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第6章 (仮)異世界で開催!超会議(嘘です)!!

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 不本意と言うか、不服ですが報告をさせていただきます──。

「……グレン様、あのドアの手前にある魔法の壁なのですが、僕のサイズに合わせてくり貫くのやめませんか?」

 言うなれば鍵穴というか猫通路擬きがあるのですよ。
 俺の背の高さに合わせ、書類を抱えても通れる幅。
 
「リュウ以外通れないサイズですから一々壁を解除しなくて済みますし、開けてーとか閉めてーとか無駄が無い分、私もリュウも気が楽でしょう?」
「……いえ、僕のプライドと言いますか、自尊心が傷つきます」

 パパの所に書類を持っていくと新たなものを手渡されたので机にドサッと置くとニコリと笑みを見せられた。
 でもこの顔は「また貰ってきたのか?」と言う抗議の笑みなのはここ数日で学んだ。
 文句があるなら単騎で乗り込んでいけばいいのに……。
 あそこにはラスボスと四天王の一人みたいなのがいるんだよ。
 某ゲームでは最弱と言われるスライムにも負けちゃう貧弱な村人Aがラスボスに勝てるとでも思ってんのか?
 そんなことを思いながら「仕事を進めてください。今日中に終わりませんよ?」と秘書的立場から言うと渋々兄さんは仕事を開始した。
 あの鍵穴ではなく俺穴? 猫通路と言うか俺通路? を改善してくれないんなら厳しい秘書になってやらぁ!


 ──なぁんて思ったこともありました。


 厳しい秘書をしたその日の夜、俺は見事に兄さんに食われた。
 時間は食事するために来たパパたちが去った後の夜から翌朝のパパたちが来るだろう時間まで──。
 正確には俺がリュウになれる準備時間まで……。
 何て言うか、寝かせてもらえなかった。
 気を失いそうになったら起こされて完徹セックス。
 なんと言いますか、機嫌が悪い時に更に怒らせない方が良いのだとその時に学習しました。
 でももしかして兄さんはセックスしたい理由を付けるためだったのでは? と思わなくもない。
 うーん、だったら許してあげなくもないな……。
 俺も気持ちよかったんだから、結局のところどっちもどっちな気もしてきたしなぁ……。
 とは言えど、しばらくセックスはいいや。
 兄さんの体力に付き合ってたらヒールを使ったとしても俺の体がもたないし、本気でベッドの住人になってしまう──。
 いやだよ? この年でセックス依存症のヒール中毒者だなんて……。
 ジャンキーになんかなりたくないんだからねっ!?

「うーん、それにしてもグレン様。グレン様のお祖父様は何してるんですか? まだお会いしたことないんですよね……」
「お祖父様は夜行性なのか今の時間は寝ているみたいですよ?」

 ……寝てんのかよ! と、突っ込みそうになったのをグッと堪えた。
 マサカルドに取り憑かれる前の人物像でも聞いとくべき?




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