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小助くんとなかよしどうぶつ
あなの中へ入った小助くんとモグまるくん
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「さあ、おいらの後についてきて!」
先にあなの中へ入ったモグまるは、自分たちがくらすところへ行こうと小助をよんでいます。小助も、モグまるの後をおうようにあなからとびこんでいきました。
「ねえねえ! どこへ行くの?」
「おいらたちモグラがどんなことをしているのか、これから小助にも見せてあげるから」
「どんなことをちゅるの(どんなことをするの)?」
「ははは! おいらたちは、土の中であなをほることがしごとなんだ。ここも、おいらがいっしょうけんめいにほったところさ」
モグラたちはあなほり名人なので、土の中を思いどおりにほりつづけるのはお手のものです。小助は、モグまるの話を聞くうちに自分もやりたくなりました。
「ねえ! ぼくもやりたい! やりたい!」
「やりたいって言うけど、あなほりはかんたんにいくものじゃないぞ」
「やりたい! やりたい!」
だだをこねる小助のすがたに、モグまるはおくのほうまでつれていくことにしました。モグまるは、土かべを自分の手でさわりながらたしかめています。
「さあ、やってごらん」
「えいえいっ! えいえいえいっ……」
小助は、モグまるがたしかめた土かべを自分の力でほろうといっしょうけんめいです。しかし、どんなにほってもなかなか先へすすむことができません。
「やれやれ、これじゃあいつまでたってもほりすすむことができないぜ」
「え~っ! まだやりたい! やりたい!」
「あとでやらせてあげるから」
モグまるは、だだをこねる小助にかわってあなほりをすることにしました。一気にほりすすんでいくモグまるのすごさに、小助もおどろくばかりです。
「わあ~っ! モグまるくん、ちゅごいちゅごい(すごいすごい)!」
小助は、モグまるがほりつづけるあなのとおり道をすすんでいます。目の前には、モグまるが土をたやすくほっているすがたが見えます。
ところが、モグまるがほっているあなから水がいきおいよくふき出してきました。とつぜんのできごとに、モグまるはあわてたようすでにげようとします。
「ねえねえ! どうちたの(どうしたの)?」
「小助! 小助! 早くここからにげろ!」
大声でなんどもさけぶモグまるですが、小助には何のことなのか分かりません。すると、小助はモグまるがほりすすんだ先までかけ出しました。
「そっちへ行ったらダメ!」
モグまるのさけび声をよそに、小助はあなからふき出した水に体でうけ止めています。小助がつけているはらがけは、たくさんの水をあびてびしょぬれになっています。
それでも、小助はその場をうごこうとはしません。夏のあつい時とあって、小助は水あびをするのが楽しくてたまらないようすです。
「わ~い! わ~い! 水あび! 水あび!」
つぎの日の朝、山おくの小さな家のにわにあるものほしにでっかいおねしょのおふとんがほされています。そのよこでは、かわいいえがおを見せる小助のすがたがあります。
「小助くん、今日もいっぱいおねしょをしちゃったね」
「てへへ、おねちょちちゃった(おねしょしちゃった)」
お母さんがりょう手でもっているのは、おねしょをしたばかりの小助のはらがけです。おふとんへのおねしょと同じように、はらがけのほうもおねしょでいっぱいぬれています。
「ふふふ、小助くんはいつも元気いっぱいだね。だって、これだけのおねしょをするぐらいだもの」
おにわでにぎやかな声がひびきわたる中、その近くではモグまるが土の中からあなをほって出てきました。
「ははは! 小助ったら、でっかいおねしょをやってしまったのか。ゆめの中で、小助があなからいっぱいふき出した水をずっとあびていたからなあ」
小助と同じゆめを見たモグまるは、おねしょぶとんのそばにいる小助のはしゃぐようすをずっとながめています。
先にあなの中へ入ったモグまるは、自分たちがくらすところへ行こうと小助をよんでいます。小助も、モグまるの後をおうようにあなからとびこんでいきました。
「ねえねえ! どこへ行くの?」
「おいらたちモグラがどんなことをしているのか、これから小助にも見せてあげるから」
「どんなことをちゅるの(どんなことをするの)?」
「ははは! おいらたちは、土の中であなをほることがしごとなんだ。ここも、おいらがいっしょうけんめいにほったところさ」
モグラたちはあなほり名人なので、土の中を思いどおりにほりつづけるのはお手のものです。小助は、モグまるの話を聞くうちに自分もやりたくなりました。
「ねえ! ぼくもやりたい! やりたい!」
「やりたいって言うけど、あなほりはかんたんにいくものじゃないぞ」
「やりたい! やりたい!」
だだをこねる小助のすがたに、モグまるはおくのほうまでつれていくことにしました。モグまるは、土かべを自分の手でさわりながらたしかめています。
「さあ、やってごらん」
「えいえいっ! えいえいえいっ……」
小助は、モグまるがたしかめた土かべを自分の力でほろうといっしょうけんめいです。しかし、どんなにほってもなかなか先へすすむことができません。
「やれやれ、これじゃあいつまでたってもほりすすむことができないぜ」
「え~っ! まだやりたい! やりたい!」
「あとでやらせてあげるから」
モグまるは、だだをこねる小助にかわってあなほりをすることにしました。一気にほりすすんでいくモグまるのすごさに、小助もおどろくばかりです。
「わあ~っ! モグまるくん、ちゅごいちゅごい(すごいすごい)!」
小助は、モグまるがほりつづけるあなのとおり道をすすんでいます。目の前には、モグまるが土をたやすくほっているすがたが見えます。
ところが、モグまるがほっているあなから水がいきおいよくふき出してきました。とつぜんのできごとに、モグまるはあわてたようすでにげようとします。
「ねえねえ! どうちたの(どうしたの)?」
「小助! 小助! 早くここからにげろ!」
大声でなんどもさけぶモグまるですが、小助には何のことなのか分かりません。すると、小助はモグまるがほりすすんだ先までかけ出しました。
「そっちへ行ったらダメ!」
モグまるのさけび声をよそに、小助はあなからふき出した水に体でうけ止めています。小助がつけているはらがけは、たくさんの水をあびてびしょぬれになっています。
それでも、小助はその場をうごこうとはしません。夏のあつい時とあって、小助は水あびをするのが楽しくてたまらないようすです。
「わ~い! わ~い! 水あび! 水あび!」
つぎの日の朝、山おくの小さな家のにわにあるものほしにでっかいおねしょのおふとんがほされています。そのよこでは、かわいいえがおを見せる小助のすがたがあります。
「小助くん、今日もいっぱいおねしょをしちゃったね」
「てへへ、おねちょちちゃった(おねしょしちゃった)」
お母さんがりょう手でもっているのは、おねしょをしたばかりの小助のはらがけです。おふとんへのおねしょと同じように、はらがけのほうもおねしょでいっぱいぬれています。
「ふふふ、小助くんはいつも元気いっぱいだね。だって、これだけのおねしょをするぐらいだもの」
おにわでにぎやかな声がひびきわたる中、その近くではモグまるが土の中からあなをほって出てきました。
「ははは! 小助ったら、でっかいおねしょをやってしまったのか。ゆめの中で、小助があなからいっぱいふき出した水をずっとあびていたからなあ」
小助と同じゆめを見たモグまるは、おねしょぶとんのそばにいる小助のはしゃぐようすをずっとながめています。
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