裏ビデオに出演させられる話

裏ビデオに出演させられる話

「ねえ、今日ほんとにここに泊まるの？」

女がそう言うのも無理はなかった。受付は態度の悪いタバコを吸った親父が1人。立ち並ぶ部屋は壁も薄く、隣の部屋の話し声まで聞こえてくる。それだけでは無い、ガラの悪い男が何人も廊下でたむろしている。

「今日は僕の誕生日だから僕が何してもいいって言ったよね？」
「それはそうだけど…」

渋々納得した女はベッドに腰掛けた。男はゆっくりとそれに覆い被さる。

「ちょっ！ここでは嫌だよ！？」

自分の嬌声もベッドの軋む音も何もかもが丸聞こえになることは容易に想像がつく。
抵抗する女に男は薄く笑った。

「大丈夫だから」

耳をぺろりと舐めれば女の開発されきった体は簡単に嬌声をあげる。半ば破るようにして服を脱がせ、蜜壷に指を突っ込み、何度も何度もイかせ、女が前後不覚になった頃。
男がぞろぞろと入ってきた。それは先程見た男たちと合致していた。しかしとろとろに溶かされた女にはそれしかわからない。

「兄ちゃん、金を払ってまで自分の女を抱かせるって趣味わりいなあ」
「俺はこんな上玉とやれる上に金まで貰えるんすから言うことないですけどね」

男はにっこりと笑って言う。

「僕は撮影しているので。ああ、彼女、ピル飲んでないですけど好きに中に出ししていいので」

ひゅう！と歓声が上がった。
女はやっと状況を把握し、逃げようと試みるも、もう遅い。1人目の男が覆い被さった。

「やだやだやだやっ…！！！」

開発されきった体は誰のものであろうと入れられれば強烈な快感に襲われる。女が喘ぎ声を漏らすのも遠くない話だった。

今回の女はいかにも不幸な目に合わせるのが似合う女だった。黒髪ボブに左右非対称の下がり眉。オドオドした態度。それが何人もの屈強な男たちに回されて。ああ、今回の売れ行きも心配無さそうだ…男は完成したビデオを見ながら、女の前では決して吸わなかったタバコを慣れた手つきで吸った。