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プロローグ
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200年前、大気中にある魔導エネルギーを利用する方法が発見されたことでこの世界の武器は大きく進歩を遂げたのだった。
それに伴い銃は残弾無制限の魔導エネルギーを噴射するものに変わり、魔法も効率が悪いと廃れていった。
だが、その中でも頑なに剣や金属の弾丸を込めた銃を使い続ける男がいた。
男は魔導エネルギーの撃ち合いと化した戦場を剣片手に疾走し、異色の戦いっぷりで周囲の興味を引き付けた。だが、そんな男に掛けられた言葉は『時代遅れ』、『今時剣で戦うなんてバカのすることだ』など男を揶揄するものばかり。
そんな状況に、ある日男は切れた。
「うるっせえなぁ!!何で戦おうが俺の勝手だろ!そんなに目障りならもう消えてやるよ!!どっか山奥に引きこもってやる!!!」
次の日から、街で男の姿を見るものはいなかった。
before
森の奥深くにある塔で、白髪紅眼の青年は言い放った。
「うるせえなぁ、俺は困難には立ち向かわないし努力もしない、そして野菜は食べない。一生ここに引きこもってやる」
青年の生活用品を届けているエドウィンは無言で野菜の入った箱を置き、塔を後にした。
after
白髪紅眼の青年は腕に抱く子竜を見て相好を崩す。
「キュイ~!」
「ああ~、本当にお前はかわいいなぁ~。パパお前の為なら何だって頑張るし国にだって立ち向かってやる。野菜は食べないけど」
エドウィンはその光景を生暖かい目で見詰め、野菜の入った箱を置いて帰った。
帰り道、エドウィンは雪を踏みしめて独り呟く。
「誰だ?……あれ……」
それに伴い銃は残弾無制限の魔導エネルギーを噴射するものに変わり、魔法も効率が悪いと廃れていった。
だが、その中でも頑なに剣や金属の弾丸を込めた銃を使い続ける男がいた。
男は魔導エネルギーの撃ち合いと化した戦場を剣片手に疾走し、異色の戦いっぷりで周囲の興味を引き付けた。だが、そんな男に掛けられた言葉は『時代遅れ』、『今時剣で戦うなんてバカのすることだ』など男を揶揄するものばかり。
そんな状況に、ある日男は切れた。
「うるっせえなぁ!!何で戦おうが俺の勝手だろ!そんなに目障りならもう消えてやるよ!!どっか山奥に引きこもってやる!!!」
次の日から、街で男の姿を見るものはいなかった。
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森の奥深くにある塔で、白髪紅眼の青年は言い放った。
「うるせえなぁ、俺は困難には立ち向かわないし努力もしない、そして野菜は食べない。一生ここに引きこもってやる」
青年の生活用品を届けているエドウィンは無言で野菜の入った箱を置き、塔を後にした。
after
白髪紅眼の青年は腕に抱く子竜を見て相好を崩す。
「キュイ~!」
「ああ~、本当にお前はかわいいなぁ~。パパお前の為なら何だって頑張るし国にだって立ち向かってやる。野菜は食べないけど」
エドウィンはその光景を生暖かい目で見詰め、野菜の入った箱を置いて帰った。
帰り道、エドウィンは雪を踏みしめて独り呟く。
「誰だ?……あれ……」
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