35 / 103
ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー
しおりを挟む
『あの空へ飛んでゆけたなら どんなにいいかしら』
あの空へ飛んでゆけたなら
どんなにいいかしら
ふとそんなことを思いながら
たまに青を見上げる
絶望が大きくなればなるほどに
希望を求める欲望
思いもまた大きく膨らんでゆく
人は手に届かないものほど欲しくなるもの
人は手に入れられないものほど欲するもの
それはいつの世も変わらない
貴方に切り捨てられた夜
貴方に殴り捨てられた日
そんな日だって
あの空は変わらず明るくて
青い色は愛
青い色は希望
どんな朝も
どんな夜も
どんな心の色の時も……
人は希望を求めている
あの空へ飛んでゆけたなら
どんなにいいかしら
ふとそんなことを思いながら
たまに青を見上げる
絶望が大きくなればなるほどに
希望を求める欲望
思いもまた大きく膨らんでゆく
そうよ
人は手に届かないものほど欲しくなるもの
人は手に入れられないものほど欲するもの
けれど
それがあってこそ
人々の世界は明日へと進む
『婚約破棄を告げられたあの夜に』
婚約破棄を告げられたあの夜に
流した涙は溶けて消えた
誰にも知られぬまま
色も持たぬままで
はらり
夜の闇を舞い散って
いつかあの宙で燃え尽きた星の欠片のように
きらり
小さな煌めきを最期に
その短い一生を終えたのでしょう
悲しみとは永遠のものではない
誰かはそう言っていたけれど
悲しみのただなかに在る時にはそうは思えず
永久の絶望に堕とされたように感じるもの
それはいつの世も変わらない
婚約破棄を告げられたあの夜に
流した涙は溶けて消えた
誰にも知られぬまま
色も持たぬままで
それはきっと
わたしが死んでもなお
誰も知らぬまま
誰にも知られぬまま
消えたものとして
いいえ
存在していなかったものとして
あの日床を濡らしたままで無に還るのでしょう
あの空へ飛んでゆけたなら
どんなにいいかしら
ふとそんなことを思いながら
たまに青を見上げる
絶望が大きくなればなるほどに
希望を求める欲望
思いもまた大きく膨らんでゆく
人は手に届かないものほど欲しくなるもの
人は手に入れられないものほど欲するもの
それはいつの世も変わらない
貴方に切り捨てられた夜
貴方に殴り捨てられた日
そんな日だって
あの空は変わらず明るくて
青い色は愛
青い色は希望
どんな朝も
どんな夜も
どんな心の色の時も……
人は希望を求めている
あの空へ飛んでゆけたなら
どんなにいいかしら
ふとそんなことを思いながら
たまに青を見上げる
絶望が大きくなればなるほどに
希望を求める欲望
思いもまた大きく膨らんでゆく
そうよ
人は手に届かないものほど欲しくなるもの
人は手に入れられないものほど欲するもの
けれど
それがあってこそ
人々の世界は明日へと進む
『婚約破棄を告げられたあの夜に』
婚約破棄を告げられたあの夜に
流した涙は溶けて消えた
誰にも知られぬまま
色も持たぬままで
はらり
夜の闇を舞い散って
いつかあの宙で燃え尽きた星の欠片のように
きらり
小さな煌めきを最期に
その短い一生を終えたのでしょう
悲しみとは永遠のものではない
誰かはそう言っていたけれど
悲しみのただなかに在る時にはそうは思えず
永久の絶望に堕とされたように感じるもの
それはいつの世も変わらない
婚約破棄を告げられたあの夜に
流した涙は溶けて消えた
誰にも知られぬまま
色も持たぬままで
それはきっと
わたしが死んでもなお
誰も知らぬまま
誰にも知られぬまま
消えたものとして
いいえ
存在していなかったものとして
あの日床を濡らしたままで無に還るのでしょう
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
妹に婚約者を奪われたので、田舎暮らしを始めます
tartan321
恋愛
最後の結末は??????
本編は完結いたしました。お読み頂きましてありがとうございます。一度完結といたします。これからは、後日談を書いていきます。
私は何もしていない!〜勝手に悪者扱いしないでください〜
四季
恋愛
「この方が私のことをいつも虐めてくるのです!」
晩餐会の最中、アリア・フルーレはリリーナから突然そんなことを言われる。
だがそれは、アリアの婚約者である王子を奪うための作戦であった。
結果的に婚約破棄されることとなってしまったアリア。しかし、王子とリリーナがこっそり関係を持っていることを知っていたので、婚約破棄自体にはそれほど驚かなかった……。
ミルクティーな君へ。ひねくれ薄幸少女が幸せになるためには?
鐘ケ江 しのぶ
恋愛
アルファポリスさんではまった、恋愛モノ、すかっとしたざまあを拝読したのがきっかけです。
初めてこの分野に手を出しました。んん? と思うわれる箇所があるかと思いますが、温かくお見守りください。
とある特殊な事情を持つ者を保護している、コクーン修道院で暮らす12歳の伯爵令嬢ウィンティア。修道女や、同じ境遇の子供達に囲まれて、過去の悲惨な事件に巻き込まれた、保護されている女性達のお世話を積極的に行うウィンティアは『いい子』だった。
だが、ある日、生家に戻る指示が下される。
自分に虐待を繰り返し、肉体的に精神的にズタズタにした両親、使用人達、家庭教師達がまつそこに。コクーン修道院でやっと安心してすごしていたウィンティアの心は、その事情に耐えきれず、霧散してしまった。そして、ウィンティアの中に残ったのは………………
史実は関係ありません。ゆるっと設定です。ご理解ください。亀さんなみの更新予定です。
理想の女性を見つけた時には、運命の人を愛人にして白い結婚を宣言していました
ぺきぺき
恋愛
王家の次男として生まれたヨーゼフには幼い頃から決められていた婚約者がいた。兄の補佐として育てられ、兄の息子が立太子した後には臣籍降下し大公になるよていだった。
このヨーゼフ、優秀な頭脳を持ち、立派な大公となることが期待されていたが、幼い頃に見た絵本のお姫様を理想の女性として探し続けているという残念なところがあった。
そしてついに貴族学園で絵本のお姫様とそっくりな令嬢に出会う。
ーーーー
若気の至りでやらかしたことに苦しめられる主人公が最後になんとか幸せになる話。
作者別作品『二人のエリーと遅れてあらわれるヒーローたち』のスピンオフになっていますが、単体でも読めます。
完結まで執筆済み。毎日四話更新で4/24に完結予定。
第一章 無計画な婚約破棄
第二章 無計画な白い結婚
第三章 無計画な告白
第四章 無計画なプロポーズ
第五章 無計画な真実の愛
エピローグ
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる