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第8章 戻ってきた日常……?
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しおりを挟む「それにしても建国の予定が当初の予定よりもかなり早まりましたね……」
「魔神国に宣戦布告する噂が庶民にまで広まってる時点で回避は不可能だろうからな……。ルカとヤトに言われて気づくとは俺もまだまだだなぁ……」
「ここ最近は平和でしたし、第三王子がどれだけバカ共を行動に移さないように食い止めてたのかがよくわかりますね。まさか潜入して調べたらバカとアホのみならず、まさか王も含む上層部があんなにもノリノリだとは思いもしませんでしたからね」
難しい話してるし、お腹一杯で眠いし……。
五時間目の授業並みに眠い。教科書に隠れて寝ちゃうくらい眠い。
口に突っ込まれたお好み焼きをもっきゅもっきゅと噛んでいるとゴックンした瞬間に更なる眠気がやって来た。
ヨハンが口元についたマヨネーズをそっと拭き取ってくれたけど「ありがとう」をちゃんと言えなかった。
眠すぎる。糖質を取りすぎたのかな──。
「あそこまで愚かだとはなぁ……。ルカ、あーん…………おや?」
「ルカ様はお腹いっぱいで寝てしまいましたね……。アイル様が前に食べてすぐに横になって寝ると吐くこともあると言ってましたから暫くこのままの体勢がよろしいかと思いますが……」
「ふむ、アイルがそう言うならそうなのかもしれないな。ローラ、毛布を持ってきてくれるか? それにしてもルカは本当にあまり食べない子だねぇ……。パパは心配だよ」
一眠りして起きたらパパの膝の上でした。
しかもパパはお仕事をしていると言う、ね……。
なんでベッドで寝かせてくれなかったのかと思うが食べてすぐに横になって寝ると牛になるって死ぬ前にお母さんが何度も言ってたもんね!
種族・人間→牛にはなりたくないからパパには心から感謝しておこう。
霊長類から偶蹄類になるのはちょっとなぁ……。
「ルカ、起きたの? おはよう」
「うん……。パパ、毛布ありがと──」
パパにデコチューされましたが気にしません。
まだ少しばかり眠くて目を擦りながら言うと女の人の声で「いやぁぁぁぁっ!」と言う悲鳴が耳に届いた。
さすがにビックリしちゃって頭が覚醒した。
「旦那様、どうやら奥さまが目覚めたようですよ?」
「よし、ルカ。パパと一緒にママの様子を見に行こうか! 目覚めてすぐにママは元気だねぇ~♪」
俺を抱っこしたまま立ち上がったパパは何事もなかったようにスタスタと歩きだしたが、なんでやねん!
俺、何歳児と思われてんのよ。
めっちゃお子さま扱い。え、なに? 俺、園児なの? 園児なの? え、マジで園児なの?
いや、お供してるヨハンもゼノさんもクスクス笑ってないで訂正しなよ! いや、してよ!
抱っこしてる子は13歳の男の子ですよ? ってさ!!
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