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メス高夏休み前半編。四織。

どっちのビデオ見る?

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シャワーを浴びて暑くなった体を居室で湯冷しゆざまししていると、炊飯器がピーッと音を立て、ご飯の炊き上がったことを教えてくれた。「ご飯を作ってあげる」とリュウの部屋に遊びに来た四織しおりが作ってくれたのは親子丼である。アタマはシャワーを浴びる前に作ってあるので、あとは温めて、炊き立てのホカホカご飯の上に乗せるだけで食べることができた。味は中々のものであった。四織はやる子である。

食器を片付けると特にすることもない。リュウは元々、書店のワゴン売りで買ったAVを四織と見たいと思っていた。メス高定期試験対策勉強合宿で二美ふみ三里みさとと四織を連れて来た際、三里と四織がパッケージを手に取り非常に関心を示していた、と二美から聞いていたからだ。女子校もののAVで、登校時の痴漢シーン、教室や体育倉庫でのエロシーン、帰宅後の兄とのエロシーンなどもりだくさんの内容となっている。

二美によるとブラコン四織は帰宅後の兄との絡みに特に執着していたという。リュウはこのシーンに対する四織の反応を見てみたいと、またそれをきっかけに、兄に対する性的願望を四織の口から聞き出してみたいと思った。

「腹ごなしに、なんかビデオでも見てみる?」リュウは提案してみた。
「いいよ。」

ビデオデッキの横には、書店のワゴン売りで買った洋画やAVが何本もある。リュウは普通の洋画とAVを一本ずつ取り出した。洋画はジム・クルーズの「ポップガン」である。AVは前述の女子校ものだ。
「どっち見てみる?」
「えー。」四織はそれぞれのパッケージを見比べた。「やだぁ、こっちはエロいやつじゃーん。」
「AVって見たことある?」
「なーい。」
「だろうね。見たことないなら、後学のために一度くらいは見てみたいかな、って思って。そんな面白いもんでもないけどね。」
「うーん。」四織は迷ってから、「じゃあ、こっちで。」とAVを指さした。迷ったのはただの演技かもしれない。

「部屋、薄暗くするね。」リュウはカーテンを閉めて照明を消し、部屋の中を薄暗くした。
「四織は色々言ったけど、案の定AVの方を選んだな…。」リュウは心の中で思いながら、VHSのカセットをデッキに差し込んだ。カセットがすーっと吸い込まれてガコンガコンいった後、テレビ画面が青くなり、映像が始まった。髪をおさげに結い、セーラー服を身にまとい、いかにも女子校生というナリの女の子、ただし年齢は19~20くらいに見える女の子が、カバンを両手で前に持ち、通学路を歩いているシーンが始まった。
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