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間違い
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いらっしゃいませ~♪
もぅ~最近連絡しても全然返事くれないから超寂しかったし!!
でも会えて超嬉しいし~♡
お決まりの営業トークでお店の看板を背負い、ナンバーとして日々の売上を作るのは並みの努力ではなかった。
あの頃、私が"頑張れ"と応援してもらった仕事は実はキャバクラだったのだ。
田舎から出てきて、都会のキャバクラで自分がどれだけ上まで行けるか試したい!そう思って飛び出し、やっとここまでの地位を築いたところだったのだ。
多分、私の性格を知ってる彼は、止めたって聞かないことを知ってたから、あえて頑張れと言ったのかもしれない。
だけど正直疲れていた。頑張ればたくさん給料がもらえる仕事は、常に永遠に頑張ってないとお金はもらえないわけで、お客様の顔がお金にしか見えていない自分にも、それを彼氏にも話せず、頑張ってる事だけを見せて、黒い部分は隠し通す事にも。
そんな時、本当に紳士?いや、足長おじさん?(笑)みたいな人に出会った。
その人は『そんなみんなに言ってるよーなこと言われたって、ちょっとは嬉しいけど本音かどうかいつも疑っちゃうよ(笑)』といつも通りのやり取りをしていた。
だけどある日、『そんな頑張んなくても、オレお前のこと気に入っちゃったし、やりたい事やらせてあげるよ』『見返りと言っちゃーなんだけど、キャバクラは辞めてちゃんと自分の好きな仕事を見つけてごらんよ。オレはそっちでがんばる君を応援したい』
こんな事言ってくれる人が世の中にはホントにいるんだ!!!
感動的だった(笑)
当たり前だけど、そんな事言ってのけるのはピュアな気持ちからじゃなく、悪くいうと"愛人"って事だった。
もちろん、その人は今までもそういう事した事があるんだろうし、それなりの経済力があって仕事も地位もあり、人脈もたくさん持ってる人で、何かあればちゃんと責任も取れるからそんなこと言ってのけちゃうんだろう。
私は、大切な彼がいるのに遠距離を理由に違う道を選ぶ覚悟をした。
今の状況からどうしても脱出したかったし、もうトップであり続けることに疲れていた。
お店のトップ、誰かのトップ。
2番目以降の方が楽だし頑張ってる感出るじゃん。
そうやってどんどん怠惰と快楽に溺れていった。
やっとタイミングが巡って付き合えたはずの彼を、私はいとも簡単に裏切ってしまえるような浅はかな女だったのだ。
もぅ~最近連絡しても全然返事くれないから超寂しかったし!!
でも会えて超嬉しいし~♡
お決まりの営業トークでお店の看板を背負い、ナンバーとして日々の売上を作るのは並みの努力ではなかった。
あの頃、私が"頑張れ"と応援してもらった仕事は実はキャバクラだったのだ。
田舎から出てきて、都会のキャバクラで自分がどれだけ上まで行けるか試したい!そう思って飛び出し、やっとここまでの地位を築いたところだったのだ。
多分、私の性格を知ってる彼は、止めたって聞かないことを知ってたから、あえて頑張れと言ったのかもしれない。
だけど正直疲れていた。頑張ればたくさん給料がもらえる仕事は、常に永遠に頑張ってないとお金はもらえないわけで、お客様の顔がお金にしか見えていない自分にも、それを彼氏にも話せず、頑張ってる事だけを見せて、黒い部分は隠し通す事にも。
そんな時、本当に紳士?いや、足長おじさん?(笑)みたいな人に出会った。
その人は『そんなみんなに言ってるよーなこと言われたって、ちょっとは嬉しいけど本音かどうかいつも疑っちゃうよ(笑)』といつも通りのやり取りをしていた。
だけどある日、『そんな頑張んなくても、オレお前のこと気に入っちゃったし、やりたい事やらせてあげるよ』『見返りと言っちゃーなんだけど、キャバクラは辞めてちゃんと自分の好きな仕事を見つけてごらんよ。オレはそっちでがんばる君を応援したい』
こんな事言ってくれる人が世の中にはホントにいるんだ!!!
感動的だった(笑)
当たり前だけど、そんな事言ってのけるのはピュアな気持ちからじゃなく、悪くいうと"愛人"って事だった。
もちろん、その人は今までもそういう事した事があるんだろうし、それなりの経済力があって仕事も地位もあり、人脈もたくさん持ってる人で、何かあればちゃんと責任も取れるからそんなこと言ってのけちゃうんだろう。
私は、大切な彼がいるのに遠距離を理由に違う道を選ぶ覚悟をした。
今の状況からどうしても脱出したかったし、もうトップであり続けることに疲れていた。
お店のトップ、誰かのトップ。
2番目以降の方が楽だし頑張ってる感出るじゃん。
そうやってどんどん怠惰と快楽に溺れていった。
やっとタイミングが巡って付き合えたはずの彼を、私はいとも簡単に裏切ってしまえるような浅はかな女だったのだ。
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