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第3章 事前の準備は必須です
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しおりを挟むあー、今日も1日働いたわぁ……。
疲れたなぁ……。今日の夜ご飯はなんだろうな……。
世の中の社会人ってこんな感じだったのかな……。
朝から夜まで会社や現場などの職場で仕事して……。
お小遣い貰うだけの気楽な学生には働きづめって慣れないわぁ……。
世の中の社会人さん、お仕事お疲れさまですっ!
そんなことを思いながら馬でかっぽかっぽと優雅に帰ってくるとグレン兄さんが笑顔で出口で待っていました。
「ルカ、お帰りなさい。疲れたでしょう?」
馬から下りると抱っこしてくれました。
「今日もご飯の前にお風呂ですかね……」
「お風呂ぉ~……」
ポフッとグレン兄さんに甘えるように力なく抱きつくと笑われた。
毎日毎日ヘロヘロになって帰ってくるので最近はグレン兄さんが俺のお風呂係になっている気がするのです……。
あれ? グレン兄さんはランドルフ領の次期様なのに俺のお風呂係りって良いのかな……。
でも義理とはいえ俺のお兄ちゃんだし、嫌ならこんな風にはならないから結果、気にしなーい!
実はグレン兄さんが騎士団長をやめて家に帰ってきてからお風呂場を大浴場へとリニューアルしました。
もちろんお風呂のリフォームと言うかリニューアルするに至り、全体的に俺プロデュースなのですよっ!
組み立て隊に床用のタイルをつくって貰って、土魔法で浴槽の形を作り浴槽には岩風呂風に薄くスライスしたような石を貼り、床には作って貰ったお洒落なタイルを地道に貼りました。
無駄に豪華に出来上がったものは大人の男4人が軽く入れる大きさで寛げると大好評なのです。
あれれ? これはもしかして豚もおだてりゃ木に登る……的なヤツなのでは……。
俺、良いように扱われてるのだろうかーー。ちょっと心配になってきた。
ちゃぽーんと俺の作った大浴場。
広めのお風呂に浸かるととなりにグレン兄さん。
そして仕事を終えて帰ってきたパパもいます。
今日の成果を話しつつ、あたたかい湯に浸かりました。
あー……。疲れた体に沁みるわぁ……。
疲労で強ばった筋肉も解れるわぁ~……。
何だか気持ちよくて寝ちゃいそう……。
温泉ならもっと良いのに…………ん? 温泉?
今のグレン兄さんなら出せるじゃね?
よし、今度試してもらおうかな……。
イメージは体に良さそうなお湯でいこうか!
ーーにしてもモンスターがスゲー強くて、しかも西の森の面積がかなりと言うか東京ドームいくつ分とか言えないくらい広いらしくて……。
そんな危険な西の森を迂回するようにして作られた街道を進むのがランドルフ領地の正規の帰り方らしいよ。
道もなにもないのに東より強いモンスターが棲息する森を突き抜ける猛者はさすがにいないらしい。
……いや、チャレンジしようとしたのがここにいますけどね!
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