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41話 「暁」
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……どうして。どうしてなの。ついこの前まで、平和に暮らしていたのに。私はどこで間違えたの。
私が、王宮の外へ行きたいと願ったから? 自分勝手な希望を無理矢理通したから、ばちが当たったの? もしそれが理由なら、私が傷つけばよかったのに。私を殺してくれればよかったのに。
エリアスもヴァネッサも関係ない、ただ私の近くにいただけよ。
それなのに……、傷つくのは無関係な者ばかり。こんなのっておかしいわ。
でも、私にはもう分からない。どうすればいいか、もう分からないよ。
絶望という暗い闇から目覚めた時、辺りは焼け野原だった。ところどころに崩れ落ちた建物の残骸が散らばっている。悲鳴のような叫び声が時折聞こえるが、辺りに天使の姿は見当たらない。
「これは……、夢?」
私は理解不能な光景をぼんやりと眺めながら、誰にともなく呟く。
「夢ではない。現実だ」
背後から声が聞こえてくる。振り返ると、いつものあの女が立っていた。髪も瞳も服もすべてが真っ黒なその女は、無残なその光景を悲しそうな瞳で見つめている。
「四百年前、私が見た光景と同じだ……」
彼女も誰に対してでもなく呟いていた。黒い瞳にはうっすらと涙が浮かんでいるようにも見える。
「アンナ……、やはりお前も私と同じだ。同じ力を持ち、同じ運命を辿る」
「何を言っているの?」
瓦礫は燃え、辺りは黒い煙に包まれている。数十メートル先は見えないくらいの煙だった。
「……前にも話した通り、四百年前、私はエンジェリカの王女だった。ある日突然悪魔の侵攻が始まり、天界は戦乱の時代を迎えた。もちろんエンジェリカも戦場となった」
黒い女は静かな声で語り始める。私はよく分からぬまま、他人事のように聞いていた。
「私はエンジェリカの王女として前線に立ち戦っていたが、仲間たちは私をかばって次々と倒れていった。そしてやがて絶望するようになった。自分のために多くの者が犠牲になることに耐えられなくなった私は、普段通り戦っていたある日、力を暴発させてしまい……エンジェリカを破壊した」
彼女は数百年もの間、辛い思いを抱えていたのか。そう思うと胸が締めつけられて痛くなった。
「それから、私の父である王と天使たちは私を裏切り者と呼んだ。私は王女でありながら罪人として捕らえられ、最終的に死刑となった。ここまでは前に少し話した記憶がある」
「聞いた記憶があるわ……」
「この話にはまだ続きがある。それから、私の遺体は封印されることとなった。もう二度とこんな悲劇が起こらないように、鎮魂の意味も込めて。その封印に使われたのが、お前の持っていたブローチだ」
「え? 私の……?」
胸元に目をやると、赤い宝石のブローチがない。辺りを見回すと、足元に、粉々に砕けた赤い宝石が落ちていた。
「そんな! 割れてる!?」
母からもらった大切なものなのに。ショックすぎる。
私は慌てて両手で拾い集めようとするが、指の隙間からサラサラとこぼれ落ちてしまう。
「恐らくお前の力の暴発を止めようとして割れてしまったのだろう。止められなかったということだな。おかげでエンジェリカはこの状態だ」
黒い女はどこか懐かしむように言う。全身の力が抜けて、私はへたり込んでしまった。
「じゃあ……、私がエンジェリカを壊したのね。エリアスもヴァネッサも、もう二度と会えないの? こんなの……嫌よ。こんなの……! 私が王宮から出たいなんて言ったから……わがままを言ったから……!」
涙が溢れてくる。『絶望』という言葉がよく似合う感情。こんなことなら、外に行きたいなんて言うべきじゃなかった。
「……アンナ、それは違う」
黒い女がしゃがみこんで、私の手に触れる。思えば彼女と触れたのは初めてかもしれない。そんな気がする。
「アンナ。お前が外の世界を知りたいと思ったのは、間違いではない」
その瞬間、私は思い出した。彼女が言ったのは、初めて私が外出した日に、エリアスがかけてくれた言葉だ。目の前の彼女とエリアス、二人が重なって見える。
そして、それと同時に、エリアスの微かな聖気を感じた。本当に微かだけど確かに感じる。間違えるはずがない。だってエリアスは私の護衛隊長だもの!彼のことは誰より分かる。
心に光が差してくる。きっと、希望という名の光。絶望の闇が晴れていく。
私は立ち上がった。
「アンナ?」
「そうだ。私、エリアスのところへ行くわ。もしかしたら……、もしかしたらだけど、まだ生きているかもしれない!」
黒い女は微笑を浮かべて尋ねる。
「なぜそう思う?」
その問いに私は迷いなく答えられた。
「エリアスの聖気を感じるの。きっと彼は生きているわ!みんなもその辺にいるかもしれない!」
すると、彼女は初めて穏やかに微笑んだ。
「そうか。では、いってらっしゃい」
「ありがとう。……いってきます!」
私がエンジェリカを終わらせる。その運命の通り、私はこの国を破壊した。でも、まだすべてが終わったわけじゃない。今、私の胸にあるのは、絶望ではない。希望だ。小さな芽がいつの日か大きな樹になるように、私の心に生まれた小さな希望は私の未来を変える。
壊してしまったことは謝ればいい。一生かけてでもこの罪を償う。
待っていて、エリアス。それからみんな。今度は私が助けに行くから!
私が、王宮の外へ行きたいと願ったから? 自分勝手な希望を無理矢理通したから、ばちが当たったの? もしそれが理由なら、私が傷つけばよかったのに。私を殺してくれればよかったのに。
エリアスもヴァネッサも関係ない、ただ私の近くにいただけよ。
それなのに……、傷つくのは無関係な者ばかり。こんなのっておかしいわ。
でも、私にはもう分からない。どうすればいいか、もう分からないよ。
絶望という暗い闇から目覚めた時、辺りは焼け野原だった。ところどころに崩れ落ちた建物の残骸が散らばっている。悲鳴のような叫び声が時折聞こえるが、辺りに天使の姿は見当たらない。
「これは……、夢?」
私は理解不能な光景をぼんやりと眺めながら、誰にともなく呟く。
「夢ではない。現実だ」
背後から声が聞こえてくる。振り返ると、いつものあの女が立っていた。髪も瞳も服もすべてが真っ黒なその女は、無残なその光景を悲しそうな瞳で見つめている。
「四百年前、私が見た光景と同じだ……」
彼女も誰に対してでもなく呟いていた。黒い瞳にはうっすらと涙が浮かんでいるようにも見える。
「アンナ……、やはりお前も私と同じだ。同じ力を持ち、同じ運命を辿る」
「何を言っているの?」
瓦礫は燃え、辺りは黒い煙に包まれている。数十メートル先は見えないくらいの煙だった。
「……前にも話した通り、四百年前、私はエンジェリカの王女だった。ある日突然悪魔の侵攻が始まり、天界は戦乱の時代を迎えた。もちろんエンジェリカも戦場となった」
黒い女は静かな声で語り始める。私はよく分からぬまま、他人事のように聞いていた。
「私はエンジェリカの王女として前線に立ち戦っていたが、仲間たちは私をかばって次々と倒れていった。そしてやがて絶望するようになった。自分のために多くの者が犠牲になることに耐えられなくなった私は、普段通り戦っていたある日、力を暴発させてしまい……エンジェリカを破壊した」
彼女は数百年もの間、辛い思いを抱えていたのか。そう思うと胸が締めつけられて痛くなった。
「それから、私の父である王と天使たちは私を裏切り者と呼んだ。私は王女でありながら罪人として捕らえられ、最終的に死刑となった。ここまでは前に少し話した記憶がある」
「聞いた記憶があるわ……」
「この話にはまだ続きがある。それから、私の遺体は封印されることとなった。もう二度とこんな悲劇が起こらないように、鎮魂の意味も込めて。その封印に使われたのが、お前の持っていたブローチだ」
「え? 私の……?」
胸元に目をやると、赤い宝石のブローチがない。辺りを見回すと、足元に、粉々に砕けた赤い宝石が落ちていた。
「そんな! 割れてる!?」
母からもらった大切なものなのに。ショックすぎる。
私は慌てて両手で拾い集めようとするが、指の隙間からサラサラとこぼれ落ちてしまう。
「恐らくお前の力の暴発を止めようとして割れてしまったのだろう。止められなかったということだな。おかげでエンジェリカはこの状態だ」
黒い女はどこか懐かしむように言う。全身の力が抜けて、私はへたり込んでしまった。
「じゃあ……、私がエンジェリカを壊したのね。エリアスもヴァネッサも、もう二度と会えないの? こんなの……嫌よ。こんなの……! 私が王宮から出たいなんて言ったから……わがままを言ったから……!」
涙が溢れてくる。『絶望』という言葉がよく似合う感情。こんなことなら、外に行きたいなんて言うべきじゃなかった。
「……アンナ、それは違う」
黒い女がしゃがみこんで、私の手に触れる。思えば彼女と触れたのは初めてかもしれない。そんな気がする。
「アンナ。お前が外の世界を知りたいと思ったのは、間違いではない」
その瞬間、私は思い出した。彼女が言ったのは、初めて私が外出した日に、エリアスがかけてくれた言葉だ。目の前の彼女とエリアス、二人が重なって見える。
そして、それと同時に、エリアスの微かな聖気を感じた。本当に微かだけど確かに感じる。間違えるはずがない。だってエリアスは私の護衛隊長だもの!彼のことは誰より分かる。
心に光が差してくる。きっと、希望という名の光。絶望の闇が晴れていく。
私は立ち上がった。
「アンナ?」
「そうだ。私、エリアスのところへ行くわ。もしかしたら……、もしかしたらだけど、まだ生きているかもしれない!」
黒い女は微笑を浮かべて尋ねる。
「なぜそう思う?」
その問いに私は迷いなく答えられた。
「エリアスの聖気を感じるの。きっと彼は生きているわ!みんなもその辺にいるかもしれない!」
すると、彼女は初めて穏やかに微笑んだ。
「そうか。では、いってらっしゃい」
「ありがとう。……いってきます!」
私がエンジェリカを終わらせる。その運命の通り、私はこの国を破壊した。でも、まだすべてが終わったわけじゃない。今、私の胸にあるのは、絶望ではない。希望だ。小さな芽がいつの日か大きな樹になるように、私の心に生まれた小さな希望は私の未来を変える。
壊してしまったことは謝ればいい。一生かけてでもこの罪を償う。
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