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《天空の部族・フィアーテ》
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ユランは本を閉じ、ウリエを見ながら
「ウリエに聞きたいことがあるのだけど、いい?」
ウリエは写真集を見ながら
「何でも聞いてくれていいぞ」
「さっき、ボスを倒したのにアイテムがドロップしなかったの?」
ウリエは写真集を閉じ
「当たり前じゃろ、そこまで優遇していたら他の者達に失礼じゃろ?」
「それもそうね、ならどうして、エンジェはこちらに来れたの?」
「エンジェは、落ちていたアイテムで生まれたからじゃよ、それに聖玉石はそこまで珍しいアイテムでもないからの」
「そうなの?」
「あぁ、天空の遺跡・フィアーテで採掘できるからの」
「天空の遺跡・フィアーテ?」
「あぁ、フィアーテは最北端にある山の上にある遺跡じゃよ、そこに出るモンスターはゴーレムや飛行モンスターじゃの、確かこの辺にあったあった、詳しくはこれを読めばわかるぞ」
ウリエは一冊の本を取り出し、ユランの前に置いた
表紙には《天空の遺跡・フィアーテ》とだけ書かれていた
《天空の遺跡・フィアーテ》
最北端にある山の頂上にフィアーテという名の部族が住んでいました
フィアーテは代々《女神の涙》を守っている部族です
《女神の涙》というのは、巨大な魔石で欠片だけで強力な魔道具や武器などが作れるので
悪用をされない為に守っています
フィアーテは《女神の涙》の力により
肉体を強化されているので
負けることはありません
フィアーテには一人の巫女が居て
その巫女が《女神の涙》の力を仲間達に与えることができます
巫女の選び方は
一年に一回、生まれた女の子達を一人一人
《女神の涙》に触れさせて
強い光を放った少女が巫女となります
そして
最後の巫女となった少女は
歴代で最も力を持った巫女だったのです
少女はいつものように
《女神の涙》に触れてみると
頭の中に魔族の軍勢がフィアーテ達を殺している映像が流れ込んできました
少女はこの事を言っても、きっと皆は戦うと言うと確信していたので
直ぐに皆を《女神の涙》の間へと集まるように伝えました
皆は疑問に思いながら、《女神の涙》の間へと集まりました
少女は見たことを皆に伝えると
少女の思っていた通り、それでも戦うと口々に言い出しました
少女は大声で
「私は、皆が亡くなるところを見たくない、だから、秘術を使います」
少女は《女神の涙》に両手で触れ
「《女神の涙》よ、皆を麓の村へと移動させて、そして、魔族を山から出さないように、弱者は入れないように」
少女がそう叫ぶと
《女神の涙》眩い光を放った瞬間
巫女以外のフィアーテは麓の村に立っていて
山を見てみると
頂上から透明な3層の幕が広がり
山を包み込んでいた
秘術とは
《女神の涙》に巫女のすべてを捧げる代わりに願いを叶えてくれる
フィアーテは直ぐに山へと戻ろうとするが
見えない壁に阻まれた
巫女は《女神の涙》の中で眠りにつこうとするときに
最後の願いを伝えた
どうか、《女神の涙》が悪しき者の手に渡りませんようにと
今でも巫女は眠り続けている
「ウリエに聞きたいことがあるのだけど、いい?」
ウリエは写真集を見ながら
「何でも聞いてくれていいぞ」
「さっき、ボスを倒したのにアイテムがドロップしなかったの?」
ウリエは写真集を閉じ
「当たり前じゃろ、そこまで優遇していたら他の者達に失礼じゃろ?」
「それもそうね、ならどうして、エンジェはこちらに来れたの?」
「エンジェは、落ちていたアイテムで生まれたからじゃよ、それに聖玉石はそこまで珍しいアイテムでもないからの」
「そうなの?」
「あぁ、天空の遺跡・フィアーテで採掘できるからの」
「天空の遺跡・フィアーテ?」
「あぁ、フィアーテは最北端にある山の上にある遺跡じゃよ、そこに出るモンスターはゴーレムや飛行モンスターじゃの、確かこの辺にあったあった、詳しくはこれを読めばわかるぞ」
ウリエは一冊の本を取り出し、ユランの前に置いた
表紙には《天空の遺跡・フィアーテ》とだけ書かれていた
《天空の遺跡・フィアーテ》
最北端にある山の頂上にフィアーテという名の部族が住んでいました
フィアーテは代々《女神の涙》を守っている部族です
《女神の涙》というのは、巨大な魔石で欠片だけで強力な魔道具や武器などが作れるので
悪用をされない為に守っています
フィアーテは《女神の涙》の力により
肉体を強化されているので
負けることはありません
フィアーテには一人の巫女が居て
その巫女が《女神の涙》の力を仲間達に与えることができます
巫女の選び方は
一年に一回、生まれた女の子達を一人一人
《女神の涙》に触れさせて
強い光を放った少女が巫女となります
そして
最後の巫女となった少女は
歴代で最も力を持った巫女だったのです
少女はいつものように
《女神の涙》に触れてみると
頭の中に魔族の軍勢がフィアーテ達を殺している映像が流れ込んできました
少女はこの事を言っても、きっと皆は戦うと言うと確信していたので
直ぐに皆を《女神の涙》の間へと集まるように伝えました
皆は疑問に思いながら、《女神の涙》の間へと集まりました
少女は見たことを皆に伝えると
少女の思っていた通り、それでも戦うと口々に言い出しました
少女は大声で
「私は、皆が亡くなるところを見たくない、だから、秘術を使います」
少女は《女神の涙》に両手で触れ
「《女神の涙》よ、皆を麓の村へと移動させて、そして、魔族を山から出さないように、弱者は入れないように」
少女がそう叫ぶと
《女神の涙》眩い光を放った瞬間
巫女以外のフィアーテは麓の村に立っていて
山を見てみると
頂上から透明な3層の幕が広がり
山を包み込んでいた
秘術とは
《女神の涙》に巫女のすべてを捧げる代わりに願いを叶えてくれる
フィアーテは直ぐに山へと戻ろうとするが
見えない壁に阻まれた
巫女は《女神の涙》の中で眠りにつこうとするときに
最後の願いを伝えた
どうか、《女神の涙》が悪しき者の手に渡りませんようにと
今でも巫女は眠り続けている
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