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後日談
1.それからの二人
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「あ、やだ、待っ……!」
「んー?待たないよ♡」
薄暗い部屋の中。
設えられた寝台の上で仰向けに横たわる、齢十六、七ほどの若い女性。
纏っていた衣服は緩められ、下着に至るまで全てはだけさせられ、しなやかな肢体を晒していた。
その上に小さな影がひとつ、跨がっている。
影の正体は一見幼い少年のようであるが、その背中からは複数の不気味な触手が這い出すようにして生えており、女性の細い体を拘束していた。
「ああ……今日も綺麗だね、シンシア」
一分の光をも感じさせない闇──暗黒そのものが具現化したような、大粒の瞳と艶やかな髪。
対照的に透き通るほど白い肌が、その暗黒を一層際立たせている。
かように美麗な少年の姿をした異形──ラーシュは、軽々と組み敷いた最愛の女性、シンシアの耳元に近づいて熱っぽく囁くと、彼女の煌めく銀色の髪を掬って口づけた。
「んっ……!」
少しの抵抗も許されないほどに押さえつけられながらも、ラーシュの振る舞いに動揺したシンシアの瞳が熱に揺れる。
それに気を良くしたのか、ラーシュの触手は、巻き付いた愛おしい番の肌を撫で回すように、じゅるりと蠢いた。
「ふあぁ……♡」
そして彼女の体から力が抜けたのを見計らって、活発に動き出す。
まずは、真っ赤な舌のようなその身からじわりと滲む粘液を塗り込むように、ぬる、ぬる、ぬる、と優しく胸の突起をいじっていく。
「やあ、あ、あ♡」
シンシアの体が堪えきれずにぴく、ぴくと震えだした。
その様子をじっと見つめるラーシュは、そのまま触手を操って念入りにいじり倒す。
「うんうん。可愛い、可愛いよ♡」
甘美な毒を染み込ませるように、純粋な恋心をいたぶるように。
支配者は再び囁いた。
そうして、僅かながらも抵抗する素振り──おそらく恥じらいや戸惑いから来るものだろうとラーシュは思う──を見せていた彼女から、抗う心を奪っていく。
やがて、彼女の意識を逸らしながらゆっくりと下半身に降りていった触手が、にゅる♡にゅるり♡と太腿を撫で上げた。
「あ……あ……っ♡やだあっ……やめ……♡」
これからこの奥が蹂躙されるのだ、と思い知らせるように、ねっとりと、執拗に。
「ふうぅ……♡」
散々遊び尽くしたあと、存分に予感させられ、感度を引き上げられた花芯に、とうとうラーシュの魔の手が伸びる。
ぬるっ……くりゅん♡
「きゃあああああんっ♡♡♡」
貫くような快感に耐えられず、シンシアの身体が弓なりにしなった。
しかし、どんなに喘ぎ悶えても、決して責めの手が緩むことはない。
ぬるん♡ぬるん♡
ぬるん♡ぬるん♡ぬるん♡
ぬるぬるぬるぬるぬるぬる……ぬるんっ♡♡♡
「あーっ♡あああ♡いやあああっ♡♡」
なす術もなく快楽の奔流に呑まれていく愛しい番を食い入るように見つめながら、ラーシュはちろりと己の唇を舐めた。
──そして。
ずり♡
直後、シンシアの秘部に熱いものが擦りつけられる。
「え……?」
これまでと比べてかなり性急であったからだろうか。
彼女が驚いたようにラーシュを見上げるが、彼は無言で腰を押し進めた。
「う……あ……♡やあああっ♡まって、まって……!♡」
「だーから、待たないって♡♡」
「むりいぃ……ねえラーシュ、わたしまだ、」
「ほら、ほら、もっと僕に染まってよ♡」
とちゅ、とちゅんっ!♡♡♡
「んううう~~~っ♡♡♡」
お前は今快楽に、つまり愛に溺れているのだと、これから共に永い時を過ごすべき伴侶の腕の中で可愛がられているのだと、刷り込むように突き上げていく。
