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精霊王救出編
兄の気持ち(オリバー視点)
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僕は旅から帰ったあと、毎朝屋敷の庭10週を走りはじめた。これは旅で自分の力不足を実感したから量を増やしたんだ。
僕は今まで剣術の方は父上を見てたからそのあこがれもあって毎日続けてだいぶ強くなったかなって思うけど、今回の旅で体力の無さをすごく感じたんだよね。
それに、建物の中だったり武器を持ってない時に敵に遭遇したりすると剣術だけじゃどうしようもなくなることにも気づいたんだ。だから体術の授業も習い始めたよ。
初めの頃はランニングや体術を増やして続けられるか不安に思うこともあったけど「これはリアや家族を守るためだ!」って毎日自分に気合を入れると頑張れるんだよね。
それに案外楽しんでる自分もいるんだ。体を動かすのは初めから好きだし、自分が強くなっていくのを実感するのとても楽しいからね。
あ、ランニングの件はまだリアには言ってないよ。知ると一緒に走るって言い出しそうだからね。
今のリアは旅から戻ったばかりだし、魔法に関する授業が始まったから自覚はしてないと思うけどとても体に負担がかかってると思うんだ。なんなら少し休んで欲しいくらいかな?
でも、精霊王の封印石を手に入れたことによって、多分これから危険が付きまとうようになるから強さも身につけて欲しいし、難しいところだよね… 僕がリアを守れるくらい強かったらまだ良かったのかな…
父上もリアの負担について考えたみたいだけど、魔法が使えるようになったリアに魔法の授業だけは無くす訳には行かないからって、それ以外の授業は無くすことでリアの負担も軽減させようと考えたみたい。
最近父上も王様に相談に行ったりとかで忙しそうにしてるから代わりに僕がリアのことを守れるように強くなるよ!
そして、リアの初めての魔法の授業が終わった翌日である今日。朝食の席でリアが授業が休みと言っていたので、本当は授業があったけど自分の授業や予定も急遽変更して、リアに城下町に降りようと提案した。
リアに休日を楽しんでもらうことと、精霊王の封印石を身につけやすくするためにネックレスを探すのが目的だ。ネックレスの事は、リアには父上とのサプライズで渡す予定なのでまだ内緒にしておかなきゃ。あと、リアが好きそうな人気のお店を、着替えを手伝ってくれるメイドから聞いておこう!
「ねえ、城下町でリアが喜んでくれそうなお店とかないかな?甘いお菓子が出るお店とかがいいんだけど。」
「お嬢様と行かれるのですね!それでしたら広場近くにある大通りのカフェが今人気ですよ。それにお嬢様の好きなイチゴのケーキもあります!予約しておきますか?」
大通りなら宝飾品店からも近場だし、おやつの時間にもちょうど良さそうだね。
「うん、そこが良さそうだね。お願いできるかな?」
「はい、任せてください!!おやつの時間に予約しておきますね!」
よし、これでリアの喜んだ顔が見れるはずだ。僕も甘いものが好きだし、半分ずつ食べればリアが夕食が食べられなくなるような心配もないし、計画も完璧かな?
リアの支度も終わった頃だし迎えに行こう。外出するからって、きっと可愛くなってるんだろうなぁ…
リアを迎えに行くとやっぱり可愛くて、瞳と同じピンク色のワンピースがとても似合ってて、ついつい頬が緩んでしまった。
宝飾品店に行った時、ちょっとリアを見すぎていたようで、リアのネックレスを選んでるのを気づかれたかと思った。でも、リアが気にいったものがあって良かったな。
宝石にツタが絡まるようなデザインだと精霊王の封印石を宝石に見立ててもちょうどいいし、リアもそのことを考えながら見てたのかもね?
ペンダントにして身につけるようになれば、今後ドレスを着た時もつけて貰える。父上にも確認しないといけないけど、選ばせてもらえて良かったな。
リアに似合うアクセサリーを見てたら思ったよりも時間が経っていたようで、おやつの時間だった。リアには馬車の中でカフェのことを話した時からとても楽しみにしてくれてたみたいで、メニューを前にしたら面白いくらい真剣に悩んでた。よく見てみるとイチゴのショートケーキとチョコのロールケーキで迷っていたみたいで、リアがイチゴのショートケーキに決めたみたいだったから僕はもうひとつのチョコのロールケーキにした。
ケーキが来た後に、僕が注文したチョコのロールケーキを半分あげるって言った時は、「なんで分かったの!?」というかのようにすごく驚いたような顔してたけど、やっぱり欲しかったのかニコニコ笑いながら食べる姿が可愛くて、あげて良かったなって自分を褒めたくなった。
マグノリアと城下町の買い物から屋敷に戻ったあと、父上の部屋に行って今回見つけたペンダントの話をする。すると、父上も似合うと思ったのかすんなりとデザインが決まった。なので、そこから宝石商を呼んで、封印石自体が大きい石なのでゴテゴテしたデザインにならないように慎重に色とか考えながら注文した。
3日後くらいにできるって言ってたから早くリアにつけてもらいたいな!
僕は今まで剣術の方は父上を見てたからそのあこがれもあって毎日続けてだいぶ強くなったかなって思うけど、今回の旅で体力の無さをすごく感じたんだよね。
それに、建物の中だったり武器を持ってない時に敵に遭遇したりすると剣術だけじゃどうしようもなくなることにも気づいたんだ。だから体術の授業も習い始めたよ。
初めの頃はランニングや体術を増やして続けられるか不安に思うこともあったけど「これはリアや家族を守るためだ!」って毎日自分に気合を入れると頑張れるんだよね。
それに案外楽しんでる自分もいるんだ。体を動かすのは初めから好きだし、自分が強くなっていくのを実感するのとても楽しいからね。
あ、ランニングの件はまだリアには言ってないよ。知ると一緒に走るって言い出しそうだからね。
今のリアは旅から戻ったばかりだし、魔法に関する授業が始まったから自覚はしてないと思うけどとても体に負担がかかってると思うんだ。なんなら少し休んで欲しいくらいかな?
でも、精霊王の封印石を手に入れたことによって、多分これから危険が付きまとうようになるから強さも身につけて欲しいし、難しいところだよね… 僕がリアを守れるくらい強かったらまだ良かったのかな…
父上もリアの負担について考えたみたいだけど、魔法が使えるようになったリアに魔法の授業だけは無くす訳には行かないからって、それ以外の授業は無くすことでリアの負担も軽減させようと考えたみたい。
最近父上も王様に相談に行ったりとかで忙しそうにしてるから代わりに僕がリアのことを守れるように強くなるよ!
そして、リアの初めての魔法の授業が終わった翌日である今日。朝食の席でリアが授業が休みと言っていたので、本当は授業があったけど自分の授業や予定も急遽変更して、リアに城下町に降りようと提案した。
リアに休日を楽しんでもらうことと、精霊王の封印石を身につけやすくするためにネックレスを探すのが目的だ。ネックレスの事は、リアには父上とのサプライズで渡す予定なのでまだ内緒にしておかなきゃ。あと、リアが好きそうな人気のお店を、着替えを手伝ってくれるメイドから聞いておこう!
「ねえ、城下町でリアが喜んでくれそうなお店とかないかな?甘いお菓子が出るお店とかがいいんだけど。」
「お嬢様と行かれるのですね!それでしたら広場近くにある大通りのカフェが今人気ですよ。それにお嬢様の好きなイチゴのケーキもあります!予約しておきますか?」
大通りなら宝飾品店からも近場だし、おやつの時間にもちょうど良さそうだね。
「うん、そこが良さそうだね。お願いできるかな?」
「はい、任せてください!!おやつの時間に予約しておきますね!」
よし、これでリアの喜んだ顔が見れるはずだ。僕も甘いものが好きだし、半分ずつ食べればリアが夕食が食べられなくなるような心配もないし、計画も完璧かな?
リアの支度も終わった頃だし迎えに行こう。外出するからって、きっと可愛くなってるんだろうなぁ…
リアを迎えに行くとやっぱり可愛くて、瞳と同じピンク色のワンピースがとても似合ってて、ついつい頬が緩んでしまった。
宝飾品店に行った時、ちょっとリアを見すぎていたようで、リアのネックレスを選んでるのを気づかれたかと思った。でも、リアが気にいったものがあって良かったな。
宝石にツタが絡まるようなデザインだと精霊王の封印石を宝石に見立ててもちょうどいいし、リアもそのことを考えながら見てたのかもね?
ペンダントにして身につけるようになれば、今後ドレスを着た時もつけて貰える。父上にも確認しないといけないけど、選ばせてもらえて良かったな。
リアに似合うアクセサリーを見てたら思ったよりも時間が経っていたようで、おやつの時間だった。リアには馬車の中でカフェのことを話した時からとても楽しみにしてくれてたみたいで、メニューを前にしたら面白いくらい真剣に悩んでた。よく見てみるとイチゴのショートケーキとチョコのロールケーキで迷っていたみたいで、リアがイチゴのショートケーキに決めたみたいだったから僕はもうひとつのチョコのロールケーキにした。
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マグノリアと城下町の買い物から屋敷に戻ったあと、父上の部屋に行って今回見つけたペンダントの話をする。すると、父上も似合うと思ったのかすんなりとデザインが決まった。なので、そこから宝石商を呼んで、封印石自体が大きい石なのでゴテゴテしたデザインにならないように慎重に色とか考えながら注文した。
3日後くらいにできるって言ってたから早くリアにつけてもらいたいな!
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