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第一章
22、違法ブローカー②
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俺は編成組が来るのを待ちながらブローカーのアジトを見ているとそこに数人の男が現れた。
現れたのは三人で揃いも揃って体格がいい。
うん、捕獲組ってところかなぁ。
「まじ?仲間?」
俺は慎重に中を覗いていると一人と目が合いそうになって隠れた。
おいおい、早く来てくれないと危ない。
俺はもう一度、覗いてみると全員が見える範囲にいなかった。
これって気づかれた?だとしたらマズい!
俺は隠れていた所から周りに気を配りながら離れると、小屋の扉の前に四人が揃っていた。
これは動くに動けない。
動いたらバレると思い、俺が動けなくなっているとそこに編成されたギルドメンバー8名が到着した。
なぜ分かったかというと先頭にいたのがアキラさんだったからだ。
「え?アキラさんが先頭?まじ?戦えるの?」
俺が心配しているとまぁ、当たり前だが扉の前にいたブローカーたちとかち合った。
なんだろう、このカードは安心して見ていられる。
いくらアキラさんがいるといえど、他の7名が屈強な男たちだったし、4対8というギルド側の人数が多かったのも理由の1つだろうな。
俺がそう思っているとアキラさんが罪状を述べた。
「な?!ギルド職員?!!」
「違法魔獣密売の罪で捕縛します!グルード・キルおよび以下三名」
「捕まるかよ!」
戦闘が始まった。
思いの他に凄かったのはアキラさんだった。
腰に差していた剣を使って、相手を捻じ伏せていく。
それは刀身がまっすぐな西洋剣で持ち手の方がレイピアの様に手を守るナックルガードがある。
そのナックルガードも非常に綺麗な模様細工となっており装飾品といっても通じるような作りだ。
いうなればブロードソードのかなり豪華な感じだ。
他の屈強な冒険者たちも簡単に相手を封じている。
俺はそんな面々をよそに小屋の中に入っていった。
別にこの状況下で何かしようとしているわけじゃない。
むしろ、持ち逃げの出来ない様に後ろで控えているだけだ。
まぁ、こんな状況で逃げ切れる奴がいるとは思わないがなっと思っていたのだが意外にも主犯のブローカーもといグルードが小屋の中に入ってきた。
おいおい、本気で逃げ切れるつもりだったのかよ。
「持ち逃げ厳禁だぜ」
「な、何でここに人が?!!」
「偶然ばれたとでも思ったのか?」
「お前が通報したのか!」
「当たり前だ。俺だって冒険者なんだからな」
俺はそういうと双剣の1つを手にし、グルードをけん制した。
グルードの方も必死で手に持っているダガーで攻撃してきた。
まぁ、普通に双剣と短刀のダガーでは間合いからして違う。
俺の双剣は1つの刃渡りが50~60cmはある一方のダガーはその半分だ。
どう頑張ってもダガーで俺に攻撃できるはずがない。となると俺の隙をついて持ち出して逃げようと考えているはず。そうにらんで俺はグルードの逃げる隙を与えないように攻撃をしていった。
「くっそ!!」
「諦めろよ。もう終わりなんだ」
「ここで終われるか!」
グルードは一気に間合いを詰めてきて俺に攻撃してきた。
防御しきれず間合いを許してしまった俺だったが一歩下がり空間を開けることで一瞬にして剣を入れ、防御に成功した。
あっぶなぁ~。条件反射ではあったがこれはスキルの恩恵だろうな。とっててよかった『双剣術』のスキル。
俺たちの攻防が続き、外の捕縛行動が完了したらしい、アキラさんたちが入ってきた。
って、しっかり捕まえておいてよ。
屈強代表のような身長180cm以上ありそうな大男がグルードを取り押さえた。
「おい!アキラ、こいつで最後か?」
「そうですよ。というより主犯を逃がさないで下さいよ。もし、飛行系の魔獣を使われたら全部持ち逃げされていたんですよ!先回りしてくださったマコトさんがいたからよかったものの」
「まぁ、全員捕縛出来たんだ。良かったじゃねぇか」
「それは結果論です!まったく、ありがとうございました。マコトさん」
「いえ」
何?この状況?アキラさんが丁寧な口調なのは知ってるけど、もしかしてアキラさんよりこの屈強代表のような大男の方が立場上なの?
俺が不思議そうに見ているとアキラさんが教えてくれた。
「紹介が遅れましたね。この大男はうちのギルマスでグランツといいます」
「おう、お前がアキラたちが言っていた新人か。すでにグランドバイソンやジュエリーディアを討伐できるんだってなぁ。それに感も良い。こいつを見つけれたんだ。期待しているぜ」
「あ、ありがとう、ござい、ます」
え?ええーーー!!こいつがギルマス?!!