(……そう。じっくり、たっぷり刷り込まなくちゃいけないからね)
この期に及んで、いじらしくも快楽に抗おうと耐え忍ぶ苦しげな瞳と目が合った。
(ふふ、そんなにがんばらないで。無駄だからさ♡)
そう愛情を込めて微笑んでやれば途端にとろけたような表情に変わり、昂りを咥え込んだ秘部がきゅうと締まる。
そのことに恥じらったように涙を浮かべ、目を背ける彼女を見て、ラーシュの背中にぞくぞく、と快感が走った。
「あああ♡ほんっと可愛い♡」
「んむっ……!?」
たまらずその可憐な唇を奪い、腰の動き、昂りのうねりを一層激しくしていく。
「……~~~!♡♡んん~~~~♡♡♡!?んむっ……♡むうううううっ!!!♡♡♡♡♡」
シンシアはあっけなく絶頂を迎え、ラーシュもまた、温かな彼女の内に純然たる欲を吐き出した。
* * * *
自らの精がどくん、どくんと注がれていくさまを、目を細めてじいっと見つめるラーシュ。
たっぷり注ぎ込まれたことを確認すると、満足げな表情でするり、と彼女の下腹部を撫でた。
「……ん、順調だね♡」
「……?」
絶頂の余韻でぼんやりとしていたシンシアにはよく聞き取れなかったようで、頬を上気させながら緩慢に首をかしげた。
「うん?ああ、なんでもないよ♡……それより、僕は今からちょっと出かけてこなくちゃ」
「えっ?」
どこか夢見心地にとろけていたシンシアの表情が微かに凍った。
惑うように視線をうろつかせた後、すがるようにラーシュに手を伸ばす。
「……嫌。ここにいて。もうちょっとだけ」
しかし、彼はその弱々しい手をやんわりと掴み、苦笑しながら押し戻した。
「もー、そんな可愛いことしないでよ。君のことはもっと見てたいけど、こればっかりはねえ。用事が終わったら戻って来るから、いい子で待っててね♡」
「あ……」
シンシアの頭を優しく撫でて、取りつくしまもなく部屋を去るラーシュ。
寂しげに目を伏せ、そのまま力尽きたように気を失った彼女の表情が、彼の視界に入ることはなかった。
「んー?待たないよ♡」
薄暗い部屋の中。
設えられた寝台の上で仰向けに横たわる、齢十六、七ほどの若い女性。
纏っていた衣服は緩められ、下着に至るまで全てはだけさせられ、しなやかな肢体を晒していた。
その上に小さな影がひとつ、跨がっている。
影の正体は一見幼い少年のようであるが、その背中からは複数の不気味な触手が這い出すようにして生えており、女性の細い体を拘束していた。
「ああ……今日も綺麗だね、シンシア」
一分の光をも感じさせない闇──暗黒そのものが具現化したような、大粒の瞳と艶やかな髪。
対照的に透き通るほど白い肌が、その暗黒を一層際立たせている。
かように美麗な少年の姿をした異形──ラーシュは、軽々と組み敷いた最愛の女性、シンシアの耳元に近づいて熱っぽく囁くと、彼女の煌めく銀色の髪を掬って口づけた。
「んっ……!」
少しの抵抗も許されないほどに押さえつけられながらも、ラーシュの振る舞いに動揺したシンシアの瞳が熱に揺れる。
それに気を良くしたのか、ラーシュの触手は、巻き付いた愛おしい番の肌を撫で回すように、じゅるりと蠢いた。
「ふあぁ……♡」
そして彼女の体から力が抜けたのを見計らって、活発に動き出す。
まずは、真っ赤な舌のようなその身からじわりと滲む粘液を塗り込むように、ぬる、ぬる、ぬる、と優しく胸の突起をいじっていく。
「やあ、あ、あ♡」
シンシアの体が堪えきれずにぴく、ぴくと震えだした。
その様子をじっと見つめるラーシュは、そのまま触手を操って念入りにいじり倒す。
「うんうん。可愛い、可愛いよ♡」
甘美な毒を染み込ませるように、純粋な恋心をいたぶるように。
支配者は再び囁いた。
そうして、僅かながらも抵抗する素振り──おそらく恥じらいや戸惑いから来るものだろうとラーシュは思う──を見せていた彼女から、抗う心を奪っていく。
