206 / 307
秋のきせつと小助くん
クマの親子といっしょにくりのみひろい
しおりを挟む
小助は、いつものように森の中へやってくるとあそびあいての子グマたちと顔を合わせました。そばには、お母さんグマがやさしい目つきで子どもたちを見つめています。
「ぼうやたち、近くにくりの木があるから行ってごらん」
クマのお母さんの目の先には、くりがみのった木がいくつもあります。小助たちは、近くにあるくりの木へかけ足で向かうことにしました。
「わあ~っ! くりの木! くりの木!」
小助は、くりの木のえだを見つけるとさっそくゆらしています。すると、イガイガのついたくりのみがつぎつぎとおちてきました。子グマたちは、じめんにたくさんおちているくりのみを見つけました。
「くりのみがいっぱいだ!」
子グマたちはすぐにとりに行こうとしますが、そのとちゅうで足元にあるイガイガをふんでしまいました。
「い、いててててっ!」
子グマたちは、あまりのいたさに思わずとび上がりました。このようすに、お母さんグマは子どもたちへすぐに声をかけました。
「イガイガをふむといたいから気をつけてね」
お母さんグマからの言うことを聞くと、小助たちは木のまわりでくりのみを手でひろいはじめました。あつめたくりのみは、お母さんグマのいるところにもっていきます。
「ねえねえ、どうちゅるの(どうするの)? どうちゅるの?」
「しばらく日の当たらないところへおけば、おいしく食べることができるわよ」
みんなでくりのみのことで話していると、近くの木からおりてきたリスが小助たちのところへやってきました。
「わ~っ! くりのみだ!」
「ここにあるくりのみ、食べたいんでしょ」
「もっていってもいいの?」
「食べたい分だけもって行ってもいいよ」
リスは、くりやどんぐりといった木のみが大すきです。くりを手にしたリスは、大きな木にある自分のすみかへすぐにもどって行きました。
「それじゃあ、みんなでほらあなの中へくりのみをもって行こうね」
「あっちなの? あっちなの?」
「いっしょに行くからついてきてね」
小助たちは、くりのみをりょう手いっぱいにもってお母さんグマの後をついて行くことにしました。向かった先は、クマの親子がいつもくらすほらあなのあるばしょです。
ほらあなに入ると、小助たちはおくのほうへくりのみをおいています。これを何回もくりかえすうちに、とれたてのくりのみをすべてほらあなへ入れることができました。
「ぼうやたちのおかげで、どうくつへぜんぶはこぶのを早くおわらせることができたわ。本当にありがとうね」
お母さんグマは、手つだってくれた小助たちへかんしゃのことばをのべました。すると、小助と子グマたちはクマのお母さんの前でならぶといつものおねだりをしはじめました。
「かあちゃ、おっぱい! おっぱい!」
「ふふふ、しょうがないわね。さあ、こっちへおいで」
こうして、小助は子グマたちといっしょにお母さんグマのおっぱいをのもうとしています。お母さんグマにあまえながら、小助たちはおっぱいをたくさんのみつづけています。
「おっぱいをいっぱいのんで、すくすくと大きくなろうね」
お母さんグマは、小助がおっぱいを元気にのんでいるすがたをやさしい目で見つめています。
「ぼうやたち、近くにくりの木があるから行ってごらん」
クマのお母さんの目の先には、くりがみのった木がいくつもあります。小助たちは、近くにあるくりの木へかけ足で向かうことにしました。
「わあ~っ! くりの木! くりの木!」
小助は、くりの木のえだを見つけるとさっそくゆらしています。すると、イガイガのついたくりのみがつぎつぎとおちてきました。子グマたちは、じめんにたくさんおちているくりのみを見つけました。
「くりのみがいっぱいだ!」
子グマたちはすぐにとりに行こうとしますが、そのとちゅうで足元にあるイガイガをふんでしまいました。
「い、いててててっ!」
子グマたちは、あまりのいたさに思わずとび上がりました。このようすに、お母さんグマは子どもたちへすぐに声をかけました。
「イガイガをふむといたいから気をつけてね」
お母さんグマからの言うことを聞くと、小助たちは木のまわりでくりのみを手でひろいはじめました。あつめたくりのみは、お母さんグマのいるところにもっていきます。
「ねえねえ、どうちゅるの(どうするの)? どうちゅるの?」
「しばらく日の当たらないところへおけば、おいしく食べることができるわよ」
みんなでくりのみのことで話していると、近くの木からおりてきたリスが小助たちのところへやってきました。
「わ~っ! くりのみだ!」
「ここにあるくりのみ、食べたいんでしょ」
「もっていってもいいの?」
「食べたい分だけもって行ってもいいよ」
リスは、くりやどんぐりといった木のみが大すきです。くりを手にしたリスは、大きな木にある自分のすみかへすぐにもどって行きました。
「それじゃあ、みんなでほらあなの中へくりのみをもって行こうね」
「あっちなの? あっちなの?」
「いっしょに行くからついてきてね」
小助たちは、くりのみをりょう手いっぱいにもってお母さんグマの後をついて行くことにしました。向かった先は、クマの親子がいつもくらすほらあなのあるばしょです。
ほらあなに入ると、小助たちはおくのほうへくりのみをおいています。これを何回もくりかえすうちに、とれたてのくりのみをすべてほらあなへ入れることができました。
「ぼうやたちのおかげで、どうくつへぜんぶはこぶのを早くおわらせることができたわ。本当にありがとうね」
お母さんグマは、手つだってくれた小助たちへかんしゃのことばをのべました。すると、小助と子グマたちはクマのお母さんの前でならぶといつものおねだりをしはじめました。
「かあちゃ、おっぱい! おっぱい!」
「ふふふ、しょうがないわね。さあ、こっちへおいで」
こうして、小助は子グマたちといっしょにお母さんグマのおっぱいをのもうとしています。お母さんグマにあまえながら、小助たちはおっぱいをたくさんのみつづけています。
「おっぱいをいっぱいのんで、すくすくと大きくなろうね」
お母さんグマは、小助がおっぱいを元気にのんでいるすがたをやさしい目で見つめています。
0
お気に入りに追加
10
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる