【急募】4人同時に求婚してきた時の対処法～クセの強い彼らに溺愛されて困ってます～

不埒な輩

「次、晶」
「俺の出番やな！」

晶兄様が仰々しく身振り手振りを加えて説明し出す。貼りだされたのはワインレッドのワンピース型の水着。後ろは大胆に空いていて、首のところでリボンになっている。

「まず！みさちゃんはお腹を出すことに抵抗があると思うんや。全然細っこいと思うがみさちゃんは自分の体型気にしてるからなあ。そんな彼女にはワンピースタイプや！！！しかもこれのいいところは…そう！！！脱がしやすい」

大きく息を吸う。

「脱がしやすいんや。リボンを引っ張ればほらこの通り。ぱらりと落ちる」

晶兄様熱弁のところでスっと咲夜兄様が手を挙げた。目線で発言を許可する兄様。

「この説明は下心なし、という規約に違反している。明らかに晶は下心を持ってこの水着を勧めている」
「ちょお待ってえや！？脱がしやすいってことは日焼け止め塗る時背中に塗ってあげやすいってことやん！？」
「はい僕も挙手。晶自分が塗る妄想してる。キモイ。アウト」
「ふむ、2票入ったね、ということで晶、失格」
「いや失格とかまであるんだこの争い…」

晶兄様はガックリと項垂れている。うん…まあ当然かな。不埒な輩ではある。