やがて、彼女の意識を逸らしながらゆっくりと下半身に降りていった触手が、にゅる♡にゅるり♡と太腿を撫で上げた。
「あ……あ……っ♡やだあっ……やめ……♡」
これからこの奥が蹂躙されるのだ、と思い知らせるように、ねっとりと、執拗に。
「ふうぅ……♡」
散々遊び尽くしたあと、存分に予感させられ、感度を引き上げられた花芯に、とうとうラーシュの魔の手が伸びる。
ぬるっ……くりゅん♡
「きゃあああああんっ♡♡♡」
貫くような快感に耐えられず、シンシアの身体が弓なりにしなった。
しかし、どんなに喘ぎ悶えても、決して責めの手が緩むことはない。
ぬるん♡ぬるん♡
ぬるん♡ぬるん♡ぬるん♡
ぬるぬるぬるぬるぬるぬる……ぬるんっ♡♡♡
「あーっ♡あああ♡いやあああっ♡♡」
なす術もなく快楽の奔流に呑まれていく愛しい番を食い入るように見つめながら、ラーシュはちろりと己の唇を舐めた。
──そして。
ずり♡
直後、シンシアの秘部に熱いものが擦りつけられる。
「え……?」
これまでと比べてかなり性急であったからだろうか。
彼女が驚いたようにラーシュを見上げるが、彼は無言で腰を押し進めた。
「う……あ……♡やあああっ♡まって、まって……!♡」
「だーから、待たないって♡♡」
「むりいぃ……ねえラーシュ、わたしまだ、」
「ほら、ほら、もっと僕に染まってよ♡」
とちゅ、とちゅんっ!♡♡♡
「んううう~~~っ♡♡♡」
お前は今快楽に、つまり愛に溺れているのだと、これから共に永い時を過ごすべき伴侶の腕の中で可愛がられているのだと、刷り込むように突き上げていく。
(……そう。じっくり、たっぷり刷り込まなくちゃいけないからね)
この期に及んで、いじらしくも快楽に抗おうと耐え忍ぶ苦しげな瞳と目が合った。
(ふふ、そんなにがんばらないで。無駄だからさ♡)
そう愛情を込めて微笑んでやれば途端にとろけたような表情に変わり、昂りを咥え込んだ秘部がきゅうと締まる。
そのことに恥じらったように涙を浮かべ、目を背ける彼女を見て、ラーシュの背中にぞくぞく、と快感が走った。
「あああ♡ほんっと可愛い♡」
「んむっ……!?」
たまらずその可憐な唇を奪い、腰の動き、昂りのうねりを一層激しくしていく。
「……~~~!♡♡んん~~~~♡♡♡!?んむっ……♡むうううううっ!!!♡♡♡♡♡」
シンシアはあっけなく絶頂を迎え、ラーシュもまた、温かな彼女の内に純然たる欲を吐き出した。
* * * *
自らの精がどくん、どくんと注がれていくさまを、目を細めてじいっと見つめるラーシュ。
たっぷり注ぎ込まれたことを確認すると、満足げな表情でするり、と彼女の下腹部を撫でた。
「……ん、順調だね♡」
「……?」
絶頂の余韻でぼんやりとしていたシンシアにはよく聞き取れなかったようで、頬を上気させながら緩慢に首をかしげた。
「うん?ああ、なんでもないよ♡……それより、僕は今からちょっと出かけてこなくちゃ」
「えっ?」
どこか夢見心地にとろけていたシンシアの表情が微かに凍った。
惑うように視線をうろつかせた後、すがるようにラーシュに手を伸ばす。
「……嫌。ここにいて。もうちょっとだけ」
しかし、彼はその弱々しい手をやんわりと掴み、苦笑しながら押し戻した。
「もー、そんな可愛いことしないでよ。君のことはもっと見てたいけど、こればっかりはねえ。用事が終わったら戻って来るから、いい子で待っててね♡」
「あ……」
シンシアの頭を優しく撫でて、取りつくしまもなく部屋を去るラーシュ。
寂しげに目を伏せ、そのまま力尽きたように気を失った彼女の表情が、彼の視界に入ることはなかった。
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