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後日談

クローダム家による「歓迎」2

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ママが紅茶と菓子を用意し、みなで席を囲む……重苦しい。と、パパが家族に目配せすると、みんなが立ち上がった。そして、頭を下げた。

「私達の家族を救ってくださり、本当にありがとうございました」

パパもママも、お兄ちゃんもお姉ちゃんも。真剣な顔だった。私もつられて立ち上がる。

「助けてくれて本当にありがとう、ルディー」
「そんな、頭をあげてください。それに、オレがしたくてやったことです。オレこそ、ヴィーには何度も救われて……」
「ほう、ヴィー、ね……」

お兄ちゃん、その目はやめよう。うん。
友達みんなヴィーって呼んでるから、と慌ててフォローに入ればそうか!と何事もなかったかのように微笑まれる。怖い、怖いよお兄ちゃん……

「えーっと、とにかく本当、気にしないでください」

その一言で、みんなが腰を下ろす。一瞬空気が和らいだところ。ここでママが爆弾を投下した。

「ねえ、みんなの前でキスしたって本当なのー?」
「は……?私それ聞いてないんだけど。パパ、それ本当?」
「本当だ。しっかりと、この目で、目の前で、確認した」
「きゃー!素敵ね!」

恥ずかしさに顔がどんどん熱くなっていく。対するルディーは冷や汗をだらだらかいている。視線だけで助けを求められるが、いや、私にもどうしようも出来ないって。
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