【急募】4人同時に求婚してきた時の対処法～クセの強い彼らに溺愛されて困ってます～

責任

「俺、わかったかもしれん」

毎日夜、俺たちは進捗報告のために集まる。今でいうと、みさちゃんと何やったか、ってとこ。そこで俺は口火を切った。

「何がだい、晶？」
「好きとか、愛とか。いや、少なくともその手がかりが」

全員が、驚きの目で俺を見る。ここにいる4人、誰一人として愛を知らなかった。でも、少なくとも、俺は。

「俺は今日、みさちゃんを大切だと思うた。この子のそばが心地ええと思えた。こんな感情、初めてや」
「……それは僕達3人が手出しをするなという意味かな？」
「ちゃう。ゲームは続行や。ただ、俺は本気になった。それだけや。お前らがいて、それでいて俺を選んでくれることに意味があると思うしな」
「ほお……ますます気になるね、みささん」

3人が、ゾッとするような笑みを浮かべた。いや、きっと俺もや。挑発の笑み。互いが互いを挑発し合う。
なあ、みさちゃん。俺、本気になったわ。みさちゃんの涙が、笑顔が、声が。頭から抜けんのや。風邪でしんどくてしんどくてたまらん時、みさちゃんの声と、冷たい細い手を感じたんや。責任、とってな？