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【最後までするために】

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 ぐったりした海翔にそっとシャワーの湯をかけていく。
 長い睫を水で滴らせながら、海翔は快楽の余韻に浸り少し震えていた。
「ここ、良かったんだ?」
 自分でも意地悪だなと思いつつ、つい拓真は言ってしまう。
 ここ、と良いながら指先でアナルをつついた。
 びくんと海翔は震えて、身じろぎした。
 逃さずに抱き寄せて耳元で囁く。
「ちょっと、我慢して。俺に捕まってろ」
「・・・うん、うん・・・」
 海翔は溺れた子供のように拓真の背にしがみつく。
 執拗にアナルを解していった。
 やっと入るようになった一本の指を出し入れし、スムーズになったところでシャワーのノズルを外す。
 嫌がるだろうな、とは思った。
 全部が初めてだろうし、相手は必死に快楽と苦しみに耐えている最中なのに。
「中、きれいにしような」
「・・・大丈夫、好きにしてよ」
 必死な様子が痛々しく、愛おしい。
 顔をこちらに向かせ、深いキスをした。
 口腔に舌を差し入れ、中を犯す。
「あぅ・・・、はあっ」
 素直に口を開け、苦しい吐息を吐きながら海翔は答えた。
 穴を開き、ノズルをあてがい水の勢いを強める。
 一気にアナルに大量の湯が入りこむ。
「うぐぅ・・・!」
 海翔は驚いて暴れだす。
 簡単に押さえ込んだ拓真は淡々と海翔の身体の中をきれいにしていった。
「いやだっ!」
「じっとして、すぐ終わるから」
「気持ち悪い・・・!」
 湯を入れるのを止める、それと同時に海翔のアナルから大量の湯がこぼれ落ちた。
「ううっ・・・」
 海翔はぎゅっと目を閉じ、ぶるぶると震えながら全ての湯をはき出した。
 目を真っ赤にして泣きはらし、恐れながら拓真を見ている。
「あと一回ね」
「やだっ」
「今日は最後までしようよ」
 海翔は視線を揺らし黙ったが、やがて頷いた。 
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