豪快なギルマスとの出会いに俺は茫然としていた。
俺は茫然とし、ギルマスは豪快に笑い、アキラさんは呆れ、他の冒険者は苦笑していた。何とも異様な空間だった。
現れたのは三人で揃いも揃って体格がいい。
うん、捕獲組ってところかなぁ。
「まじ?仲間?」
俺は慎重に中を覗いていると一人と目が合いそうになって隠れた。
おいおい、早く来てくれないと危ない。
俺はもう一度、覗いてみると全員が見える範囲にいなかった。
これって気づかれた?だとしたらマズい!
俺は隠れていた所から周りに気を配りながら離れると、小屋の扉の前に四人が揃っていた。
これは動くに動けない。
動いたらバレると思い、俺が動けなくなっているとそこに編成されたギルドメンバー8名が到着した。
なぜ分かったかというと先頭にいたのがアキラさんだったからだ。
「え?アキラさんが先頭?まじ?戦えるの?」
俺が心配しているとまぁ、当たり前だが扉の前にいたブローカーたちとかち合った。
なんだろう、このカードは安心して見ていられる。
いくらアキラさんがいるといえど、他の7名が屈強な男たちだったし、4対8というギルド側の人数が多かったのも理由の1つだろうな。
俺がそう思っているとアキラさんが罪状を述べた。
「な?!ギルド職員?!!」
「違法魔獣密売の罪で捕縛します!グルード・キルおよび以下三名」
「捕まるかよ!」
戦闘が始まった。
思いの他に凄かったのはアキラさんだった。
腰に差していた剣を使って、相手を捻じ伏せていく。
それは刀身がまっすぐな西洋剣で持ち手の方がレイピアの様に手を守るナックルガードがある。
そのナックルガードも非常に綺麗な模様細工となっており装飾品といっても通じるような作りだ。
いうなればブロードソードのかなり豪華な感じだ。
他の屈強な冒険者たちも簡単に相手を封じている。
俺はそんな面々をよそに小屋の中に入っていった。
別にこの状況下で何かしようとしているわけじゃない。
むしろ、持ち逃げの出来ない様に後ろで控えているだけだ。
まぁ、こんな状況で逃げ切れる奴がいるとは思わないがなっと思っていたのだが意外にも主犯のブローカーもといグルードが小屋の中に入ってきた。
おいおい、本気で逃げ切れるつもりだったのかよ。
「持ち逃げ厳禁だぜ」
「な、何でここに人が?!!」
「偶然ばれたとでも思ったのか?」
「お前が通報したのか!」
「当たり前だ。俺だって冒険者なんだからな」
俺はそういうと双剣の1つを手にし、グルードをけん制した。
グルードの方も必死で手に持っているダガーで攻撃してきた。
まぁ、普通に双剣と短刀のダガーでは間合いからして違う。
俺の双剣は1つの刃渡りが50~60cmはある一方のダガーはその半分だ。
どう頑張ってもダガーで俺に攻撃できるはずがない。となると俺の隙をついて持ち出して逃げようと考えているはず。そうにらんで俺はグルードの逃げる隙を与えないように攻撃をしていった。
「くっそ!!」
「諦めろよ。もう終わりなんだ」
「ここで終われるか!」
グルードは一気に間合いを詰めてきて俺に攻撃してきた。
防御しきれず間合いを許してしまった俺だったが一歩下がり空間を開けることで一瞬にして剣を入れ、防御に成功した。
あっぶなぁ~。条件反射ではあったがこれはスキルの恩恵だろうな。とっててよかった『双剣術』のスキル。
俺たちの攻防が続き、外の捕縛行動が完了したらしい、アキラさんたちが入ってきた。
って、しっかり捕まえておいてよ。
屈強代表のような身長180cm以上ありそうな大男がグルードを取り押さえた。
「おい!アキラ、こいつで最後か?」
「そうですよ。というより主犯を逃がさないで下さいよ。もし、飛行系の魔獣を使われたら全部持ち逃げされていたんですよ!先回りしてくださったマコトさんがいたからよかったものの」
「まぁ、全員捕縛出来たんだ。良かったじゃねぇか」
「それは結果論です!まったく、ありがとうございました。マコトさん」
「いえ」
何?この状況?アキラさんが丁寧な口調なのは知ってるけど、もしかしてアキラさんよりこの屈強代表のような大男の方が立場上なの?
俺が不思議そうに見ているとアキラさんが教えてくれた。
「紹介が遅れましたね。この大男はうちのギルマスでグランツといいます」
「おう、お前がアキラたちが言っていた新人か。すでにグランドバイソンやジュエリーディアを討伐できるんだってなぁ。それに感も良い。こいつを見つけれたんだ。期待しているぜ」
「あ、ありがとう、ござい、ます」
え?ええーーー!!こいつがギルマス?!!
豪快なギルマスとの出会いに俺は茫然としていた。
俺は茫然とし、ギルマスは豪快に笑い、アキラさんは呆れ、他の冒険者は苦笑していた。何とも異様な空間だった。
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