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2話 猫カフェに通う化け猫
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「はぁ。やっぱり神主さんにもなると、妖との関わり方が違うんですね」
感心したように、五月は大きく一度うなずいた。まだ柔軟な思考を持っている人間らしい。
挨拶もそこそこに、五月は話を戻した。事態は逼迫しているようだ。
「昨年から猫カフェ経営を始めたんですが、うちにいる子はみんな保護猫なんです。まだ人慣れしていない子もいますが、みんな可愛いんです。カレンは特に賢くてですね」
猫の紹介という名目で始まった親バカ語りが、四匹目に入ったところで制止する。
「可愛いのはもうわかったから。それで? 何を頼みに来たの?」
五月はまだ話し足りないのか「そうですか?」とやや不満気ながらも、本題に入った。
「ツンが過ぎる子たちなんですけど、ニッチなファンの方がいて。なんとかお店は回ってたんです。でも、先月から化け猫がカフェに度々来るようになりまして」
「化け猫?」
「はい。三毛模様で尻尾が短くて、体の大きな子です。どうにも、うちで一番美人のカレンを狙っているみたいで。最初はお店の外から覗いているだけだったんです。でもついに先週、カレンをお風呂に入れていたら、中まで入って来ちゃって……。幸い、お客さんや猫に怪我はなかったんですけど、化け猫を怖がってお客さんの足が遠のいてしまいました」
もともと少数の常連客でギリギリのラインを保っていた店だ。すぐに経営は赤字になり、保護猫たちの生活が危ぶまれているとのこと。
そこで友人から〈桜ノ神社にいる神主が、なんでも願いを叶えてくれる〉と聞き、縋る思いでやってきたらしい。
「ふぅん……」
なんとまあ、凪の存在が誇張されているものだ。なんにせよ、話は分かった。そして、五月が捨てられた猫を放っておけない善良な人間であることも。
「でもね、凪は今忙しいの。だから、あなたには妖を派遣してあげる」
「は? おい白乃?」
「妖を……派遣、ですか?」
突拍子のない発言だったのだろう。凪たちの時が止まっていた。
「凪にもやることがあるのよ。だから、凪の代わりに妖を派遣してあげる」
「あの、お店はその妖に悩まされているわけで……」
少々遠まわしではあるが「妖を派遣などされても困る」五月はそう言いたいようだ。失礼な話だ。人間に危害を加えるような妖と、一括りにしないでもらいたい。
妖派遣は名案だと思ったが、人間側には不安や不満があるらしい。妖派遣が定着するまで、道のりは長くなりそうだ。
「ようは問題が解決出来ればいいんでしょ? ちゃんと適材適所に妖送るわよ」
「ですが、やはり妖に怖さはありますし」
話が平行線になりかけた時、道を切り開く者がいた。
「保護猫、のう」
珠の呟きに、五月がとてつもない速さで反応したのだ。
「猫ちゃん! 喋った! さっきからずぅっと気になってたの。あなたも化け猫なの?」
「下等な化け猫と一緒にしないでもらえるかえ? あたしは上位の猫又よ」
人間に妖界の階級など分かるはずもないが、珠は気分を害したようだ。
「猫又……やだ、正面から見ると本当に、びじっ、はあっとんでもない美人さん。ちょっ、おねが、一度。一度だけでいいから、もふもふさせて?」
息を荒くした五月の両手がじりじりと珠に迫る。
「見目麗しいじゃろ?」
「麗しいです」
「ふん、少しなら許そう。触れてみよ」
「ありがたき幸せ。……いやぁぁなにこれ無理。無理無理。はぁぁ、ふわふわ」
「仕方ないの。抱かせてやろうかえ」
