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@さくらside
15.合コンへ@さくらside
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定時後すぐ、恵ちゃんが総務部に迎えに来た。
「さくらさん、上がれます?あ、かわい~」
「そう?なんか、落ち着かなくて、特に、コンタクトで仕事するの慣れないし。」
「絶対かわいい。似合ってます。あ、一緒に髪、直しに行きません?私、アイロン持ってるんで。」
「アイロン?ああ、ヘアアイロンね。持って歩いてるの?」
「デスクに呼び入れてるんです。ほら、持ってきました。」
カバンからヘアアイロンを出す。
「じゃ、さくらさん、行きましょ。総務の皆さん、おつかれさまで~す。」
恵ちゃんに挨拶されて、部の男性陣は嬉しそうに挨拶を返す。」
私も「お先に失礼します。」と声をかけ、恵ちゃんと洗面所へ行く。恵ちゃんが髪を巻いてくれる。
その後、アドバイスを受けながら化粧を直して、エレベーターホールに向かう。
「恵ちゃんすごいね。美容師さんみたい。」
「毎朝やってますから~。」
毎朝、こんなめんどくさいことしているのか。
つい、髪まとめて、B.B.クリーム塗って、眉だけ書いて終わりにしている私とは違うな。
丈の短いワンピースに、眼鏡せず、髪を巻いて、社内を歩いているのが恥ずかしい。
なんて思われてるんだろう。
エレベーターでビルを出る。
恵ちゃんと恵ちゃんが誘った営業アシスタントの子がもう一人、1階で合流。あとは恵ちゃんの社外の友達が男性陣との待ち合わせ場所に来るらしい。
合コンて、女性同士も初めましてだったりするのか。
「丸菱商事の私の先輩は資源関係らしいんですけど、ほかは国内の営業とか、食品の輸入とか、あ、総務部の人もいるって言ってましたよ。」
電車で一緒に移動中、恵ちゃんが男性陣の情報をくれる。
「いろんな職種の人に会えるのか、面白いね。丸菱商事の総務部の人なんて、お仕事の話、聞きたいかも。」
「さくらさんらしい…。でも、ま、そこから話はいるの、いいかもしれませんね。」
「うん、ちょっと楽しみになって来たよ。女性の、恵ちゃんのお友達は?」
「彼女は、外食チェーンの人事やってます。」
「へ~。」
もう一人の営業アシスタントの子も、これまであまり接点なかったから、お話できてうれしい。
「さくらさんって、あの申請書虎の巻の製作者ですよね。」
「え?ああ、研修資料?」
「そうです。あれ、めちゃくちゃ広がってるんですよ。超わかりやすいって。申請書つくるのすごい大変だったんですもん。あれ、なんで正式なマニュアルになんないんですか?」
「あ、役に立ってるんだ!うれしい。マニュアルにするには、上の協力が得られなくてさ。」
「あ、例の総務部長ですか?大変ですね~。」
ここにも理解者が!嬉しい。
いろんな人に会える合コンというシステム。これまで食わず嫌いだったのが惜しいかも。
人に会える機会をもっと増やさなきゃ。
こういう場を設定できる恵ちゃんをちょっと尊敬してしまう。
「さくらさん、上がれます?あ、かわい~」
「そう?なんか、落ち着かなくて、特に、コンタクトで仕事するの慣れないし。」
「絶対かわいい。似合ってます。あ、一緒に髪、直しに行きません?私、アイロン持ってるんで。」
「アイロン?ああ、ヘアアイロンね。持って歩いてるの?」
「デスクに呼び入れてるんです。ほら、持ってきました。」
カバンからヘアアイロンを出す。
「じゃ、さくらさん、行きましょ。総務の皆さん、おつかれさまで~す。」
恵ちゃんに挨拶されて、部の男性陣は嬉しそうに挨拶を返す。」
私も「お先に失礼します。」と声をかけ、恵ちゃんと洗面所へ行く。恵ちゃんが髪を巻いてくれる。
その後、アドバイスを受けながら化粧を直して、エレベーターホールに向かう。
「恵ちゃんすごいね。美容師さんみたい。」
「毎朝やってますから~。」
毎朝、こんなめんどくさいことしているのか。
つい、髪まとめて、B.B.クリーム塗って、眉だけ書いて終わりにしている私とは違うな。
丈の短いワンピースに、眼鏡せず、髪を巻いて、社内を歩いているのが恥ずかしい。
なんて思われてるんだろう。
エレベーターでビルを出る。
恵ちゃんと恵ちゃんが誘った営業アシスタントの子がもう一人、1階で合流。あとは恵ちゃんの社外の友達が男性陣との待ち合わせ場所に来るらしい。
合コンて、女性同士も初めましてだったりするのか。
「丸菱商事の私の先輩は資源関係らしいんですけど、ほかは国内の営業とか、食品の輸入とか、あ、総務部の人もいるって言ってましたよ。」
電車で一緒に移動中、恵ちゃんが男性陣の情報をくれる。
「いろんな職種の人に会えるのか、面白いね。丸菱商事の総務部の人なんて、お仕事の話、聞きたいかも。」
「さくらさんらしい…。でも、ま、そこから話はいるの、いいかもしれませんね。」
「うん、ちょっと楽しみになって来たよ。女性の、恵ちゃんのお友達は?」
「彼女は、外食チェーンの人事やってます。」
「へ~。」
もう一人の営業アシスタントの子も、これまであまり接点なかったから、お話できてうれしい。
「さくらさんって、あの申請書虎の巻の製作者ですよね。」
「え?ああ、研修資料?」
「そうです。あれ、めちゃくちゃ広がってるんですよ。超わかりやすいって。申請書つくるのすごい大変だったんですもん。あれ、なんで正式なマニュアルになんないんですか?」
「あ、役に立ってるんだ!うれしい。マニュアルにするには、上の協力が得られなくてさ。」
「あ、例の総務部長ですか?大変ですね~。」
ここにも理解者が!嬉しい。
いろんな人に会える合コンというシステム。これまで食わず嫌いだったのが惜しいかも。
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こういう場を設定できる恵ちゃんをちょっと尊敬してしまう。
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