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ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー

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『どうしてどうしてって』

どうしてどうしてって
繰り返し尋ねてみても
答えをくれる人なんていない
わたしはあなたを愛していたのに
あなたはわたしを愛してはくれなかった
きっとそれも縁で
仕方ないといえばそうなのだろうけど
それでもどうしても納得できなくて
いつも複雑な想いを抱えている
どうしようもない想い
感情の行き場はなくて
呪文を唱えるように何度も何度も
繰り返しては紡ぐ
答えなど永遠に出ない問い

どうしてどうしてって
尋ねたくなるのは
きっとこのどうしようもない気持ちを
整理したいからで
たった一つでも誰かが答えを与えてくれたなら
それを基準として考えられる気がして
だから何度も尋ねたくなるの
答えてくれる人なんていない
答えなんてどこにもない
それでもただ問いを何度も発して
ただ夜の闇に消えるだけだけれど

あなたは知っていたのでしょう?
わたしがあなたを想っていること
あなたは気づいていたのでしょう?
わたしがあなたを愛していたこと

けれどもきっと
あなたにとっては
そんなこと
どうでもいいことだったのね

だからあんなことができたのでしょう?
いきなりさよならを告げるなんて
だからあんなことができるのでしょう?
いきなり理不尽に切り捨てるなんて

思い出すだけでも悲しいけれど……

どうしてどうしてって
繰り返し尋ねてみても
答えをくれる人なんていない
わたしはあなたを愛していたのに
あなたはわたしを愛してはくれなかった
きっとそれは定めだった
きっとそれが運命だった
仕方のないことねと
胸の内で何度も繰り返すけれど
感情の整理整頓なんて簡単なことではなくて
難しいことばかりね

どうしてどうしてって
繰り返し尋ねてみても……

けれど本当は分かっているの

答えをくれる人なんていないって



『魔法みたいな時間だった』

魔法みたいな時間だった
あなたと共に過ごせたあの日々は
とても愛おしくて
とても幸せで
数えきれないくらい多くの色に染め上げられた世界を
ただ真っ直ぐに走っているみたいな
そんな時間

あなたと出会った日から
この心は目覚めたの
運命が幕開けたようで
ときめきは大きかった
朝も昼も晩も
身も心もあなたでいっぱいで
このときめきを形にするならきっと
大きな客船を用意しても足りないでしょうと
そんな風に思うほど
あなたとの時間の愛おしさは
無限の色を放っていた
あなたとの時間の美しさは
無限に湧き上がるようなものだった

いつまでも一緒にいられれば良かったのに……

魔法はいつか解けてしまう
知っていても
気づいていても
見ないふりをしたままで歩いていた
前だけを見つめていた
あの頃のわたしは
きっととても幸せで
きっととても愚かだった
魔法みたいな時間だった

あなたと共に過ごせたあの日々は
とても愛おしくて
とても幸せで
数えきれないくらい多くの色に染め上げられた世界を
ただ真っ直ぐに走っているみたいな
そんな時間

もうすべて過ぎ去った後だけれど
あの日々の色は今もこの胸に鮮明に残っている
数えきれない幸せをありがとう
いつの日かそう言える時が来たなら
記憶は記憶として
幸せなまま在り続けるのでしょう

魔法みたいな時間だった

どうかあなたも覚えていて

魔法みたいな時間だった

どうか無に還してしまわないで
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