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『とあるお茶会で知り合い仲良くなった私たちは婚約することになったのですが、その後彼の裏切りが発覚しまして!?』
「おはよう! ミレニーさん」
「あ……おはようございます」
彼、ローベリオに出会ったのは、とあるお茶会。彼が明るく声をかけてくれたのがすべての始まりだった。彼は爽やかに声をかけてくれ、さらに、私の隣の席へと腰を下ろしたのだ。
「前もいらしてましたよね?」
「はい」
「僕ローベリオっていいます! 良かったら仲良くしてくれたら嬉しいな」
「こちらこそ。仲良くしてください」
彼はコミュニケーション能力が高く、私の心にもさもそれが当たり前であるかのように踏み込んできて。
「よろしく!」
「よろしくお願いします」
それが私たちの始まり。
そしてそこから、私たちは仲良くなった。
最初はお茶会で会って話すだけだったのが、段々深さのある関係となってゆき、やがて二人でお茶をすることも増えて。
ただ、いかがわしいことは一切なかった。
だからだろうか、やや奥手気味な私でも彼といる時は楽しいと感じられた。
――そしてやがて。
「ミレニーさん、好きです」
その時がやって来る。
「結婚してください」
こうして私たちは婚約者同士となった。
◆
ローベリオは裏切った。
秘密で多額の借金をして、しかもその返済者の名前欄に私の名を勝手に書いていた。
「ローベリオ……どうして、こんなことを……」
「君なら何だかんだで肩代わりしてくれるだろうと思ったんだよ」
「どういうこと!?」
「君は優しいから、さ。信じてるよ。僕のために返済してくれるって」
許せない。
絶対に。
何があっても許せるわけがない。
「これはもうどうしようもないわ! 救いなんてないし許せるはずもない……婚約は破棄よ!」
悲しいことだけれど、嘘つきとは共には歩めない。
当たり前だろう。
信用できない人と生きてゆくことなどできはしないのだ。
その後金貸しと話をつけ、事情も根気強く説明して、何とか返済者名から私の名を抜いてもらうことに成功した。
そしてその欄には正しい名、ローベリオ、を。
◆
時は流れ、四季がいくつも過ぎていった。
私は幸運なことに良き夫を得られた。
貯蓄が得意で驚くべき資産を持っている堅実な男性だ。
ローベリオは今、まだ、あの借金の返済のために生きているらしい。
だが道のりは険しい。
他人が返すことを前提としていたためかなりの額を借りていたようで、そのため、借金返済にはかなり苦労しているようである。
恐らく老人になるまでかかるだろう、という噂だ。
……だが、まぁ、完全な自業自得である。
ローベリオはこれからもずっと己の罪を見つめながら生きてゆくべきだ。
◆終わり◆
『 「君との婚約だが、破棄とすることにしたよ」と婚約者からいきなり言われてしまいました。~幸せを掴むのはどちらでしょうか~ 』
「君との婚約だが、破棄とすることにしたよ」
なんてことのない平凡なある日、婚約者リゼールが突然そんなことを言ってきた。
「婚約破棄、ですか?」
「ああそうだよ」
「どうしてですか?」
「飽きたから、理由はそれだけだよ」
「ええっ……」
婚約破棄の理由が飽きたからだなんて。
そんなことあり得るのだろうか?
そんなこと許されるのだろうか?
