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12.昼寝
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やあ皆さん、こんにちは。
俺は異世界に来てまでなぜか勉強に明け暮れています(涙)。
元々日本でも学生だったから、変わっていないともいえるんだけどね。
正直こちらの文字をいちから覚えなきゃいけないのは辛い。日本人の第二言語である英語ですらてんでダメなんだよな俺。
話す言葉は問題ないのに、文字についてはチャラ神の加護は今のところ全く役に立っていない。いらんチートばっかり付けやがって、今度会ったら覚えてろよー。
幸い教材として貸してもらえた本は、きちんと日本語だった。ただ言い回しが少し古いのはご愛敬。先達の苦労が偲ばれる一冊でもあった。ほんとこれだけ纏めるの苦労したんだろうな。大切に使わせて頂きます。
ストゥラニェーロの中心街から少し北西寄りのこの場所には、主にアジアや近隣諸国出身者が多く住んでいるんだそうだ。エヴァンさんは欧米人なので、ここより東の方の少し離れた区画に住んでいると昨日教えてもらった。
そのほとんどの人がすでにパートナーを持ち、二人で子供を一緒に育てている。託児施設なども区画ごとにあり、仕事をしていない人でも利用することが可能で、至れり尽くせりな環境といえた。
男親でも育児ノイローゼになったりするんだろうか。いや、むしろ男親だからこそだったりするのか。
その他職業訓練校や学校などは中心街に多く、それを取り囲むようにして飲食店などが軒を連ねる。
そして、アレクさんや毎日来てくれる隊員さんたちのような人たちの宿舎も中心部にあるらしい。
街の南部には工業施設や外部からの流入者の泊まる宿など、こちらはあまり治安が良くないらしいので、決して一人で出歩かないようにとアレクさんに注意を受けた。
俺のような祝福持ちはもちろんのこと、子供を授かりアヴァーロ神の支配から解き放たれた転移者であっても同様に危険なんだそうだ。
魅了の祝福が消えても変えられてしまった体質はそのままなので、もし不足の事態でレイプされれば望まぬ妊娠も十分あり得る。
男の身でありながら、女性の立場と同じ境遇になってみて初めて分かる恐怖。
もし帰ることができるとしたら、前より女性に対して優しく接することができるかもしれない。
ストゥラニェーロの他には少数の部族からなる集落が点々とあるだけで、ルーガルーであるアレクさんはここから遠く離れた北部出身だそうだ。
なんでも彼等は独り立ちするとかなりの距離を単独で移動する習慣があり、たまたま立ち寄ったこの街に親戚がいて、その人の勧めで今の仕事を始めたのだとか。今は彼が辿って来た道のりを簡易的な地図を指差しながら解説してくれていたところだ。
一人旅とかちょっと憧れるけど、そういえばこっちの森には危険な獣がわんさかいるんだった。転移して早々食われそうになったのは軽いトラウマです。
「そろそろ休憩にしようか」
「俺珈琲入れて来ますね」
文字を書き殴ったメモやら教本などを急いで片付けてキッチンへと向かう。勉強で頭を使ったから、なにか甘いものでも食べたいなと戸棚を漁り、卵とミルクで絡めたパンを焼くことにした。
市場でバターっぽいものが売っていたから使ってみたけど、ふわりと香ばしい香りが広がり食欲をそそる。少し焼き目がついたら仕上げに蜂蜜をたらして完成だ。
パンの外側の硬い部分は細切りにしてバターでカリカリに焼き、最後に砂糖をまぶす。
ちょっとした軽食になってしまったけど、お腹空いたしこれぐらい食べてもいいよな。
「いい匂いがする」
「アレクさんの分もありますよ」
バターの香りにつられてキッチンを覗きにやって来た狼が一匹、わっさわっさと嬉しそうに尻尾を揺らしております。
「これは何という料理なんだ?」
「フレンチトーストです。と言っても作り方はてきとーですけどね。こっちはあまり物で作っただけですけど、カリカリでとても美味しいんですよ。食べてみてください」
「フレンチトーストというのか。こちらも変わった料理だな」
珍しそうにパンをつつき、恐る恐る食べるアレクさんの姿が微笑ましい。とくにカリッカリのパンの耳が気に入ったようで、早々に食べ終えシュンとしているのを見ていると、つい自分の分もあげてしまった。
「ありがとう、とても美味しかった」
「また今度作りますね」
「あの硬いパンがここまで美味しくなるとは思っていなかったよ。正直俺はこのパンが苦手でね。サンドイッチとかなら食べられるんだが」
「それならサンドイッチも今度作りましょうか。食べたいものがあったらいつでも言ってください。あ、俺の作れるものに限りますけどね」
「アラタが料理上手で助かるよ」
そんなこんなで和やかなティータイムが終了して、またお勉強の時間。そしてお腹いっぱいになったら睡魔もセットでやって来るわけで…。
眠気と戦う俺をみかねたアレクさんに、ソファーで昼寝をしてはどうかと連れて行かれた。
はい、お姫様抱っこでの搬送です。なお、拒否権はない模様。おろしてもらえなかった…。というか、離してくれません。
現在の状況はソファーでゴロンと横になったアレクさんの上にうつ伏せに俺が抱きつくという格好。
トト○の腹の上にのったメ○ちゃんみたいな感じといえば分かりやすいだろうか。あの名場面だよ、まさに。
抜け出そうにも左腕でガッチリ腰を固定されていて身動きがとれない。
抵抗することも出来ずに、ゆるく上下するアレクさんの胸に顔を埋める形で頭を撫でられてます。
はぁ~~至福の時間~たまらん~~………ぐう。
ーーーーーーーーーー
〈アレクside〉
腹が膨れると眠くなるのが自然な流れである。
抱き込んだ腕の中で、いつの間にか寝ていたアラタの寝顔を眺めながら自分も眠気に抗わず目を閉じた。
昨夜の狂気とは全く違った、心地よい充足感が体を満たしていく。
「よう、お前ら何やってんだ?見せつけてくれちゃってこの野郎~羨まし、くなんかないぞ!」
二人でゆったりとソファーで微睡む貴重な時間を無粋な奴が、空気も読まずにぶち壊す。
閉じていた目を開けれて見れば、どこからか侵入したであろう相手と目が合った。「この野郎~」はこちらの台詞だ。
「……一階リビングに侵入者あり。ただちに排除せよ」
通信機から短い応えと共に警備の隊員が4名、音もなく現れ「はぁ?っちょっやめろ!おい、アレク~助けて~~」と無駄な抵抗をする馬鹿を羽交い締めにして連行して行く。
一人こちらを振り返った隊員に新たな指示を追加することも忘れない。念には念を、だ。
「そいつに侵入経路を吐かせておいてくれ」
「了解しました。それでは失礼します。ごゆっくり」
「羨ましくないぞ~~」
「早く連れて行ってくれ…」
「御意」
ようやく慌ただしい気配がなくなったが、一連の騒動の間全く騒ぎに気付かずに眠り続けるアラタは案外大物なのかもしれない。
ふにゃりと目尻を緩ませ微笑む表情がとても幸せそうで、こちらまで和んでしまう。
狼の腕の中だというのに、呑気なものだ。
俺は異世界に来てまでなぜか勉強に明け暮れています(涙)。
元々日本でも学生だったから、変わっていないともいえるんだけどね。
正直こちらの文字をいちから覚えなきゃいけないのは辛い。日本人の第二言語である英語ですらてんでダメなんだよな俺。
話す言葉は問題ないのに、文字についてはチャラ神の加護は今のところ全く役に立っていない。いらんチートばっかり付けやがって、今度会ったら覚えてろよー。
幸い教材として貸してもらえた本は、きちんと日本語だった。ただ言い回しが少し古いのはご愛敬。先達の苦労が偲ばれる一冊でもあった。ほんとこれだけ纏めるの苦労したんだろうな。大切に使わせて頂きます。
ストゥラニェーロの中心街から少し北西寄りのこの場所には、主にアジアや近隣諸国出身者が多く住んでいるんだそうだ。エヴァンさんは欧米人なので、ここより東の方の少し離れた区画に住んでいると昨日教えてもらった。
そのほとんどの人がすでにパートナーを持ち、二人で子供を一緒に育てている。託児施設なども区画ごとにあり、仕事をしていない人でも利用することが可能で、至れり尽くせりな環境といえた。
男親でも育児ノイローゼになったりするんだろうか。いや、むしろ男親だからこそだったりするのか。
その他職業訓練校や学校などは中心街に多く、それを取り囲むようにして飲食店などが軒を連ねる。
そして、アレクさんや毎日来てくれる隊員さんたちのような人たちの宿舎も中心部にあるらしい。
街の南部には工業施設や外部からの流入者の泊まる宿など、こちらはあまり治安が良くないらしいので、決して一人で出歩かないようにとアレクさんに注意を受けた。
俺のような祝福持ちはもちろんのこと、子供を授かりアヴァーロ神の支配から解き放たれた転移者であっても同様に危険なんだそうだ。
魅了の祝福が消えても変えられてしまった体質はそのままなので、もし不足の事態でレイプされれば望まぬ妊娠も十分あり得る。
男の身でありながら、女性の立場と同じ境遇になってみて初めて分かる恐怖。
もし帰ることができるとしたら、前より女性に対して優しく接することができるかもしれない。
ストゥラニェーロの他には少数の部族からなる集落が点々とあるだけで、ルーガルーであるアレクさんはここから遠く離れた北部出身だそうだ。
なんでも彼等は独り立ちするとかなりの距離を単独で移動する習慣があり、たまたま立ち寄ったこの街に親戚がいて、その人の勧めで今の仕事を始めたのだとか。今は彼が辿って来た道のりを簡易的な地図を指差しながら解説してくれていたところだ。
一人旅とかちょっと憧れるけど、そういえばこっちの森には危険な獣がわんさかいるんだった。転移して早々食われそうになったのは軽いトラウマです。
「そろそろ休憩にしようか」
「俺珈琲入れて来ますね」
文字を書き殴ったメモやら教本などを急いで片付けてキッチンへと向かう。勉強で頭を使ったから、なにか甘いものでも食べたいなと戸棚を漁り、卵とミルクで絡めたパンを焼くことにした。
市場でバターっぽいものが売っていたから使ってみたけど、ふわりと香ばしい香りが広がり食欲をそそる。少し焼き目がついたら仕上げに蜂蜜をたらして完成だ。
パンの外側の硬い部分は細切りにしてバターでカリカリに焼き、最後に砂糖をまぶす。
ちょっとした軽食になってしまったけど、お腹空いたしこれぐらい食べてもいいよな。
「いい匂いがする」
「アレクさんの分もありますよ」
バターの香りにつられてキッチンを覗きにやって来た狼が一匹、わっさわっさと嬉しそうに尻尾を揺らしております。
「これは何という料理なんだ?」
「フレンチトーストです。と言っても作り方はてきとーですけどね。こっちはあまり物で作っただけですけど、カリカリでとても美味しいんですよ。食べてみてください」
「フレンチトーストというのか。こちらも変わった料理だな」
珍しそうにパンをつつき、恐る恐る食べるアレクさんの姿が微笑ましい。とくにカリッカリのパンの耳が気に入ったようで、早々に食べ終えシュンとしているのを見ていると、つい自分の分もあげてしまった。
「ありがとう、とても美味しかった」
「また今度作りますね」
「あの硬いパンがここまで美味しくなるとは思っていなかったよ。正直俺はこのパンが苦手でね。サンドイッチとかなら食べられるんだが」
「それならサンドイッチも今度作りましょうか。食べたいものがあったらいつでも言ってください。あ、俺の作れるものに限りますけどね」
「アラタが料理上手で助かるよ」
そんなこんなで和やかなティータイムが終了して、またお勉強の時間。そしてお腹いっぱいになったら睡魔もセットでやって来るわけで…。
眠気と戦う俺をみかねたアレクさんに、ソファーで昼寝をしてはどうかと連れて行かれた。
はい、お姫様抱っこでの搬送です。なお、拒否権はない模様。おろしてもらえなかった…。というか、離してくれません。
現在の状況はソファーでゴロンと横になったアレクさんの上にうつ伏せに俺が抱きつくという格好。
トト○の腹の上にのったメ○ちゃんみたいな感じといえば分かりやすいだろうか。あの名場面だよ、まさに。
抜け出そうにも左腕でガッチリ腰を固定されていて身動きがとれない。
抵抗することも出来ずに、ゆるく上下するアレクさんの胸に顔を埋める形で頭を撫でられてます。
はぁ~~至福の時間~たまらん~~………ぐう。
ーーーーーーーーーー
〈アレクside〉
腹が膨れると眠くなるのが自然な流れである。
抱き込んだ腕の中で、いつの間にか寝ていたアラタの寝顔を眺めながら自分も眠気に抗わず目を閉じた。
昨夜の狂気とは全く違った、心地よい充足感が体を満たしていく。
「よう、お前ら何やってんだ?見せつけてくれちゃってこの野郎~羨まし、くなんかないぞ!」
二人でゆったりとソファーで微睡む貴重な時間を無粋な奴が、空気も読まずにぶち壊す。
閉じていた目を開けれて見れば、どこからか侵入したであろう相手と目が合った。「この野郎~」はこちらの台詞だ。
「……一階リビングに侵入者あり。ただちに排除せよ」
通信機から短い応えと共に警備の隊員が4名、音もなく現れ「はぁ?っちょっやめろ!おい、アレク~助けて~~」と無駄な抵抗をする馬鹿を羽交い締めにして連行して行く。
一人こちらを振り返った隊員に新たな指示を追加することも忘れない。念には念を、だ。
「そいつに侵入経路を吐かせておいてくれ」
「了解しました。それでは失礼します。ごゆっくり」
「羨ましくないぞ~~」
「早く連れて行ってくれ…」
「御意」
ようやく慌ただしい気配がなくなったが、一連の騒動の間全く騒ぎに気付かずに眠り続けるアラタは案外大物なのかもしれない。
ふにゃりと目尻を緩ませ微笑む表情がとても幸せそうで、こちらまで和んでしまう。
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