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ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー

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『あの空へ飛んでゆけたなら どんなにいいかしら』

あの空へ飛んでゆけたなら
どんなにいいかしら
ふとそんなことを思いながら
たまに青を見上げる

絶望が大きくなればなるほどに
希望を求める欲望
思いもまた大きく膨らんでゆく

人は手に届かないものほど欲しくなるもの
人は手に入れられないものほど欲するもの

それはいつの世も変わらない

貴方に切り捨てられた夜
貴方に殴り捨てられた日
そんな日だって
あの空は変わらず明るくて
青い色は愛
青い色は希望
どんな朝も
どんな夜も
どんな心の色の時も……

人は希望を求めている

あの空へ飛んでゆけたなら
どんなにいいかしら
ふとそんなことを思いながら
たまに青を見上げる

絶望が大きくなればなるほどに
希望を求める欲望
思いもまた大きく膨らんでゆく

そうよ

人は手に届かないものほど欲しくなるもの
人は手に入れられないものほど欲するもの

けれど
それがあってこそ

人々の世界は明日へと進む



『婚約破棄を告げられたあの夜に』

婚約破棄を告げられたあの夜に
流した涙は溶けて消えた

誰にも知られぬまま
色も持たぬままで

はらり
夜の闇を舞い散って
いつかあの宙で燃え尽きた星の欠片のように

きらり
小さな煌めきを最期に
その短い一生を終えたのでしょう

悲しみとは永遠のものではない
誰かはそう言っていたけれど
悲しみのただなかに在る時にはそうは思えず
永久の絶望に堕とされたように感じるもの

それはいつの世も変わらない

婚約破棄を告げられたあの夜に
流した涙は溶けて消えた

誰にも知られぬまま
色も持たぬままで

それはきっと
わたしが死んでもなお
誰も知らぬまま
誰にも知られぬまま
消えたものとして
いいえ
存在していなかったものとして
あの日床を濡らしたままで無に還るのでしょう
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