そんな子どもじみた理由……。
とはいえ、彼がここまではっきりとそう言っているのだから、それがすべてなのだろう。
そして恐らく、私がここで何を言っても無駄なのだろう。
彼の心は変わらない。変えられない。それは間違いのないことだと本能的に感じる。
何を言ってももう手遅れなのだ。
彼の心を取り戻すには遅すぎる。
「じゃあな、ばいばい」
こうして私はリゼールに捨てられたのだった……。
◆
婚約破棄されてから、私は、農業に打ち込むようになった。
農業との出会いは親戚の人からのお誘い。
最初はそれほどやる気はなかったのだけれど、いざ踏み込んでみると非常に奥深い世界で、そこからどんどん好きになっていった。
そうしてやがて私は農業界を率いるほどの立場にまで出世してゆき――後に農業大国の王子である青年との良縁に恵まれた。
一方リゼールはというと、あれから少しして怪しい女に迫られうっかり一線を超えてしまい既成事実を作られてしまったためにその女と結婚しなくてはならなくなったうえ結婚後も奴隷のような扱いを受けることとなってしまっているそうだ。
◆終わり◆
『貴方を愛していた。~今は辛くとも、折れずに生きてゆくしか道はないのです~』
貴方を愛していた。
婚約していたから。
だから。
いつか死に至るその日まで、共にあれると、共に生きられると信じて疑わなかった。
手を取り合ったあの日から、私はずっと、貴方を想い貴方との希望ある未来を信じていたのだ。
だから幸せになれると信じきっていた……のに、それなのに、貴方は平然と私を切り捨てた。
それで今はただただ悲しく辛い。
息をすることさえも苦痛。
胸の奥がひりひりするようで。
……でも、きっと、今は耐えているしかないのだろう。
どんな痛みも苦しみも。
いつの日かは薄れてゆくはず。
だから折れずに生きよう。
それが希望を生み出してくれるはず――そう、いつかは、きっと。
◆
あれから六年ほどが経った。
あの悲しみを越えて、昨年、私は大企業の社長の息子である青年と結婚。
今は何の苦労もなく生活している。
夫からも常に愛され大事にされていて、とても幸せだと強く感じているところだ。
折れずに生きてきたからこその今日。
生きてきて良かったと心の底から思える。
ちなみに元婚約者の彼はというと、あの後悪友の影響でギャンブルにはまり借金まみれになってしまいその命の終焉をもって償ったそうだ。
◆終わり◆
『愛してる、を、歌いながら。~婚約破棄のその先に~』20240504
ある夏の日、夕暮れ時に婚約者から呼び出しを受けて彼のもとへ向かったところ、まったく想像していなかったくらい冷ややかな目をした彼に告げられてしまう。
「君との婚約は破棄する。関係はもうおしまいだ。本日をもって、僕たちは他人へと戻る」
――そんな悲しい言葉を。
私は彼と生きることを運命と思っていた。だからそれを受け入れていたし別の道なんて想像したこともなかった。もちろん模索しようとしたことだってない。これが私の道なのだと、これが私の運命なのだと、当たり前のようにそう思っていたから。だから私は彼と共に生きてゆくのだと当たり前のように思いながら今日まで生きてきた。
――だからこそ、その婚約破棄宣言はかなり衝撃的なものであった。
冗談だと思いたくて。
でも彼の冷たい目つきを見ていたらとてもそうとは思えなくて。
そうか、結局、これが現実なのか……。
ならば受け入れるしかない。
たとえ辛くとも悲しくとも。
だって、それがすべてだから。
◆
「おはよう」
「もう起きてたの!?」
「うん」
「相変わらず……朝早いわね」
婚約破棄から数年、私は良き夫を得られた。
「すぐに朝食の準備するからちょっと待って!」
「慌てないで慌てないで。取り敢えず自分のことしてきたら? そっちを優先して」
「でも……」
「こっちは大丈夫。まだゆっくりしてるし。あ、そうだ、今からちょっと勝手にコーヒー淹れとくよ。キッチンちょっとだけ借りるね」
彼は裕福な家の出の男性。しかしそれによって威張ったり他者を見下したりするような人間性には育っていない。恐らく育った環境が良かったのだろう。また、いつか聞いた話によるとそこそこ厳しく育てられはしたようだが、だからといって他者に厳しい人になっていないところも魅力的な点だと感じる。
「ありがとう。……ごめんなさいね、いつも」
「どうして謝るの?」
「だって私、朝起きるの遅いから。いつもこんな感じで。なんというかちょっと……申し訳なくって」
「申し訳ないなんて思わないで」
「……けど」
「感謝してるよ。こうして会えるだけで、話せるだけで、とっても楽しいから」
私は彼と共に生きる。
愛してる、を、歌いながら。
◆終わり◆
「おはよう! ミレニーさん」
「あ……おはようございます」
彼、ローベリオに出会ったのは、とあるお茶会。彼が明るく声をかけてくれたのがすべての始まりだった。彼は爽やかに声をかけてくれ、さらに、私の隣の席へと腰を下ろしたのだ。
「前もいらしてましたよね?」
「はい」
「僕ローベリオっていいます! 良かったら仲良くしてくれたら嬉しいな」
「こちらこそ。仲良くしてください」
彼はコミュニケーション能力が高く、私の心にもさもそれが当たり前であるかのように踏み込んできて。
「よろしく!」
「よろしくお願いします」
それが私たちの始まり。
そしてそこから、私たちは仲良くなった。
最初はお茶会で会って話すだけだったのが、段々深さのある関係となってゆき、やがて二人でお茶をすることも増えて。
ただ、いかがわしいことは一切なかった。
だからだろうか、やや奥手気味な私でも彼といる時は楽しいと感じられた。
――そしてやがて。
「ミレニーさん、好きです」
その時がやって来る。
「結婚してください」
こうして私たちは婚約者同士となった。
◆
ローベリオは裏切った。
秘密で多額の借金をして、しかもその返済者の名前欄に私の名を勝手に書いていた。
「ローベリオ……どうして、こんなことを……」
「君なら何だかんだで肩代わりしてくれるだろうと思ったんだよ」
「どういうこと!?」
「君は優しいから、さ。信じてるよ。僕のために返済してくれるって」
許せない。
絶対に。
何があっても許せるわけがない。
「これはもうどうしようもないわ! 救いなんてないし許せるはずもない……婚約は破棄よ!」
悲しいことだけれど、嘘つきとは共には歩めない。
当たり前だろう。
信用できない人と生きてゆくことなどできはしないのだ。
その後金貸しと話をつけ、事情も根気強く説明して、何とか返済者名から私の名を抜いてもらうことに成功した。
そしてその欄には正しい名、ローベリオ、を。
◆
時は流れ、四季がいくつも過ぎていった。
私は幸運なことに良き夫を得られた。
貯蓄が得意で驚くべき資産を持っている堅実な男性だ。
ローベリオは今、まだ、あの借金の返済のために生きているらしい。
だが道のりは険しい。
他人が返すことを前提としていたためかなりの額を借りていたようで、そのため、借金返済にはかなり苦労しているようである。
恐らく老人になるまでかかるだろう、という噂だ。
……だが、まぁ、完全な自業自得である。
ローベリオはこれからもずっと己の罪を見つめながら生きてゆくべきだ。
◆終わり◆
『 「君との婚約だが、破棄とすることにしたよ」と婚約者からいきなり言われてしまいました。~幸せを掴むのはどちらでしょうか~ 』
「君との婚約だが、破棄とすることにしたよ」
なんてことのない平凡なある日、婚約者リゼールが突然そんなことを言ってきた。
「婚約破棄、ですか?」
「ああそうだよ」
「どうしてですか?」
「飽きたから、理由はそれだけだよ」
「ええっ……」
婚約破棄の理由が飽きたからだなんて。
そんなことあり得るのだろうか?
そんなこと許されるのだろうか?
