上 下
43 / 48
最新話

21.今度はちゃんと…@藤堂side

しおりを挟む
「さくら…かわいい…はあ…声…聞いていたいけど…外に聞かれちゃうよ…」
「だって…藤堂さん…あんっ」
 さくらが首をひねって溶けた顔を向ける。
 俺はその唇をむさぼる。
 さくらの声は小さく喉元で発するものだけになる。
 ふたりの頭の中に、唾液の混じる音が響く。

 さくらの下着は濡れて、指にまとまりついてその上を滑らせるのが難しくなった。
 両手でスカートをたくし上げてショーツを下げ、直接触る。
 とろとろの襞の内側でぬるぬる指を滑らせて濡れた指先で突起を転がす。
「あんっ!」
 さくらが天井を仰いだ。

「軽く、逝ったね。俺も、やばい…」
 本当は、もっとさくらの体中に触れて、キスして、さくらの中に入りたい。
 でも、さすがにまずい。

「さくら…今、さすがにゴムないから…、俺はいいけど…さくらの望まないことは…したくない…」
 ああ、もうすべて飛び越えて、さくらに俺の子を産んで欲しい。でも、さくらの人生を無理やり変えるわけにはいかない。
「え…?」
 俺はジャケットを抜いて、ベルトを外してスーツのパンツを脚元に下げ、下着の上から自分のものを出した。
「さくら、テーブルに体重預けて、脚閉じて。」
「藤堂さん?」

 俺はテーブルに上半身を預けて突き出されたさくらの脚の間、濡れた襞の間に自分のものを挟んだ。
「あっ!」
 さくらが驚いて声を上げる。
「さくらは、こういうのも、初めてでしょ?そうだよね?さくらは初めては全部俺としようね…。」
 腰を前後させる。
「あ…っ。」
「さくら…聞こえるから…。」
 俺はさくらの口に自分の指を入れてしゃぶらせる。
「んんっ。」
「そう、そうやって、俺の指をしゃぶって声抑えて…。ああ…指も気持ちいいよ。さくら。」
 さくらの入り口から漏れる愛液が俺の動きに合わせてくちゅくちゅと音を立てる。
 片腕はさくらの腰を抱えて逃がさないようにして、両肘をテーブルに突いて自分の体重を支える。

「くっ!はあ…さくら…このまま、ずっと、俺のものでいてよ…。」
「んっ、んっっ。」
 さくらは俺の言う通り、俺の指を必死でしゃぶっている。
 ああ、もう可愛すぎる…。

「んんっ!あっ!」
 さくらが耐えきれずに口を開けた。体がびくびくする。
「…逝ったの?さくら…?」
 さくらは無言でこくこくとうなづく。
「…もう…ダメ…藤堂さん…」
 体をひねって俺の顔を見上げるさくらの顔…。涙と唾液にまみれて溶けた顔…。

「さくら…俺も…」
 俺はさくらの脚の間から引き抜いて、さくらの尻に出した。
「さくら、いま、きれいにするから、そのまま…。」
 ティッシュを出してさくらの尻、脚の間を拭く。さくらの背中が粗い息で上下する。

 さくらの下着を戻してスカートを下げる。
「さくら、動いて大丈夫だよ。」
 さくらがゆっくり起き上がる間に、自分も整える。

 さくらに近づき、ぼんやりしているさくらをいったん椅子に座らせ、ハンカチで涙や唾液をぬぐい、指先で髪を整える。
「さくら…。」
 唇を合わせる。

「藤堂さん…。こんなの…ダメです…。」
 仕事にまじめなさくらには、仕事中断させて、会議室でなんて、嫌だよな…。
「ごめん、もう…待てなかった…。今度は、ちゃんと、違う場所で、体繋ごう…」
 さくらは答えない。

「準備…しないと…。」
 さくらが立ち上がろうとする。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

セカンドラブ ー30歳目前に初めての彼が7年ぶりに現れてあの時よりちゃんと抱いてやるって⁉ 【完結】

remo
恋愛
橘 あおい、30歳目前。 干からびた生活が長すぎて、化石になりそう。このまま一生1人で生きていくのかな。 と思っていたら、 初めての相手に再会した。 柚木 紘弥。 忘れられない、初めての1度だけの彼。 【完結】ありがとうございました‼

腹黒上司が実は激甘だった件について。

あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。 彼はヤバいです。 サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。 まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。 本当に厳しいんだから。 ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。 マジで? 意味不明なんだけど。 めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。 素直に甘えたいとさえ思った。 だけど、私はその想いに応えられないよ。 どうしたらいいかわからない…。 ********** この作品は、他のサイトにも掲載しています。

ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~

taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。 お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥ えっちめシーンの話には♥マークを付けています。 ミックスド★バスの第5弾です。

【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜

湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」 30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。 一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。 「ねぇ。酔っちゃったの……… ………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」 一夜のアバンチュールの筈だった。 運命とは時に残酷で甘い……… 羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。 覗いて行きませんか? ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・R18の話には※をつけます。 ・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。 ・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

【完結】maybe 恋の予感~イジワル上司の甘いご褒美~

蓮美ちま
恋愛
会社のなんでも屋さん。それが私の仕事。 なのに突然、企画部エースの補佐につくことになって……?! アイドル顔負けのルックス 庶務課 蜂谷あすか(24) × 社内人気NO.1のイケメンエリート 企画部エース 天野翔(31) 「会社のなんでも屋さんから、天野さん専属のなんでも屋さんってこと…?」 女子社員から妬まれるのは面倒。 イケメンには関わりたくないのに。 「お前は俺専属のなんでも屋だろ?」 イジワルで横柄な天野さんだけど、仕事は抜群に出来て人望もあって 人を思いやれる優しい人。 そんな彼に認められたいと思う反面、なかなか素直になれなくて…。 「私、…役に立ちました?」 それなら…もっと……。 「褒めて下さい」 もっともっと、彼に認められたい。 「もっと、褒めて下さ…っん!」 首の後ろを掬いあげられるように掴まれて 重ねた唇は煙草の匂いがした。 「なぁ。褒めて欲しい?」 それは甘いキスの誘惑…。

処理中です...