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白い雪とこおりで元気にあそぶ小助くん

かいじゅうたちと大すきなやきイモ

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 ようせいから元のすがたにもどった小助たちは、ケモスケにふたたび会うことができて大よろこびしています。ケモスケも、自分の体にしがみつく小助とワン太をえがおで見つめています。 

「ぼくも、小助くんとワン太くんがここへきてくれてうれしいよ」 

 すると、かいじゅうのお父さんとお母さんが近くにいる子どもたちをよぼうと声をかけてきました。 

「みんな、どうくつの中へ入って」 

 小助たちは、ケモスケとともにかいじゅうたちがくらすほらあなの中へ入りました。ほらあなの中は、さむい冬であってもあたたかくしてくらすことができます。 

 さっそく、お母さんかいじゅうは小助たちの前で話しはじめました。 

「さっきまで、風も雪もはげしかったからたいへんだったね」 
「大じょうぶ! 大じょうぶ!」 

 かいじゅうのお父さんとお母さんは、小助たちがフブキのおまじないでようせいとなってここへきたことを知りません。フブキのことは、子どもたちだけのひみつです。 

 そんな時、小助のおなかの音がかいじゅうたちの耳に入ってきました。 

「グウウウウウウウウ~ッ」 
「あっ! ぼうや、おなかがすいたのかな?」 
「てへへ」 

 お母さんかいじゅうは、おくのほうにある大きなイモをとり出しました。これを見て、小助はうれしそうに元気な声を上げています。 

「おイモ! おイモ! おイモ!」 
「ふふふ、ぼうやはイモを食べるのが大すきだものね」 

 かいじゅうのお父さんは、すぐにイモをやくじゅんびをしようと木をつかって火をおこしています。小助とケモスケは、ほらあなにある木のえだをお父さんかいじゅうのところへもってきました。 

 雪がつもった外ではできないので、大きなイモをやいているのはほらあなの中です。火のまわりでは、みんながあつまってやきイモができるのを楽しみにまっています。 

 そうするうちに、やきイモのいいにおいがただよってきました。 

「さあ、やきイモがやけたぞ!」 
「わ~い! やきイモ! やきイモ!」 

 小助は、お父さんかいじゅうから手わたされた大きなやきイモを口の中へ入れました。あまりのおいしさに、小助はやきイモを一気に食べ切りました。 

「やきイモ、おいちい(おいしい)! やきイモ、おいちい!」 
「ふふふ、ぼうやがおいしいと言ってくれるのが一番うれしいわ」 

 かいじゅうたちもワン太も、やきたてのイモをほおばりながらおいしく食べています。小助のほうも、やきイモをつづけて食べるたびに楽しそうなえがおを見せています。 

 でも、小助が大すきなものはやきイモだけではありません。小助とワン太はやきイモを食べおわると、向かいがわにいるお母さんかいじゅうの顔をじっと見つめています。
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