そんな子どもじみた理由……。
とはいえ、彼がここまではっきりとそう言っているのだから、それがすべてなのだろう。
そして恐らく、私がここで何を言っても無駄なのだろう。
彼の心は変わらない。変えられない。それは間違いのないことだと本能的に感じる。
何を言ってももう手遅れなのだ。
彼の心を取り戻すには遅すぎる。
「じゃあな、ばいばい」
こうして私はリゼールに捨てられたのだった……。
◆
婚約破棄されてから、私は、農業に打ち込むようになった。
農業との出会いは親戚の人からのお誘い。
最初はそれほどやる気はなかったのだけれど、いざ踏み込んでみると非常に奥深い世界で、そこからどんどん好きになっていった。
そうしてやがて私は農業界を率いるほどの立場にまで出世してゆき――後に農業大国の王子である青年との良縁に恵まれた。
一方リゼールはというと、あれから少しして怪しい女に迫られうっかり一線を超えてしまい既成事実を作られてしまったためにその女と結婚しなくてはならなくなったうえ結婚後も奴隷のような扱いを受けることとなってしまっているそうだ。
◆終わり◆
『貴方を愛していた。~今は辛くとも、折れずに生きてゆくしか道はないのです~』
貴方を愛していた。
婚約していたから。
だから。
いつか死に至るその日まで、共にあれると、共に生きられると信じて疑わなかった。
手を取り合ったあの日から、私はずっと、貴方を想い貴方との希望ある未来を信じていたのだ。
だから幸せになれると信じきっていた……のに、それなのに、貴方は平然と私を切り捨てた。
それで今はただただ悲しく辛い。
息をすることさえも苦痛。
胸の奥がひりひりするようで。
……でも、きっと、今は耐えているしかないのだろう。
どんな痛みも苦しみも。
いつの日かは薄れてゆくはず。
だから折れずに生きよう。
それが希望を生み出してくれるはず――そう、いつかは、きっと。
◆
あれから六年ほどが経った。
あの悲しみを越えて、昨年、私は大企業の社長の息子である青年と結婚。
今は何の苦労もなく生活している。
夫からも常に愛され大事にされていて、とても幸せだと強く感じているところだ。
折れずに生きてきたからこその今日。
生きてきて良かったと心の底から思える。
ちなみに元婚約者の彼はというと、あの後悪友の影響でギャンブルにはまり借金まみれになってしまいその命の終焉をもって償ったそうだ。
◆終わり◆
『愛してる、を、歌いながら。~婚約破棄のその先に~』20240504
ある夏の日、夕暮れ時に婚約者から呼び出しを受けて彼のもとへ向かったところ、まったく想像していなかったくらい冷ややかな目をした彼に告げられてしまう。
「君との婚約は破棄する。関係はもうおしまいだ。本日をもって、僕たちは他人へと戻る」
――そんな悲しい言葉を。
私は彼と生きることを運命と思っていた。だからそれを受け入れていたし別の道なんて想像したこともなかった。もちろん模索しようとしたことだってない。これが私の道なのだと、これが私の運命なのだと、当たり前のようにそう思っていたから。だから私は彼と共に生きてゆくのだと当たり前のように思いながら今日まで生きてきた。
――だからこそ、その婚約破棄宣言はかなり衝撃的なものであった。
冗談だと思いたくて。
でも彼の冷たい目つきを見ていたらとてもそうとは思えなくて。
そうか、結局、これが現実なのか……。
ならば受け入れるしかない。
たとえ辛くとも悲しくとも。
だって、それがすべてだから。
◆
「おはよう」
「もう起きてたの!?」
「うん」
「相変わらず……朝早いわね」
婚約破棄から数年、私は良き夫を得られた。
「すぐに朝食の準備するからちょっと待って!」
「慌てないで慌てないで。取り敢えず自分のことしてきたら? そっちを優先して」
「でも……」
「こっちは大丈夫。まだゆっくりしてるし。あ、そうだ、今からちょっと勝手にコーヒー淹れとくよ。キッチンちょっとだけ借りるね」
彼は裕福な家の出の男性。しかしそれによって威張ったり他者を見下したりするような人間性には育っていない。恐らく育った環境が良かったのだろう。また、いつか聞いた話によるとそこそこ厳しく育てられはしたようだが、だからといって他者に厳しい人になっていないところも魅力的な点だと感じる。
「ありがとう。……ごめんなさいね、いつも」
「どうして謝るの?」
「だって私、朝起きるの遅いから。いつもこんな感じで。なんというかちょっと……申し訳なくって」
「申し訳ないなんて思わないで」
「……けど」
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