「いいんですか。心して抱かせて頂きますぅぅぁああ可愛いいぃぃぃ」
興奮した様子の五月に、珠の自己顕示欲はとんと満たされたようだ。ご満悦な表情で、
「どれ、あたしが手伝ってやろうかねぇ」と、名乗りを上げた。
「珠、いいの?」
普段は他人をこき使い、労力を厭う珠が自ら志願するなんて。明日はきっと雨が降る。
「保護猫、と言ったな。元は人間が勝手に増やし、逃がしたり捨てたことが原因じゃろうが……まあお前さんのその精神は悪くない」
確かに他人の罪科を償っているのだから、五月も寛容なことだ。凪以外に興味がない白乃姫には、理解出来ない愛護精神である。
「猫など、あたしに遠く及ばん種族ではあるが、不憫な目に遭っているのは気分が良くないからの」
猫と蛇、哺乳類と爬虫類の差だろうか。珠には少なからず同胞意識があるらしい。そういえば、珠を慕い、神社に顔を見せにくる妖がしばしばいる。頼りになる姉御、そんな面もあるのかもしれない。
「しばらく、猫カフェとやらに行ってやろうかえ」
「ほ、本当? あ、明日ももふもふしていいですか?」
「ふん。少しだけならの」
「お願いします。ありがとうございます」
猫様を前に下僕化する人間がいると、噂で聞いたことがあるが、都市伝説ではなく実在する話だったらしい。
「あ、あなた、さっき妖の派遣なんて怖いって言って、んむっ」
「ううん。気のせいでしょう。ほら早く、珠ちゃんの気持ちが変わらないうちに行きましょう」
サッと口を押えられ、五月は店までの案内を申し出る。
白乃姫の時はためらっていたくせに、珠相手だと一瞬で陥落したことは、少々納得がいかないが。凪の負担を減らすことは出来たようなので、留飲を下げることにしよう。
「白乃姫、おまえさんも来い」
「え?」
突然の誘いに、間抜けな声が出てしまった。
しかし、妖を派遣すると提案したのは白乃姫だ。言いだしっぺが何もせず、珠だけに任かせるのは確かに良くない。
「うん、そうね。私も猫の世話とか手伝いに」
「違う。おまえさんは白蛇の姿になれ」
「どうして。嫌よ。猫カフェでしょ? 私が蛇になってどうするの」
珠は白乃姫に視線も向けず、ちゃっかり抱いたままの五月の顎を触る。柔らかな肉球にタッチされ、幸せそうに前足の匂いを嗅ぐ五月には、少々恐怖感を覚えた。
「店主よ。白乃姫は白蛇の妖での。二メートルを超える大蛇じゃ。猫と白蛇が一緒にいる姿は、おまえさんたちの世界でほれ。なんと言ったかの。そう、〈ばずる〉のではないかえ?」
「確かに。犬と猫とか、ハムスターと猫の仲良し動画とか、再生回数がものすごいですね。違う可愛いと違う可愛いが、掛け合ってるんだもん。そりゃ爆発的に可愛いですよ」
「ええ……」と、白乃姫から非協力的な声が漏れる。
だが、五月は経営難を打破したいと望んでいる。
仮に化け猫を珠がどうにかしても、客足が戻らなくては結局赤字だ。客寄せとして、白乃姫に価値があるのなら行くべきだろう。
「白乃、いい。無理すんな」
悩んでいることが伝わったのか、白乃姫よりも先に凪が答える。
凪は心配してくれたのだろうが、それは後押しする言葉になった。そうだ。白乃姫がやらなくては、凪が動いてしまうのだから。それでは意味がない。
「ううん。やる! お店はどこ? 行きましょう」
「おい、白乃」
「大丈夫だってば。凪はテストの勉強してて」
こうすると決めた白乃姫は、頑として動かないことを凪も知っている。そんな時、いつも道を譲るのは凪だった。
「はあ……俺も行く」
勉強しなさいと言う前に、道を譲る代わりの切符を徴収される。
「俺は店で勉強する。それならいいだろ?」
凪は勉強して、白乃姫は凪のそばにいられる。なんとも魅力的な運賃だ。
それなら、と頷くと。凪は店主の許可を待った。
「はい。神主さんがいると安心ですし。お店も空いてますから、お好きに使って下さい」
感心したように、五月は大きく一度うなずいた。まだ柔軟な思考を持っている人間らしい。
挨拶もそこそこに、五月は話を戻した。事態は逼迫しているようだ。
「昨年から猫カフェ経営を始めたんですが、うちにいる子はみんな保護猫なんです。まだ人慣れしていない子もいますが、みんな可愛いんです。カレンは特に賢くてですね」
猫の紹介という名目で始まった親バカ語りが、四匹目に入ったところで制止する。
「可愛いのはもうわかったから。それで? 何を頼みに来たの?」
五月はまだ話し足りないのか「そうですか?」とやや不満気ながらも、本題に入った。
「ツンが過ぎる子たちなんですけど、ニッチなファンの方がいて。なんとかお店は回ってたんです。でも、先月から化け猫がカフェに度々来るようになりまして」
「化け猫?」
「はい。三毛模様で尻尾が短くて、体の大きな子です。どうにも、うちで一番美人のカレンを狙っているみたいで。最初はお店の外から覗いているだけだったんです。でもついに先週、カレンをお風呂に入れていたら、中まで入って来ちゃって……。幸い、お客さんや猫に怪我はなかったんですけど、化け猫を怖がってお客さんの足が遠のいてしまいました」
もともと少数の常連客でギリギリのラインを保っていた店だ。すぐに経営は赤字になり、保護猫たちの生活が危ぶまれているとのこと。
そこで友人から〈桜ノ神社にいる神主が、なんでも願いを叶えてくれる〉と聞き、縋る思いでやってきたらしい。
「ふぅん……」
なんとまあ、凪の存在が誇張されているものだ。なんにせよ、話は分かった。そして、五月が捨てられた猫を放っておけない善良な人間であることも。
「でもね、凪は今忙しいの。だから、あなたには妖を派遣してあげる」
「は? おい白乃?」
「妖を……派遣、ですか?」
突拍子のない発言だったのだろう。凪たちの時が止まっていた。
「凪にもやることがあるのよ。だから、凪の代わりに妖を派遣してあげる」
「あの、お店はその妖に悩まされているわけで……」
少々遠まわしではあるが「妖を派遣などされても困る」五月はそう言いたいようだ。失礼な話だ。人間に危害を加えるような妖と、一括りにしないでもらいたい。
妖派遣は名案だと思ったが、人間側には不安や不満があるらしい。妖派遣が定着するまで、道のりは長くなりそうだ。
「ようは問題が解決出来ればいいんでしょ? ちゃんと適材適所に妖送るわよ」
「ですが、やはり妖に怖さはありますし」
話が平行線になりかけた時、道を切り開く者がいた。
「保護猫、のう」
珠の呟きに、五月がとてつもない速さで反応したのだ。
「猫ちゃん! 喋った! さっきからずぅっと気になってたの。あなたも化け猫なの?」
「下等な化け猫と一緒にしないでもらえるかえ? あたしは上位の猫又よ」
人間に妖界の階級など分かるはずもないが、珠は気分を害したようだ。
「猫又……やだ、正面から見ると本当に、びじっ、はあっとんでもない美人さん。ちょっ、おねが、一度。一度だけでいいから、もふもふさせて?」
息を荒くした五月の両手がじりじりと珠に迫る。
「見目麗しいじゃろ?」
「麗しいです」
「ふん、少しなら許そう。触れてみよ」
「ありがたき幸せ。……いやぁぁなにこれ無理。無理無理。はぁぁ、ふわふわ」
「仕方ないの。抱かせてやろうかえ」
「いいんですか。心して抱かせて頂きますぅぅぁああ可愛いいぃぃぃ」
興奮した様子の五月に、珠の自己顕示欲はとんと満たされたようだ。ご満悦な表情で、
「どれ、あたしが手伝ってやろうかねぇ」と、名乗りを上げた。
「珠、いいの?」
普段は他人をこき使い、労力を厭う珠が自ら志願するなんて。明日はきっと雨が降る。
「保護猫、と言ったな。元は人間が勝手に増やし、逃がしたり捨てたことが原因じゃろうが……まあお前さんのその精神は悪くない」
確かに他人の罪科を償っているのだから、五月も寛容なことだ。凪以外に興味がない白乃姫には、理解出来ない愛護精神である。
「猫など、あたしに遠く及ばん種族ではあるが、不憫な目に遭っているのは気分が良くないからの」
猫と蛇、哺乳類と爬虫類の差だろうか。珠には少なからず同胞意識があるらしい。そういえば、珠を慕い、神社に顔を見せにくる妖がしばしばいる。頼りになる姉御、そんな面もあるのかもしれない。
「しばらく、猫カフェとやらに行ってやろうかえ」
「ほ、本当? あ、明日ももふもふしていいですか?」
「ふん。少しだけならの」
「お願いします。ありがとうございます」
猫様を前に下僕化する人間がいると、噂で聞いたことがあるが、都市伝説ではなく実在する話だったらしい。
「あ、あなた、さっき妖の派遣なんて怖いって言って、んむっ」
「ううん。気のせいでしょう。ほら早く、珠ちゃんの気持ちが変わらないうちに行きましょう」
サッと口を押えられ、五月は店までの案内を申し出る。
白乃姫の時はためらっていたくせに、珠相手だと一瞬で陥落したことは、少々納得がいかないが。凪の負担を減らすことは出来たようなので、留飲を下げることにしよう。
「白乃姫、おまえさんも来い」
「え?」
突然の誘いに、間抜けな声が出てしまった。
しかし、妖を派遣すると提案したのは白乃姫だ。言いだしっぺが何もせず、珠だけに任かせるのは確かに良くない。
「うん、そうね。私も猫の世話とか手伝いに」
「違う。おまえさんは白蛇の姿になれ」
「どうして。嫌よ。猫カフェでしょ? 私が蛇になってどうするの」
珠は白乃姫に視線も向けず、ちゃっかり抱いたままの五月の顎を触る。柔らかな肉球にタッチされ、幸せそうに前足の匂いを嗅ぐ五月には、少々恐怖感を覚えた。
「店主よ。白乃姫は白蛇の妖での。二メートルを超える大蛇じゃ。猫と白蛇が一緒にいる姿は、おまえさんたちの世界でほれ。なんと言ったかの。そう、〈ばずる〉のではないかえ?」
「確かに。犬と猫とか、ハムスターと猫の仲良し動画とか、再生回数がものすごいですね。違う可愛いと違う可愛いが、掛け合ってるんだもん。そりゃ爆発的に可愛いですよ」
「ええ……」と、白乃姫から非協力的な声が漏れる。
だが、五月は経営難を打破したいと望んでいる。
仮に化け猫を珠がどうにかしても、客足が戻らなくては結局赤字だ。客寄せとして、白乃姫に価値があるのなら行くべきだろう。
「白乃、いい。無理すんな」
悩んでいることが伝わったのか、白乃姫よりも先に凪が答える。
凪は心配してくれたのだろうが、それは後押しする言葉になった。そうだ。白乃姫がやらなくては、凪が動いてしまうのだから。それでは意味がない。
「ううん。やる! お店はどこ? 行きましょう」
「おい、白乃」
「大丈夫だってば。凪はテストの勉強してて」
こうすると決めた白乃姫は、頑として動かないことを凪も知っている。そんな時、いつも道を譲るのは凪だった。
「はあ……俺も行く」
勉強しなさいと言う前に、道を譲る代わりの切符を徴収される。
「俺は店で勉強する。それならいいだろ?」
凪は勉強して、白乃姫は凪のそばにいられる。なんとも魅力的な運賃だ。
それなら、と頷くと。凪は店主の許可を待った。
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