18 / 39
18 微※
しおりを挟む
高3になるのを控えた春休み。朔は高人と海里と一緒に駅前の本屋さんへ来た。
昨年のクリスマス以降高人と一緒なら少しずつ外へ出ても良いような気分になり時々駅前で買い物したり映画を観たりするようになっていた。
この日は悠斗が駅前のホテルで仕事相手と商談があって昼には終わるから終わったら昼ごはんを一緒に食べようという話になっていた。
それまで本屋さんで待っていようということになったのだ。
レジに並んでいる高人に声をかけて、海里と先に外へ出る。
ちょうど目の前のホテルから商談を終えた悠斗が出てきた。
「あっ!朔!海里!お待たせ!」って声をかけてきた隣には見覚えのある顔が…。
「朔?朔なのか?やっと…やっと会えた…」
その声は汐李だった。。。
悠斗の今日の商談は小鳥遊グループとの仕事だったのだ。
「し…しおい…」ずるずると後ずさると背中を支える腕にぶつかった。
「どうした?朔?」支えてくれたのは高人だった。
その瞬間ヒュッと声がした。
ビクッとして見上げると高人が一点を見つめている…その先には汐李がいた。
汐李も呆然とした顔で高人を見つめる…。
その瞬間2人の間からものすごい勢いでフェロモンが立ち昇った。
まさか…と思ったがそのまさかが起きてしまった。
高人と汐李は運命の番だった…。
2人は目を離さないでただ見つめあっている。
「「お前が運命の…まさか…」」と言いながらゆっくり歩み寄る。
それを呆然と見ていた朔の身体が急激に熱を持った。
ドクンッ!心臓も急に跳ねた。
リストバンドからブザーが鳴りハッと我に帰る。
海里が「朔!どうした?大丈夫か?」と聞いてきたので慌てて
「タクシー…すぐにタクシーに僕を乗せて!バースセンターへ急いで!」と叫んだ。
悠斗が突然、朔をギラギラした目で見ながら近づいてくる。
「早く!悠斗が来る前に逃げないと!」とうめくように言うと海里は僕を抱えて駅前のタクシーに押し込んだ。
「バースセンターへ!急いでください!」海里が叫ぶ。
タクシーが出た瞬間海里が悠斗に吹っ飛ばされているのが見えた。
その後タクシーの車窓から一瞬見えたのは高人と汐李が抱き合ったところだった。。。
「そっか…あの2人が運命の番だったのか…すごくお似合いだな…2人ともすごく素敵だもんな…そっか…そうだったのか…」
そこから意識がスゥッとなくなって気がついた時にはバースセンターのベッドの上だった。
腕には点滴がされているけど、身体が熱くて中心も奥も疼いて仕方がない。
中心は立ち上がりタラタラと雫が溢れ、後ろもグズグズと蠢いている。
思わず自分で触ってみるが触っただけで「ヒャゥッ!」と感じてしまう。
前も後ろも触りたくても自分ではどうにもならないほどもどかしく思わずベソベソと泣いてしまう。
一体自分はどうなってしまったんだろうか…。
ノックがして湯川先生が入ってきた。
「朔くん辛いね。君は両性ベータのフェロモンが覚醒してしまったんだよ。アルファのラットとオメガのヒートが同時に起きてる。今特別に配合した抑制剤を点滴してるから少しづつ落ち着いてくるはずだよ。」
そう言いながら僕のズボンと下着をずり下ろした。
僕は朦朧としながらもビックリして先生の手を押さえた。
「待って!先生なにを…」
「辛いでしょ?少しでも楽にしてあげたいから」
そう言いながら右手で僕の中心を扱いて左手の指を後ろへずるりと入れた。
「ハンッ!やだっ先生!やだ!」って言いながらも先生の手に抗えなくて僕は何度も果てた。
途切れがちな意識の中で何度も「朔くん…朔くん…」って言う湯川先生の苦しげな声と唇や頬に落とされる柔らかで温かい感触を感じて涙がこぼれた。
泣きながら何度も果ててそのうち気を失ってしまった…。
昨年のクリスマス以降高人と一緒なら少しずつ外へ出ても良いような気分になり時々駅前で買い物したり映画を観たりするようになっていた。
この日は悠斗が駅前のホテルで仕事相手と商談があって昼には終わるから終わったら昼ごはんを一緒に食べようという話になっていた。
それまで本屋さんで待っていようということになったのだ。
レジに並んでいる高人に声をかけて、海里と先に外へ出る。
ちょうど目の前のホテルから商談を終えた悠斗が出てきた。
「あっ!朔!海里!お待たせ!」って声をかけてきた隣には見覚えのある顔が…。
「朔?朔なのか?やっと…やっと会えた…」
その声は汐李だった。。。
悠斗の今日の商談は小鳥遊グループとの仕事だったのだ。
「し…しおい…」ずるずると後ずさると背中を支える腕にぶつかった。
「どうした?朔?」支えてくれたのは高人だった。
その瞬間ヒュッと声がした。
ビクッとして見上げると高人が一点を見つめている…その先には汐李がいた。
汐李も呆然とした顔で高人を見つめる…。
その瞬間2人の間からものすごい勢いでフェロモンが立ち昇った。
まさか…と思ったがそのまさかが起きてしまった。
高人と汐李は運命の番だった…。
2人は目を離さないでただ見つめあっている。
「「お前が運命の…まさか…」」と言いながらゆっくり歩み寄る。
それを呆然と見ていた朔の身体が急激に熱を持った。
ドクンッ!心臓も急に跳ねた。
リストバンドからブザーが鳴りハッと我に帰る。
海里が「朔!どうした?大丈夫か?」と聞いてきたので慌てて
「タクシー…すぐにタクシーに僕を乗せて!バースセンターへ急いで!」と叫んだ。
