしばらくいますヨ!」
どうやらあまり何も考えていなかったようだ。聞いても無駄だったかも。けれども、急いで帰らねばならないことはないようなので、少しホッとした。
私の誕生日パーティーのためにわざわざ来てもらっておきながら、巻き込むだけ巻き込んで礼もなしに帰らせるというのは、どうにも失礼な気がする。少しくらいは何かお返しをしたいものだ。
「ラピス。貴女、宮廷歌手の仕事はいいの?」
「もちろんヨー! 大好きなヴァネッサのためなら何でもスルスル!」
テンションが一気に上がったラピスは、突然ヴァネッサに抱きつく。抱きつかれたヴァネッサは眉を寄せて不愉快そうな表情を浮かべながら、「そういうのはいらないわ」と低い声を出す。ご機嫌ななめな時の声色だ。
しかしラピスはそんなことは気にしない。ヴァネッサの頬に自分の頬をスリスリしたり、ヴァネッサの黒いシニヨンを触ったり、好き勝手している。
「もう止めてっ!」
ついにヴァネッサがキレた。彼女の恐ろしい雷が落ちる。
「いい加減にしないとハエたたきで叩き潰すわよ! それが嫌なら、今すぐ離れてちょうだい! 今すぐにっ!!」
「ヴァネッサ怖いネ」
「ふざけるんじゃないわよっ! これ以上触れないで!」
ヴァネッサがここまで怒鳴り散らすのは珍しい。私もよく叱られはするが、ここまで破壊力のある言われ方をすることはほとんどない。ラピスとはそれだけ親しい仲ということか。しかしそれを言うとさらに怒るのは目に見えているので、敢えて言うことはしない。いや、言えるわけがないのである。
ちょうど傷の処置をしてもらい終えたばかりのエリアスが、うんざり顔でヴァネッサに言い放つ。
「ヴァネッサさん、あまり騒がないで下さい。王女が困ってられます」
「私だって騒ぎたくて騒いでいるわけじゃないわ」
そりゃそうでしょうね。大人のヴァネッサが騒ぎたくて騒いでいたとしたら、それはドン引きものだわ。あまりに珍しいものだから、天変地異が起こる前触れかと不安になるかもしれない。
「従者が、自身の都合で王女に迷惑をかけるというのは、どうなのでしょうね」
エリアスの口調にはたっぷりの嫌みが含まれている。
「貴方は本当に、一言余計ね」
「私は間違えていますか」
ヴァネッサとエリアスは口論のような会話を交わす。
二人の視線が火花を散らし、私は入っていけない空気だ。
しかし、予想外にもヴァネッサが折れた。
「……そうね。間違えてはいないわ」
「そうでしょう」
一瞬勝ち誇った表情になるエリアス。しかし、これだけで終わるヴァネッサではなかった。
「……誰もが貴方のように正しくあれるわけではないのよ。一切迷いなく、自分の損を考えず、ただひたすらに主人に付き従う。それが理想の従者なのでしょうけど、普通の者には無理だわ」
ヴァネッサは聡明だ。だからわりとよく痛いところを突く発言をする。
「エリアス、端から見れば貴方は異常よ。いくら主人を護るためとはいえ、自分が傷つき続けるのはおかしいわ」
話についていけていないラピスは、キョトンとして、エリアスとヴァネッサを交互に見ている。
「私が……異常?」
怪訝な顔で繰り返すエリアス。その顔にはどこか不安の色が浮かんでいる。
「少なくとも普通ではないわ。どんなに大切と思っていても、どんなに愛していても——結局自分の命が一番なのよ」
ヴァネッサの表情は哀愁を帯びていた。エリアスもどうやらそのことに気づいた様子だった。
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
護国の鳥
凪子
ファンタジー
異世界×士官学校×サスペンス!!
サイクロイド士官学校はエスペラント帝国北西にある、国内最高峰の名門校である。
周囲を海に囲われた孤島を学び舎とするのは、十五歳の選りすぐりの少年達だった。
首席の問題児と呼ばれる美貌の少年ルート、天真爛漫で無邪気な子供フィン、軽薄で余裕綽々のレッド、大貴族の令息ユリシス。
同じ班に編成された彼らは、教官のルベリエや医務官のラグランジュ達と共に、士官候補生としての苛酷な訓練生活を送っていた。
外の世界から厳重に隔離され、治外法権下に置かれているサイクロイドでは、生徒の死すら明るみに出ることはない。
ある日同級生の突然死を目の当たりにし、ユリシスは不審を抱く。
校内に潜む闇と秘められた事実に近づいた四人は、否応なしに事件に巻き込まれていく……!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】暁の荒野
Lesewolf
ファンタジー
少女は、実姉のように慕うレイスに戦闘を習い、普通ではない集団で普通ではない生活を送っていた。
いつしか周囲は朱から白銀染まった。
西暦1950年、大戦後の混乱が続く世界。
スイスの旧都市シュタイン・アム・ラインで、フローリストの見習いとして忙しい日々を送っている赤毛の女性マリア。
謎が多くも頼りになる女性、ティニアに感謝しつつ、懸命に生きようとする人々と関わっていく。その様を穏やかだと感じれば感じるほど、かつての少女マリアは普通ではない自問自答を始めてしまうのだ。
Nolaノベル様、アルファポリス様にて投稿しております。執筆はNola(エディタツール)です。
Nolaノベル様、カクヨム様、アルファポリス様の順番で投稿しております。
キャラクターイラスト:はちれお様
=====
別で投稿している「暁の草原」と連動しています。
どちらから読んでいただいても、どちらかだけ読んでいただいても、問題ないように書く予定でおります。読むかどうかはお任せですので、おいて行かれているキャラクターの気持ちを知りたい方はどちらかだけ読んでもらえたらいいかなと思います。
面倒な方は「暁の荒野」からどうぞ!
※「暁の草原」、「暁の荒野」共に残酷描写がございます。ご注意ください。
=====
この物語はフィクションであり、実在の人物、国、団体等とは関係ありません。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる