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ちょこっとひとやすみ? 詩のコーナー

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『眠いなって思うときにね』

眠いなって思うときにね
いつも思い出すのはあなたのこと
どうしてかな
今もたびたび過去のことを思い出しては
縋ろうとしてしまう
掴もうとしてしまう
そんなことをしても何の意味もないのだと
本当は分かっているはずなのに

わたしが弱いからなのかな?
わたしが愚かなのかな?

もしそうだとしても
それがわたしであるならどうしようもない

強くなれと言われても
すぐになれるものではないし
賢くなれと言われても
短時間で変われるはずもない

人間なんて
そう簡単に変われるものではないでしょう?

きっといつかは
過ぎ去った日々に折り合いをつけて
前を向いて
歩き出すのだろうけれど
今はまだ
もう少しこのまま立ち止まっている
それがわたしだから
それがわたしでいい

眠いなって思うときにね
いつも思い出すのはあなたのこと
どうしてかな

確かに少しずつは
前へ進んでいるから

これからも徐々に
頑張って生きていこうと思う



『好きだよって』

好きだよって
言ってくれた
とても嬉しかった
あなたのこと好きになって
幸せだって
あの日思ったの
心の底から
生きていて良かったと
純粋にそう思えたのは
きっとあなたからの視線が
温かく優しかったから
とても素敵な人
とても魅力的な人
だからずっと一緒にいたいって
企みなどなく
純粋に思っていた
あなたとならどこへでも行ける
そう思えるほどに
あなたを想い
あなたを信じていた
あの頃のわたしは純粋な心で
ただあなたに向き合っていた

好きだよって
言ってくれた
とても嬉しかった

ああ もう思い出しても何の意味もないのに

きっとわたしは今も
あなたのことが好きで
この想いは一生
消えることがないような気がする

好きだよって
言ってくれた
とても嬉しかった

ああ もう思い出しても惨めになるだけなのに

すべて終わった
すべて過ぎ去った

もう 何をしても取り戻せないのに

未練たらたらで
みっともないって
言われるかもしれない
でも実際そうで
幸福を取り戻せるなら
そうしたけれど
難しいから
ただこうして思考を繰り返すしかない

好きだよって
言ってくれた
とても嬉しかった



『わたしを切り捨てるための言葉』

ある日突然告げられた婚約破棄

あなたは平然と言ったわね
わたしを切り捨てるための言葉を
そんなことをすれば
そんなことを言えば
わたしが傷つくことなんて分かっていたはずなのに
それでもあなたは
その道を選んだのね

浮気するよりましだろうみたいな顔をしていたあなたは
きっと悪いことをしたなんて
欠片ほども思っていないのでしょう
そうね
黙って浮気するのもどうかと思うわ
それなら
先に切り捨てる方が正しいのかもしれない

けれども

そんなことをされて
そんなことを告げられて

わたしがどんな気持ちになったか分かる?

穏やかだった日々
楽しかった時間
それらすべてを無に還すということよ

関係を終わらせるというのは
単なる終わりではない

色鮮やかに残る時間を
そのすべてを
無色に変えてしまうということで
それはつまり
人一人の心を掻き消してしまうということよ

ある日突然告げられた婚約破棄

あなたは平然と言ったわね
わたしを切り捨てるための言葉を

どうして?

問いたかったけれど
問えなかったのは

あなたがこちらへ向けているその面が

あまりにも鋭かったから
あまりにも冷たかったから



『ミツバチがキスするような』

ミツバチがキスするような
甘い香りをその身にまとわせて
愛しいあなたを引き寄せる
そうね
それが魔法なの
そうよ
それこそがわたしの魔法

何度でも魅了する
男狙いの愚かな猫と言われようとも
容赦はしないわ
狙った獲物は決して逃さない
この視線向けたら
もう逃れられないの
そうね
それが力だわ
そうよ
それこそがわたしの力

誰かが言った
汚らわしい女だと
そうかもね
でもどうでもいいことよ
何と言われても
わたしからすれば負け犬の遠吠え
欲しいものがあるなら
掴まなければ意味がないの
欲しいものがあるなら
手を伸ばせばいいだけでしょう

簡単なことよね?

ミツバチがキスするような
甘い香りをその身にまとわせて
愛しいあなたを引き寄せる
そうね
それが魔法なの
そうよ
それこそがわたしの魔法

これまでも
これからも
そうやって生きていくと
もう決めているし
もう決まっているから
誰が何と言おうと関係ないの
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