悠斗が突然、朔をギラギラした目で見ながら近づいてくる。
「早く!悠斗が来る前に逃げないと!」とうめくように言うと海里は僕を抱えて駅前のタクシーに押し込んだ。
「バースセンターへ!急いでください!」海里が叫ぶ。
タクシーが出た瞬間海里が悠斗に吹っ飛ばされているのが見えた。
その後タクシーの車窓から一瞬見えたのは高人と汐李が抱き合ったところだった。。。
「そっか…あの2人が運命の番だったのか…すごくお似合いだな…2人ともすごく素敵だもんな…そっか…そうだったのか…」
そこから意識がスゥッとなくなって気がついた時にはバースセンターのベッドの上だった。
腕には点滴がされているけど、身体が熱くて中心も奥も疼いて仕方がない。
中心は立ち上がりタラタラと雫が溢れ、後ろもグズグズと蠢いている。
思わず自分で触ってみるが触っただけで「ヒャゥッ!」と感じてしまう。
前も後ろも触りたくても自分ではどうにもならないほどもどかしく思わずベソベソと泣いてしまう。
一体自分はどうなってしまったんだろうか…。
ノックがして湯川先生が入ってきた。
「朔くん辛いね。君は両性ベータのフェロモンが覚醒してしまったんだよ。アルファのラットとオメガのヒートが同時に起きてる。今特別に配合した抑制剤を点滴してるから少しづつ落ち着いてくるはずだよ。」
そう言いながら僕のズボンと下着をずり下ろした。
僕は朦朧としながらもビックリして先生の手を押さえた。
「待って!先生なにを…」
「辛いでしょ?少しでも楽にしてあげたいから」
そう言いながら右手で僕の中心を扱いて左手の指を後ろへずるりと入れた。
「ハンッ!やだっ先生!やだ!」って言いながらも先生の手に抗えなくて僕は何度も果てた。
途切れがちな意識の中で何度も「朔くん…朔くん…」って言う湯川先生の苦しげな声と唇や頬に落とされる柔らかで温かい感触を感じて涙がこぼれた。
泣きながら何度も果ててそのうち気を失ってしまった…。
25
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
花いちもんめ
月夜野レオン
BL
樹は小さい頃から涼が好きだった。でも涼は、花いちもんめでは真っ先に指名される人気者で、自分は最後まで指名されない不人気者。
ある事件から対人恐怖症になってしまい、遠くから涼をそっと見つめるだけの日々。
大学生になりバイトを始めたカフェで夏樹はアルファの男にしつこく付きまとわれる。
涼がアメリカに婚約者と渡ると聞き、絶望しているところに男が大学にまで押しかけてくる。
「孕めないオメガでいいですか?」に続く、オメガバース第二弾です。
【完結】運命さんこんにちは、さようなら
ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。
とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。
==========
完結しました。ありがとうございました。
気付いたら囲われていたという話
空兎
BL
文武両道、才色兼備な俺の兄は意地悪だ。小さい頃から色んな物を取られたし最近だと好きな女の子まで取られるようになった。おかげで俺はぼっちですよ、ちくしょう。だけども俺は諦めないからな!俺のこと好きになってくれる可愛い女の子見つけて絶対に幸せになってやる!
※無自覚囲い込み系兄×恋に恋する弟の話です。
君が好き過ぎてレイプした
眠りん
BL
ぼくは大柄で力は強いけれど、かなりの小心者です。好きな人に告白なんて絶対出来ません。
放課後の教室で……ぼくの好きな湊也君が一人、席に座って眠っていました。
これはチャンスです。
目隠しをして、体を押え付ければ小柄な湊也君は抵抗出来ません。
どうせ恋人同士になんてなれません。
この先の長い人生、君の隣にいられないのなら、たった一度少しの時間でいい。君とセックスがしたいのです。
それで君への恋心は忘れます。
でも、翌日湊也君がぼくを呼び出しました。犯人がぼくだとバレてしまったのでしょうか?
不安に思いましたが、そんな事はありませんでした。
「犯人が誰か分からないんだ。ねぇ、柚月。しばらく俺と一緒にいて。俺の事守ってよ」
ぼくはガタイが良いだけで弱い人間です。小心者だし、人を守るなんて出来ません。
その時、湊也君が衝撃発言をしました。
「柚月の事……本当はずっと好きだったから」
なんと告白されたのです。
ぼくと湊也君は両思いだったのです。
このままレイプ事件の事はなかった事にしたいと思います。
※誤字脱字があったらすみません
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
ふしだらオメガ王子の嫁入り
金剛@キット
BL
初恋の騎士の気を引くために、ふしだらなフリをして、嫁ぎ先が無くなったペルデルセ王子Ωは、10番目の側妃として、隣国へ嫁ぐコトが決まった。孤独が染みる冷たい後宮で、王子は何を思い生きるのか?
お話に都合の良い、ユルユル設定のオメガバースです。
【R18】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※サムネにAI生成画像を使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる