パッサージュで朝食を ～パリで出会った運命の人～

６ -Six-

二つ重ねて気持ちよくなる ※

「俺も、ユウリと気持ちよくなりたい」
「うん……あ、でも準備が」
「今日は、まだいいよ。こっちで一緒に……ね」
「あっ……」

　僕のソレに、硬くなったテオのモノが触れる。ジョガーパンツ越しでもわかる、その存在感。グリグリと押し付けられたら思わず腰が震えてしまい、慌てて布団をギュッと握った。喉の渇きを覚えたみたいに、生唾を飲む。するとテオは一度僕から離れて、ジョガーパンツと下着を脱ぎ捨てた。

「すご……」

　思わずそう口にしていた。

「さ、触りたい……いい？」
「いいよ」

　起き上がって、彼のそばに。テオのソレは質量がすごくて、太さも長さもあった。

「こ、これが世界サイズ……」

　日本語で呟いて、生唾を飲んだ。

「ユウリ？」

　ていうかコレ、僕のナカに入るかな。しっかり慣らさないとお尻壊れそうなんだけど。
　両手で握って先っぽを咥えてみるけど、顎が外れそうでその先はちょっとやめといた。

「ムリしないで、ユウリ」
「ん。でも僕、テオのコレが入るようにがんばりたい」
「……ありがとう。二人で頑張ろうね」

　テオが僕の前に座って、優しくおでこにキスをしてくれた。

「だから今日は、こっち」
「あっ」

　いたずらっぽく笑いながら、押し倒された。そして膝裏を掴んで脚を開かされ、テオの竿が僕のモノに宛がわれる。

「俺が動くから、ユウリ、両手で二本を包んでて」

　言われるがまま、僕は重なり合う二本の竿を両手で包むように握った。テオが腰を振ると、手の中で竿が擦れる。先走りで濡れて、えっちな音が二つからしてくる。硬くて重たいテオの竿で擦られるのが、めちゃくちゃ気持ちよくて、僕はいつもより早く絶頂の波が押し寄せてきた。

「あぁ、いい……きもちいい……っ」
「ぼ、くも……っんもぉ、んん」
「ふふ、かわいい……っ」

　キスをしながら二人で示し合わせたように果てて、テオが覆い被さってくる。
　お互いの唇を何度も啄んで、満足そうに笑いながら抱き締められたら、僕もすごく満たされた気持ちになった。

「かわいいね、ユウリ。大好きだよ」

　頬にチュッとキスをされて、胸がジンと熱くなる。

「ん……僕も、その」
「待って。状況に流されちゃダメだよ」

　人差し指を唇に押し当てられ、僕は思わず口を閉じた。

「ユウリが本気で俺と同じ気持ちになったらでいい。そしたら、ちゃんと聞かせて」
「……わかった」
「疲れてない？」
「うん、へいき」

　なんて言ったそばから出てくるあくび。
　それを見てテオは、眉を垂らして小さく笑う。

「夕飯の時間まで、シャワー浴びて少し眠ろうか。おいで、ユウリ」
「うん」

　差し出されたテオの手を掴んで起き上がる。二人でシャワーを浴びてベッドルームに戻ったら、裸のまま僕たちは、二人で抱き合って夕飯の時間まで眠った。